場末の雑文置き場

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「おしどり夫婦」という言葉

2017年03月17日 | ジェンダー・家族等

「○○の妻たち」という番組で、中尾彬・池波志乃夫婦のことが取り上げられていた。私は全然見たくなかったんだが、家族が見たいと言うので見させられる羽目になった。食事中だったので逃げることもできず。

番組の内容は、ものすごくイライラさせられるものだった。妻側の負担が多すぎる夫婦だな。

朝食は、まず和食か洋食か、夫の要望を聞いてから作り始めるんだとか。結構手の込んだものを7品目? くらい。なのに手早く作らないと急かされる。
食事が終わったらすぐ皿洗い。洗っている最中に「ジュースを出せ」とか座ったまま遠くから言われる。池波志乃は怒らず、文句一つ言わず、コップに入れた状態でジュースを持って行ってあげていた。

ジュースぐらい自分で出せや。ついでに言えば皿洗いくらいしろや。妻だって専業主婦じゃなくて、他の仕事もあるのに。

中尾彬は妻がいなきゃ何もできなくて、自分のパンツの場所さえわからないらしい。
小さい子供なら仕方ないが、妻より10以上も年上のじいさんがそれって……。ボケてるわけでもないのに。

「人の世話を焼くのが楽しい人もいる、あの人はあれで幸せなんだ」と、こんな番組を私に強制的に見せやがった家族は言ってたけど、なんだかなあ。たしかに池波志乃はインタビューで現状に満足しているみたいなことを言っていたけど。
モラハラを受けている人だって、周りから何を言われようがあの人はいい人、自分は幸せなんだって言うよな。一種の洗脳状態にいて。で、あるときハッと気付いたり。

この夫婦はおしどり夫婦と呼ばれているらしい。三船美佳・高橋ジョージ夫妻も昔そう呼ばれてたよな。
おしどり夫婦と呼ばれる夫婦って、どこかしら歪んでいるケースが多いような気がする。もちろん全部とは言わないけど。

いつでも、どこに行くにも一緒の夫婦とか、微笑ましい事例として語られたりするが、私はこういうの怖い。どちらかがもう一方を束縛している可能性が高いと思う。
大体、夫婦でベタベタするのがそんなにいいことか? 別個の人間なんだから、ある程度の距離感は必要なんじゃないのかな。

中尾彬も最悪だし、ああいうのを美談みたいな形で取り上げるテレビ局もどうかと思う。
検索してみたところ、肯定的な感想が多かった気がする。「素敵な夫婦」とか言われてたり。どこがだ。まあ、私みたいな感想を抱く人ははじめからからこんな番組見ないだろうからな。

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