ゆとりある住まいの考察

将来不安を失くす頑丈な家・100年住宅を提案する『松岡在丸(さいまる)とハウジング・ワールド』のスタッフによるブログ

台風上陸で考えるお掃除

2009-08-31 10:10:55 | Weblog
台風が関東上陸で、今もひどい雨と風が。こんなとき、家の強さの真価が問われますね。風を受けて家が揺れるか、外の雨音が室内でどう聞こえるかなど、まさに構造躯体の強さが大切と言えます。

雨が降れば、帰宅時にいろいろと大変ですよね。まず、玄関にタオルを置いてあるご家庭はどれほどあるでしょうか。家で誰かが出迎えてくれるならよいのですが、必ずしもそうとは限りません。

家に入ってから自室に行くまでに、水滴が落ちたりしますし、衣服もある程度洗濯物として出さなければいけないかもしれません。いずれにしろ、室内は汚れます。そんな時、「家が汚れるから」という制限を設けるよりも、「汚れたら掃除すればよい」「汚れたらすぐに掃除できる環境にすればよい」という発想のほうが良いでしょうね。

家の掃除が、普段から掃除機のみの習慣の場合、これは難しいかもしれません。でも、例えばモップタイプの掃除用具で床拭きすることが習慣になっていれば、水滴や砂・土で汚れても、すぐに拭き取ることができます。家づくりをする段階で、どんな掃除習慣を持っているかということも、実は大切な要素の一つであるということを考えるきっかけになった、そんな午前のひとときでした。

リゾートホテルみたいと言われる家

2009-08-30 11:39:47 | Weblog
都会にいてもどこにいても、自宅がリゾートホテルのようにオシャレで素敵な空間であれば、休日にどこかに行きたいという気持ちよりも、休日は自宅でのんびり過ごしたい、と自然と思えるようになります。

日常のせせこましい生活の主な原因は、家に帰ってもリフレッシュできない、十分の休息が取れない、ということにあります。

ビーチサイドでリクライニングチェアに横になりながら、目をつむって波の音を聴きながら、あるいは読書をしながら、のんびりと過ごす。山や草原の緑を眺めながら、鳥のさえずりを聴きながら、ゆっくりと過ごす。こんな空間を、都会で実現できるのだろうかと考えてしまうでしょう。

実際には、広くてモノが少ないLDKで、優雅なBGMをかけて、ソファーで靴六だけでも、それと同じくらいの気持ちのゆとりを作り出すことができます。そんな空間で、15分もゆったりと過ごすだけで、とても気持ちがリフレッシュするものです。レジャーに出掛けたり、DVDを見なきゃ!あれもしたい、これもしたい!と休日に体力を使うよりも、頭も体も休め、しっかりと体調を整え、そしてまた翌日からの活動的な毎日に備える。

白い階段、白いドア、ガラステーブル、そして窓の外に見える緑多いガーデン。そこに素敵なBGMと少しのアペタイザー、そして爽やかな空気の流れ。あ、アロマもいいですね。

「そんな生活、ありえない!」とあきらめてしまっている人も多いようです。でも、そんな休日の過ごし方を実践している人も実際にはたくさんいるんですよ。お勧めのBGMもいずれここでご紹介してみます。

最近の就職活動の若者たち

2009-08-29 12:37:22 | Weblog
学生たちと話をしていて感じることです。就職活動に励み、面接などで志望動機やいろいろな質問に答えますよね。何を答えればよいのか、何を訴えれば良いのか、いろんなノウハウ本や、セミナーがあるかもしれません。そういう若者たちと話していて一番ガッカリさせられることなんですが、それは、「相手の立場に立って考えていない」と感じることです。

企業は、何のために人材を募集し、ある新入社員を選ぶとしたらなぜその人を選択するのか、という指針を明確に持っています。ところが、面接を受ける側の学生たちは、そのことを知っているとは思うのですが、そういう企業側の気持ちになって考えることができないようなんです。

どうして相手の立場になって相手の気持ちを考えられないのだろうか、と思い巡らしてみたのですが、要するに、これもコミュニケーションの問題です。そしてコミュニケーションの基本は、やはり家庭にあるのではないでしょうか。親兄弟とよくコミュニケーションを取ることができていて、自分の考えを率直に述べること、しかも相手に受け止めやすく上手に投げることができ、そして相手の考えもよく聞いて受け止めることができること。この基本的な事柄を、家庭で実践できているかそうでないか、というのは大きな要因ではないでしょうか。

学生の皆さん、「自分が何をしたいか」ということを積極的にアピールすることも大切ですが、「社会においてどんな人間が期待されているか」そして「その期待に対して、自分はどのように応えることができるか」ということを考えつつ、それを良質なコミュニケーション技術によって伝えることができれば、そのような「協調性を重視した自己表現に突出している人材」は採用される可能性が高いと思って頑張ってほしいです。

習い事の発表の場がない!?

