おひとりさまの介護

母が認知症になった。なにもわからなかった介護の世界との格闘記

血圧脈波検査

2011年03月05日 | 通院
昨日の通院も物忘れ外来にハシゴするつもりだったが、耳鼻科が思いのほか早く終わってしまったので、クリニックの診療開始30分前に着いたら、階段の踊り場にもう数人が待っているところだった。

認知症のほうは目立った心配はなく、むしろ今日はいつも足の裏が痛いと行っているだけなので、しびれているというのでそちらをメインに相談することにした。
それから相変わらず早朝血圧が高く、先日「ためしてガッテン」で見た知識から、高血圧の原因がレニン測定をすればわかるということだったが、それは30分ばかり安静にしてからでないとできないとのことだった。

父のときもそうだったのだけれど、歩いていると足が痛くなり続けて歩けない。
動脈硬化なのか、血管が詰まっているからなのか、「血圧脈波検査」という検査がクリニックでできるということなのでお願いした。

「血圧脈波検査」とはA B I (ankle brachial index ) とP W V(pulse wave velocity)の同時測定により、血管の硬さと狭窄を知ることができ、得られた波形などの情報から、動脈硬化を総合的に診断することができる検査である。

A B I =「足関節上腕血圧比」。寝た状態で、両足首と両上腕の血圧の比を測定することで血管の狭窄の程度がわかる。
健常者の場合、足首血圧は上腕血圧よりも高いのがふつうだが、足の動脈が詰まったり、詰まり気味では血液の流れが悪くなり、足首血圧は上腕血圧よりも低くなり、A B I が低くなりる。

P W V =「脈波伝搬速度」。心臓から押し出された血液が、血管を通じて手や足に届くまでの時間から割り出された血流の速度のこと。血管が硬いほど、その速度は早くなり、動脈硬化の程度を知ることができる。

右と左とやらなくてはならないのだが、我慢できない母の場合、右だけの検査結果しか出なかった。
それによると、動脈硬化は年齢平均よりいっていないが、血管閉塞か狭窄の可能性があるとの検査結果だった。
次回はわたしも同席してなだめながら検査しないといけないかなぁと思っている。

それにしてもここ数年、母のおかげでずいぶんと医療知識がふえたことだ。

耳鼻科の先生の仕事

2011年03月04日 | 通院
今日は大学病院の外来なので予約のとおり行かなくてはならず、また風邪でもひいたら大変だとここ数日は夜は出歩かずおとなしくしていた。

先週、従妹が美容院に連れて行ったときも下を汚して朝風呂に入れてもらっていたので想定外のことに対応できるよう早めに迎えに行く。

今日は万事スムーズに支度ができ、早すぎるかなと思っていた矢先、タクシーの運転手が違う病院と勘違いして道を間違えたハプニングがあった。
それでも、早めに着き外来の患者も少なかったので予定より30分早いワクでの診療だった。

今日は前回までの腫瘍専門の先生とは違う先生だった。
その先生は別の曜日の担当になったそうだ。
母の耳の中を覗き「ずいぶん耳垢がたまっているのでお掃除しましょう」
と先生がピンセットではがしたり、耳垢用の掃除機のようなもので吸い取っていた。
母が耳の掃除をしているところを見たことがないし、この病になってからはなおさらだろうから、さぞかし根雪のように蓄積していたことだろう。
外国の耳鼻科医の仕事の多くは耳垢掃除というような話もきいたことがあり、専門家にやってもらえれば自分でやるよりよっぽど安全だ。
前回同様腺腫の大きさをはかったがめだった変化はない。
わたしもいく度にMRIだのCTだのはご免なので、毎回耳垢の掃除なら願ってもないことだった。