場末の雑文置き場

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年の差婚は流行ってないよ

2014年05月24日 | ジェンダー・家族等

年の差婚が流行っているとか、急増しているなんて言われることがよくある。
だけど、厚生労働省の統計を見ればわかるように、夫婦の年齢差はだんだん縮まってきている。初婚なら2歳もないくらいだ。夫が7歳以上年上の割合は1割を少し超えるくらい。10歳以上年上だったらさらに少ない割合になるだろう。

それでも流行っていると錯覚してしまう人が多いのは、単純に、年の差婚の「報道」が増えたからだと思う。
少年犯罪だってそう。実際は減っているのに、報道は増えた。だから実際の数も増えているように思っている人がかなり多い。それで、最近の少年は昔と違って危険だなんて言われたりする。

「なぜ20代女子は40代男性を好むのか」という感じの特集やら本のタイトルやらあったりするけど、そもそも前提がおかしい。そんな事実はないから。

昔は「年の差があっても本人たちがよければ別にいいんじゃない?」って考えだった。それがだんだん嫌悪感を抱くようになってきたのは、おじさんたちに色々と嫌な思いをさせられたから。

私自身は少し年下が好きだから、年の差恋愛とか結婚とか、自分には関係のない世界の話だと思っていた。でも「関係ない」では済まされないことがだんだんわかってきた。
全然おっさん好きじゃなくても、適齢期になるとおっさんが寄ってきたりするんだよね。しかもおっさんは自分の年齢のことなんか気にしちゃいなくて、当然若い女に受け入れられるものだと思っている。
その一方で、自分の醜い容姿のことは棚に上げて、同年代女性(ひどいときには年下の女性まで)を「ババア」とバカにする。
イヤアンタ、鏡見なさいよって言いたい。言えないけど。

20代半ばくらいになってから、うんと年上に当たり前のように言い寄られる気持ち悪さが身に染みてわかった。それに、年の差恋愛を望むおじさんたちの図々しさ、ダブルスタンダードもよくわかった。

年の差婚、年の差恋愛を否定している人たちは、そういう苦い経験をした人が多いんじゃないかな。間違っても「嫉妬」ではない。
若いのにおっさんと付き合っている女性が羨ましいわけないじゃない。むしろ同情してしまうくらいだよ。大体、嫉妬されるくらいの価値なんておっさんにはないのに、どうしてこうも自信過剰なんだろう。

それと、私の両親が年の差婚で、私にも同じような結婚をさせようとしてしつこくおっさんを勧めてきたことが相当ストレスになっていた、っていうのも私の嫌悪感と関係していると思う。
私が25才の頃、知り合いの37歳の人との見合いを勧めてきて、断ったら母が「こんなにいい話なのに」って本気で当惑していたのが今でも忘れられない。

女性が年上の場合は、今でもそんなに嫌悪感ないんだけどね。女性は自分の年齢に対する自覚もあるし、同年代に対してそんなに横柄な人はいないから。

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