家づくりをするに当たって、多くのメーカーや工務店が、特定の設備を「売り」にすることがあります。
「セルロスファイバーがいい!」「地熱工法がいい!」「断熱材が重要!」
こんな感じです。
しかしながら、本来はそのようなディテールは中心ではありません。車で言えば、「シートがいい!」「エンジンがいい!」と言っているようなものです。
考え方を改めなければなりません。それらはあくまでも、目的に対する方法論だからです。
もちろん方法は重要です。しかし、もっと重要なことがあります。それがトータルバランスの考え方。
どんなに断熱材の性能が高くて暖かくても、暗くて狭い空間でよいのでしょうか。
断熱材の性能が高いこと、隙間風がないことは、大切なポイントですが、そもそも狭くて居心地の悪い空間であれば、そこに長く留まりたいとは思えないものです。
でも不思議なことに、多少寒くても、広くて人が集えるところには皆が集まってきます。そこにストーブがあって、みんなで楽しく火を囲めると、そこが憩いの空間になります。
ということは、断熱性能よりも重要視すべきポイントがある、ということです。
なんのために断熱性能を高めるのでしょうか? それは、住む人、集う人が「居心地の良い」空間を作るためではないでしょうか。
そうであるならば、ディテールの前に、「人が集まりたいと思うような居心地の良い空間」という観点で優先順位を考えねばなりません。
「広さ」「明るさ」「温度」という順序です。もっとも自由度のないものから考えるならば、「広さ」がもっとも重要。明るさや温度は設備で何とかできますが、広さだけは器の大きさの問題だからです。
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