古代エジプトを扱ったテレビ番組が、各TV局で
相次いで放送されることが伝えられている。
6/24日に「知られざる大英博物館、第一集」(NHK)が
古代エジプトの庶民の歴史を紹介した。
大英博物館は所蔵する800万点の収蔵品のうち、展示室で
公開されているいるのは1%だけで、残りの99%がは
収蔵庫に納められている。 この番組ではその収蔵庫の
取材も許されて、主題の古代エジプトに関る驚くような
遺物が紹介された。
例えば、BC3000年の数学パピルスを、Y君が1968年に
展示室で見たというので、その後訪英した友人たちが
行っても展示されていなかったが、今回のテレビで
詳細に見ることが出来た。
またあの時代のラブレターや学習ノートなどにも驚いた。
以上はNHKだが、TBS系は7月16日に
「謎の古代文字と“太陽の船”・・」を放送するという。
また、CSのヒストリーチャンネルや、BSフジも
以前に放送したモノの再放送を7月中に企画している
という。
また、テレビ放送の話題ではないが、日本が資金援助をして
カイロからギザのピラミッドまでの地下鉄をつくって
30分で行けるようにする計画が進行中だという。
古代エジプト人の残した”遺産”に対する関心を高める、
これらの諸活動は、非常に結構なことで嬉しく思う。
★ ★ ★ ★ ★
ところが、此処でまた、ひねくれた話題を
発言しなければならないのが残念である。
要旨は、“人類の遺産”を思う気持ちが俗悪旅行業者
の餌にならぬよう、気をつけよう、との忠告である。
10年ほども前のことだが、世界一周クルーズの
客船でエジプトに立寄った時のことである。
船が用意したツアーバスで、ピラミッドに向かった乗客は、
ピラミッドに近い駐車場でバスを降ろされて、
10分以内にバスに戻るように云われた、のだ。
いくら目の前に見える近距離だと言っても、
ピラミッド本体にたどりつくのには3~4分は掛かる。
私ら乗客は、ピラミッドの石の一つに昇って見る
くらいの事も出来ないで、バスに引き返さざるを
得なかった。
そのバスはそれから、 少し離れた土産物店に向かい、
2時間くらいも、店内で買い物や飲食をする時間を
与えられた。
明かにツアーの担当者が、土産物業者に買収されていて
その様にしたのだ、と腹が立つ。
そして、土産物屋を出たバスは“太陽の船”を収納して
いる建物の脇を通り過ぎ、「この中に“太陽の船”が
納められています」、のアナウンスが有っただけで
内部は全く見ないまま、帰船したのだった。
この船の乗客たちの大部分は、生涯のうち恐らく二度と
エジプトなどには来ない人たちであろう。
土産物屋に使う時間を30分~1時間抑えて、
ピラミッド本体の周辺にいる時間に回したら、
どれだけ良い思い出を、残すことが出来ただろう。
これは、乗った船(「パシフィック・ビーナス」)
の客室担当船員の、程度の悪さのため、だと思う。
日本には大型クルーズ船が3隻ある。 僅かな差はあるものの
大体同程度の乗船料金であり、船の大きさも略同程度
である。 どの船を選ぶかは乗客の趣味の問題である。
しかし、実はそれら3隻は文化的には極端な相違がある。
航空会社の体質の差は比較的周知されているが、
クルーズは日本では未だあまり一般的でないので、
客は船の寄港地だとか、日程などで、乗る船を選ぶ人
が多いように思うが、(特に海外旅行の場合に)
どの船を選ぶかは非常に大きな意味を持つ。
旅行会社などではその辺の情報を得ることは難しいので、
ご参考までに、独断と偏見に充ちた私見を披露すると
次のようになる。
極めて大雑把な感じで、 「飛鳥」は最もエレガントである
が、乗客にそれが鼻に付いている人が多く、
レピーターが多くて、相互に親しいのは良いが、
新参者が不愉快な思いをすることが多い。
「日本丸」は飾らずに人間関係を愉しく旅をしようと考えて
いる乗客・船員が多いのが良い。 私自身の経験は
▲ 船旅のご報告:[A-41]
にある。
「パシフィック・ビーナス」は、船体の明るさと
運行関係の船員のレベルの良さ、は評価できるが、
客室関係者が、(上記の私の経験のように)、
乗客の血を吸うことしか考えていない、 のに、
驚きあきれることが多い。
▲ マジョルカ島:[A-3] :
に書いた通りである。
以上、クルーズ船の話をしたが、旅行業者にも同様なことがある。
また、▲旅は計画をチャンと:[A-74]、も参考にされたい。
これからエジプトの話題などで旅行を考えている方に、
現地の事情以外のことで不愉快な思いを残さない
