日本の二世帯住宅で深刻な問題を引き起こしていることは、同じ屋根の下でありながら、互いを愛し気遣うということよりもむしろ自分たちのプライバシーを主張し合ってぶつかるということ。
ぶつかって喧嘩になるのを避けるために、同じ家に住んでいながら距離を離そう離そうとします。活動を別にしたり、食事を一緒にしたがらなくなったり。自分世帯vs相手世帯という闘いが始まってしまうのです。
せっかく家族が一緒に暮らそうというのに、本末転倒なお話ではないでしょうか。これが松岡さんの指摘するポイントです。
確かにそうなんです。これに対して、建物が一つでも玄関が完全に分かれている「セミデタッチハウス」は、もともとは離れている家族をくっつけようという役割を果たしている仕様です。
つまり、遠くに住むなら隣に住み、2軒ではなく1軒でコストも削減しよう、という考え方です。そしてもともと空間的には完全に分かれていますから、プライバシーはしっかり保てます。むしろ、一緒に過ごすということは、自分か相手のどちらかの家に遊びに行くということですから、切り替えも容易です。
二世帯住宅の考え方を、日本の常識にとらわれるのではなく、人間の本質に基づいて考慮する必要があるということですね。
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