2009-08-28 13:24:45 | Weblog
多くのご家庭では、子供たちが楽器を習ったり、大人でも何らかの習い事をしていたりします。ところが、せっかく習ったことを発表するということが、日本の場合は少なくないですか?

例えば楽器を習っているとしましょう。そうすると、一般的には発表会という晴れ舞台があるわけです。でもどうでしょう、自宅に友達を招待して、ホームコンサートをするなんてことがあるでしょうか?

海外では、家のリビングなどを使って、友人・知人たちが集まってみんなで歌ったり演奏したり踊ったりということが自然な習慣になっています。先進国でも途上国でも同じです。ところが、日本にはそういう文化が浸透していません。子供がせっかく楽器を演奏できても、家でホームコンサートをするということもないのです。

人前で演奏するという経験をホームコンサートなどで自然な形で身に付けていくと、人前で何かをするということに対して免疫力もつきますから、緊張せずにプレゼンテーションやパフォーマンスを行なえるようになります。外国人がスピーチ上手なのは、こうした文化的な違いが大きいといえますね。

ですから、家づくりをする時には、人を大勢呼んで、ホームパーティーやホームコンサートができるようにし、実際に行なってコミュニケーションを学んでいくという環境をつくることが大切になってきます。これからの子供たちの生活に、こうした「発表の場」を作ってあげることを、自宅で実践したいものですね。

海外旅行の醍醐味

2009-08-27 10:08:37 | Weblog
毎年大勢の方々が海外旅行に出掛けられます。日頃のストレスを解消・リフレッシュしたり、家族で有意義なひとときを過ごすというという素晴らしいことですね。でも、せっかく海外に行くのですから、ぜひとも見てほしいものがあります。

それは、その土地の皆さんの生活を見る、ということです。そしてもし自分がその土地の人だったら、どんな人生を送っているだろうか、と想像してみることです。

人は皆、自分の育った背景や環境によって価値観や考え方が築かれていきますよね。でも、国や立場が変われば、同じ何十年という時間も、まったく違う生き方になったりするわけです。そのことに気付くと、今の生活は必ずしも「必要なものに囲まれた生活」ではない、ということにも気が付き始めます。そう、「自分の育った背景や環境によって植えつけられた価値観によって『必要』と感じさせられた生活」でしかないのです。

人間が生きていくうえで、実際にはテレビも要らない。豪華な食事も必要ありません。美しい自然を見て楽しみ、そして簡素でも栄養豊かな少しの食べ物があれば、友人たちと親しく楽しく過ごせる、夫婦や家族で素敵な生活を営むことができるのです。

日常を必死にこなしているだけでは見えてこないこうした大切なことを、ぜひとも旅行の際には学びたいですね。

頑丈な家(その20)

2009-08-26 11:49:29 | Weblog
家の梁にこんな風にぶら下がれるというのは、ある意味、壮観です。男の子が元気になる家、父親(夫)が「よし!今日も一日、頑張るぞ!」と思える家。そんな家づくりができました。

先日もあるお客様がこの『クリスタル・ハウス』を見学して感想を述べてくださいました。「この家は元気が出る家ですね」と。

そうなんです、子供が元気にはしゃぎまわり、大人も木のぬくもりとその落ち着きゆえにリラックスしつつも、「さて、この空間を使って何をしようか!?」と想像力が膨らむ、そんな家なんです。

ぜひ見学会にいらしてください。

(ちなみに、写真で梁にぶら下がっているのは、記念の写真を撮りに来てくださった若い友人です。)

発想力のある人

2009-08-25 13:23:32 | Weblog
いろいろな方と仕事をさせていただいて思うことですが、発想力のある人に共通することの一つが、「いろいろな事を知っている、いろいろなモノに通じている」ということです。

世の中にある素材、商品、そして社会に存在する問題とその解決手段など、幅広い知識と情報を持っている人は、それらをリンクさせて新しいことや普通なら思いつかないような発想を提起しますね。

自然が豊かな日本ですから、こうした自然を基に様々な発想で日本の伝統的な住宅が作られてきました。これは素晴らしいことです。でも、新建材などで「くくり」をつくってしまい、「既製品でものを造る」しかないというのが、今の社会に見られているのではないでしょうか。小手先の技術は日本の良さでもありますが、大胆な発想ができなくなるという弱点も生み出します。

発想力を向上させるために、その中にどんなモノが存在するのかをたくさん知っておきましょう!

