木なら良いのか

木の家がいい！と声高々に言う建築家がたくさんいます。でも、何をもって「木がいい」と言っているのでしょうか。実際に木でいい家を建てても、地盤の問題でいい家とは言えなくなっているケースがあります。土地によってはコンクリートの住宅のほうが良い場合だってあります。ここが失敗する家づくりの一つのポイントです。

松岡さんがずっと前から言っているとおり、家と土地とは一体です。どんなに立派な家でも、場所や気候や地盤がふさわしくなければ、いい家とは呼べなくなることが多々あるわけです。

ですから、家づくりをしようとするときには必ず土地と建物を同時に考えましょう。そうすると、木だからいい、ではなく、「いい家を建てた。健康に良い『木の家』にした」という言葉の意味がよく理解できるようになります。

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写真は、先日完成した横浜の家です。広いLDKを頑丈な構造躯体で実現しました。『グランド・ピラー』が安心感を生み出しています。