目白大学 鈴木章生研究室 

地域人になろう!
目白大学社会部地域社会学科の教員が、地域や社会の出来事や疑問に対するメッセージをお届けします。

最近の出来事

2006年11月08日 | Weblog
すっかりご無沙汰しているうちに竜巻とともに冬がやってきたようだ。
先月26日27日と札幌出張だった。その時の知り合いが「雪虫が飛んでるから1週間か10日で雪が降る」と言っていた。北海道はその通りになったようだ。それでも、東京はまだ暖かい日が続いていて、近くの銀杏並木の黄色も黄緑色で晩秋の都会にはまだ程遠いという感じだ。
さて、今年は大殺界のどまんなかにあたっている。厄年が終わってやれやれと思うのもつかの間、細木数子さんの例の占いは、私について言えば当たってしまっているから怖い・・・・・・今年はほんとにど真ん中。

そんななか、最近ご無沙汰していた人と会ったり、連絡があったりする。
先日も、岡崎の中学のクラス会があった。小学校のクラス会は毎年実施しており、(それだけでも周囲の人たちから「変わってる」と不思議な目で見られているが)とうとう中学にまで進出した。
クラス会は普通クラス毎で実施するのが基本だが、クラスの壁を越えて一人二人と参加しているのだ。これは、同窓会?んいや、クラス会なのである。
「あいつどうしてる?来年呼んでみようか」でほぼ決まり。
連絡先を知っているクラスの女の子(女性)に頼めばたいていは来年実現するという運びだ。ムーミンに出てくるミーみたいなのがいるから助かる?
中学は9クラス360名以上いた学年だから当然行方不明もいるが、そんなマンモス学校でも「ああ、いたいた、どうしてた?」だから当時の記憶は結構あるもんだ。

びっくりしたのは先週のこと。
大学の史学科のなかの友達7、8名で民俗調査などをしていた仲間がいた。その多くは大学院へ行き、考古学や西洋史などを専攻して今や発掘現場や教育現場、新聞記者になって活躍しているものもいる。
そのなかの女性の一人が20代半ばで連絡が途切れ音信不通になっていた。話題にもならなくなっていたある日、突然向こうからメールが飛び込んできた。
発信はフランス。パリ第五大学のドクターコースで言語学を専攻しているとか。
ひょエーである。
日本古代史で卒論を書いていたと思ったが、なんとフランスで言語学とは・・・でも言語学の言語って何だろうか、あまりの話で聞きそびれてしまった。旅行会社の仕事をしながら学生生活。がんばってほしいものだ。

はたまた、教え子は日本を離れ、雪の降るオーストリアのウィーンで日本語学校の先生をしているとか。ようやく生活が慣れてきたようだが、いろいろある様子が伝わってくる。
ウィーンは10数年前に仕事で行ったことがある。
仕事そのものはすぐに終わってしまい、残りの時間ははっきりいって物見遊山。
古い建築物や宮殿、クラシックコンサートに出かけ、教会の見える石畳の街をただひたすら歩いた。
1月の寒い時期だったが、きれいな女性とショウウィンドウの飾りつけが灰色の街のなかで、ひときわ目立っていたのが印象的であった。
また夜は夜で、おいしい食事とワインを堪能したのを覚えている。その時一緒に同行した係長は鬼籍に入ってしまったが、その上司もクラシックが大好きで、闇チケットを一緒に購入して学友協会へと足を運んだことと、V&A美術館に2人で3時間近くいたのはいい思い出である。

古い友人や懐かしい友達に会うと不思議と勇気や元気をもらったような感覚になるのはどうしてだろうか。
かつてそばにいた友人たちが、それぞれの場所で今は一生懸命仕事をし、生活を営んでいる。
うらやましいという気持ちでなく、よし自分もがんばろうと素直に思えるのは私自身が幸せだからであろうか。
もし、仕事もなく、不幸のどん底にいたとしたら、ねたみや嫉妬の塊となっていたかも知れない。

大殺界といえども、まだまだよろよろしながら走り続ける力が私には残っているのかも知れない。
私の背中を後押ししてくれてるものがいるとしたら、それは、学生たちの無限の力と家族の愛なのかも知れない。