家は「売り物」ではない

2009-08-24 16:30:58 | Weblog
ショッピングセンターには多種多様な商品が並んでいます。これに該当するのが「建売住宅」ですね。建物の中には、部分的に注文できるタイプの注文住宅もあります。今はこれが主流と言えるかもしれません。つまり、基本的な仕様は同じで、あとは内装や設備を選択する、というやり方です。言い換えれば、ラーメンの「トッピングを変える」というイメージでしょうか。

多くの工務店・住宅メーカーは、そういう仕方で家という「モノ」を売っていると考えています。これに対し、大工、設計士、アドバイザーの場合は、家という「モノ」を「売っている」のではなく、ユーザーと「一緒につくっている」という概念になります。

ここで考えたいのは、「家というのは車と同じように『買う』ものなのか?」ということです。

ハウジング・ワールドは、「家」は売るものではないと思っています。人間関係のような自分の人生の「居場所」は買うものでなく、コミュニケーションによって築き上げていくものですが、「家」も、築き上げていくものの一つではないでしょうか。人生に寿命があるように、モノにも寿命があります。その寿命が数日、数週間、数ヶ月、十数年ということであれば、ある意味「モノ」としてとっかえひっかえしていくかもしれませんが、家族が人生を過ごす家は、とっかえひっかえのものではありません。だからこそ、既製品ではダメ、ということになるわけです。

それで、勉強会でよく強調するのは、「あなたはどうして家を建てたいのですか?なぜ住宅を購入しようとおもっているのですか?」という質問です。こんなことを聞くと、「え?」と思うお客様が多いのですが、この質問に対する家族の一致した答えを出すことから、有意義な話し合いや意見交換が可能になるものです。

だからこそ、『クリスタル・ハウス』は、住宅メーカーが建てるものとはまったく異質のものになったのです。

玄関~リビングとアイデンティティーの話

2009-08-22 14:44:18 | Weblog
日本の住宅は、玄関を入るとロビーや廊下があるのが一般的ですね。リビングや他の部屋には、壁やドアによる隔たりがあります。ところが、海外の住宅を見ると、多くの場合、玄関のドアを開けるとそこにリビングが広がっています。

そのリビングは、いつ来客があっても良いようにきちんと整頓されています。住み手は、その家の管理者としてプライドを持って、インテリアセンスを磨き、くつろぎと嗜好の空間を実現しています。日本は、「プライバシー」という言葉を「自分と家族のだらしなさ」を隠す目的で使う人が少なくありません。

「プライバシー」というのは、「他人に干渉されないもの」であるべきですが、「アイデンティティー」は、個性として他人に見せてよいものです。日本の住宅や住まいには、「アイデンティティー」がないですね。そして「アイデンティティー」を求めた住宅は、なぜかデザイナーズハウスとか凝った間取り、特殊な設備(螺旋階段や無駄な吹き抜けなど)になりがちです。

対して、海外の「アイデンティティー」は、建物そのものはどれも大差ありません。しかし、内装インテリアとして、家具、壁紙、装飾、布製品などにこだわりを持ち、好みのものをあつらえて「アイデンティティー」を表現しています。要するに、箱をしっかりさせておき、中身で勝負なのです。

日本の住宅は、中身よりも「箱で勝負」というところがあり、住宅メーカーはそういう見方をユーザーに植え込もうとしています。「どうです、我が社のデザイン住宅は!」という営業ですね。残念ながら、そういうデザイナーズハウスにしてしまうと、個性を伸ばすことはできなくなります。だって、その家に合うインテリアに自由度はなくなってしまうのですから。

頑丈な家(その19)

2009-08-21 13:20:34 | Weblog
新しい写真を公開しました。

クリスタル・ハウス』は、構造躯体(ティンバーフレーム工法)と高機能断熱材(圧密セルロースファイバー)と多孔質自然素材(珪藻土クロス)とUVカットペアガラスを組合わせた、一つのモデルプランです。

100年住宅構造躯体さえ実現しておけば、あとのデザインやレイアウトにはかなりの自由度が生まれますので、施主の夢を現実の計画にできる画期的な文化です。自然素材をふんだんに使いますので、シックハウス症候群を心配なさっている方にも優良な建物になります。

オープンハウスの計画もございますので、ぜひとも足をお運びください!

家は、1~2年してから味が出てくる

2009-08-20 16:10:11 | Weblog
以前に、新築直後の入居者の「喜びの声」にはあまり意味が無いということを述べましたが、本当の感想は、やはり1~2年後に聞くべきです。

家は、建物のハード面も、住んでいる人たちの慣れ(ソフト面)も、1年以上経ってからのほうが真の姿を見せるものです。入居当初は良くても、実際に生活しているとあまり便利に感じなかったり、飽きてしまったりと、不満が徐々に現れてきます。

1~2年の新居生活の中で、多くの人を招いてパーティーを開いたり、あるいはいろいろな人が遊びに来たいと思うようになるその様子を見て、「本当にこの家にしてよかった」「この家に毎日早く帰りたい」「休日は、家でみんなで楽しく過ごしたい」と思える家になったという実感がわくのだと思います。