ように、 ご忠告申し上げる。
相次いで放送されることが伝えられている。
6/24日に「知られざる大英博物館、第一集」(NHK)が
古代エジプトの庶民の歴史を紹介した。
大英博物館は所蔵する800万点の収蔵品のうち、展示室で
公開されているいるのは1%だけで、残りの99%がは
収蔵庫に納められている。 この番組ではその収蔵庫の
取材も許されて、主題の古代エジプトに関る驚くような
遺物が紹介された。
例えば、BC3000年の数学パピルスを、Y君が1968年に
展示室で見たというので、その後訪英した友人たちが
行っても展示されていなかったが、今回のテレビで
詳細に見ることが出来た。
またあの時代のラブレターや学習ノートなどにも驚いた。
以上はNHKだが、TBS系は7月16日に
「謎の古代文字と“太陽の船”・・」を放送するという。
また、CSのヒストリーチャンネルや、BSフジも
以前に放送したモノの再放送を7月中に企画している
という。
また、テレビ放送の話題ではないが、日本が資金援助をして
カイロからギザのピラミッドまでの地下鉄をつくって
30分で行けるようにする計画が進行中だという。
古代エジプト人の残した”遺産”に対する関心を高める、
これらの諸活動は、非常に結構なことで嬉しく思う。
★ ★ ★ ★ ★
ところが、此処でまた、ひねくれた話題を
発言しなければならないのが残念である。
要旨は、“人類の遺産”を思う気持ちが俗悪旅行業者
の餌にならぬよう、気をつけよう、との忠告である。
10年ほども前のことだが、世界一周クルーズの
客船でエジプトに立寄った時のことである。
船が用意したツアーバスで、ピラミッドに向かった乗客は、
ピラミッドに近い駐車場でバスを降ろされて、
10分以内にバスに戻るように云われた、のだ。
いくら目の前に見える近距離だと言っても、
ピラミッド本体にたどりつくのには3~4分は掛かる。
私ら乗客は、ピラミッドの石の一つに昇って見る
くらいの事も出来ないで、バスに引き返さざるを
得なかった。
そのバスはそれから、 少し離れた土産物店に向かい、
2時間くらいも、店内で買い物や飲食をする時間を
与えられた。
明かにツアーの担当者が、土産物業者に買収されていて
その様にしたのだ、と腹が立つ。
そして、土産物屋を出たバスは“太陽の船”を収納して
いる建物の脇を通り過ぎ、「この中に“太陽の船”が
納められています」、のアナウンスが有っただけで
内部は全く見ないまま、帰船したのだった。
この船の乗客たちの大部分は、生涯のうち恐らく二度と
エジプトなどには来ない人たちであろう。
土産物屋に使う時間を30分~1時間抑えて、
ピラミッド本体の周辺にいる時間に回したら、
どれだけ良い思い出を、残すことが出来ただろう。
これは、乗った船(「パシフィック・ビーナス」)
の客室担当船員の、程度の悪さのため、だと思う。
日本には大型クルーズ船が3隻ある。 僅かな差はあるものの
大体同程度の乗船料金であり、船の大きさも略同程度
である。 どの船を選ぶかは乗客の趣味の問題である。
しかし、実はそれら3隻は文化的には極端な相違がある。
航空会社の体質の差は比較的周知されているが、
クルーズは日本では未だあまり一般的でないので、
客は船の寄港地だとか、日程などで、乗る船を選ぶ人
が多いように思うが、(特に海外旅行の場合に)
どの船を選ぶかは非常に大きな意味を持つ。
旅行会社などではその辺の情報を得ることは難しいので、
ご参考までに、独断と偏見に充ちた私見を披露すると
次のようになる。
極めて大雑把な感じで、 「飛鳥」は最もエレガントである
が、乗客にそれが鼻に付いている人が多く、
レピーターが多くて、相互に親しいのは良いが、
新参者が不愉快な思いをすることが多い。
「日本丸」は飾らずに人間関係を愉しく旅をしようと考えて
いる乗客・船員が多いのが良い。 私自身の経験は
▲ 船旅のご報告:[A-41]
にある。
「パシフィック・ビーナス」は、船体の明るさと
運行関係の船員のレベルの良さ、は評価できるが、
客室関係者が、(上記の私の経験のように)、
乗客の血を吸うことしか考えていない、 のに、
驚きあきれることが多い。
▲ マジョルカ島:[A-3] :
に書いた通りである。
以上、クルーズ船の話をしたが、旅行業者にも同様なことがある。
また、▲旅は計画をチャンと:[A-74]、も参考にされたい。
これからエジプトの話題などで旅行を考えている方に、
現地の事情以外のことで不愉快な思いを残さない
ように、 ご忠告申し上げる。