そのためには、自然素材を活かすこと、丈夫な家にすること、そして人が集まりやすいプランにすることが重要です。そしてライフスタイルも改善していく必要があるかもしれません。

住宅展示場で絶対にわからないこと

2009-08-19 14:48:35 | Weblog
多くの方が、住宅展示場に行って建物を見ます。確かに、ハード面でたくさんのことがわかります。内装やインテリア、家具との調和、装飾、そして暮らしの「イメージ」。これまで、住宅展示場の家では決して見えない「土台」「構造躯体」について語ってきましたが、それもハード面に過ぎません。

一番知りたいのは、「その家に住むとどうなるのか?」という結果です。その家に住んだとき、家族の暮らしぶりはどうなるのでしょうか?子供とのコミュニケーションは増すのでしょうか?知人・友人が集まるのでしょうか?1年経っても飽きないでしょうか?8時間居て、居心地がよいでしょうか?落ち着くでしょうか?安心感を抱いて過ごせるでしょうか?

こうしたことは、展示されている商品からは、わからないのです。実際に使っている人、それを1年以上使っている人にしかわからないことなのです。ですから、「住宅展示場はハード(主に設備や装飾)について勉強する場」と割り切るほうがよいでしょうね。これに対してソフト面というのは、「人」「暮らし方」になります。

要するに、住宅展示場に行く前に、「人生」や「暮らし」に関する成功・失敗例を学び、それを住宅プランに反映させていくということが出来なければいけないのだと思います。

通学・通勤の時間も大切では?

2009-08-18 12:11:19 | Weblog
住まいの場所(土地選び)をする際に、職場に近いという条件を挙げることがあると思います。しかし、歩いて数分とか、そういう場所よりは、電車である程度の通勤時間があるほうが良い場合もありますね。

そもそも、会社が都会にある場合、当然、住まいの環境もガヤガヤしたところになりがちです。また、仕事と家庭での切り替えというのが必要なときにも、もし通勤時間にいろいろと気持ちや考えをリセットできたり、熟考する余裕があったりするだけで、仕事での疲れやストレスを、家に帰るまでに整理できたりすることもあります。

実際、通勤・通学の乗車時間は、有効に活用することができます。語学の勉強や読書にも使えます。家や職場ではなかなか出来ないことが、時間が与えられることによって出来るようになるということもあるのです。

便利な世の中になりましたが、それで心にゆとりが生まれるわけではありませんし、移動に時間が掛からなくなったからと言って、それで自由な時間が増えるわけでもありません。大切なのは、ゆとりとは何か、自由な時間とは何かを考えて、そのために必要なことをあえて取り分けようとする意識ではないでしょうか。

林業との一体化

2009-08-17 19:21:22 | Weblog
一般の方は多くの場合、「工務店」や「住宅メーカー」は、建築材料の基本である木材に詳しい、通じている、流通できている、と誤解している場合があると言えるかもしれません。

実際には、施主(ユーザー)と林材業者との溝は、とても大きいのです。林材業者は木材を買ってくれる業者しか見ておらず、その多くがいわゆる工務店や住宅メーカーです。しかし、工務店や住宅メーカーは、「木材」に詳しいのではなく、自分たちが知っている素材で家を作るプロであって、決して木材に詳しいとは限りません。そして工務店は、大手住宅メーカーの影響によって、木材や建築資材の選択そのものも、いわゆる「大手のモノ」を「右へ倣え」的に採用したり、それによって価格競争を引き起こしたりしてしまっています。

林業はこれまで、流通しかしてこなかったのです。しかし、伝統的に強い住宅を作れるのは、木材の専門家だったり伝統的な工法に通じている大工だったりします。逆に、彼らは現代設備やオシャレなインテリア・デザインに通じていない、ということがあります。

ですから大切なのは、木材の凄さを理解し、そして現代風の需要にあったデザインや設備に通じている専門家が、それぞれの利点を活かした住宅を作ることだと思うのです。可能であれば、ユーザー自身が「専門家」になれればベストですが、そうもいきません。

ですから、林業は木材の素晴らしさをもっと全面にアピールしていくことも必要だと思うのです。「木はこんなに素晴らしい家になるんだ」ということをもっと紹介していかなければいけないと感じます。しかし、林材業者自体が、『クリスタル・ハウス』のような、木材の素晴らしさを活かした家づくりができるということを知らないのです。「こんなすごいことができるなんて気付かなかった、わからなかった」という業者が、見学者の中に実に多いのです。

林業と連携した家づくりが必要です。そうすることで、日本が持っているアドバンテージは何かということがハッキリしていきます。日本は無垢材の宝庫です。立派な家を建てられる立派な木材がたくさん余っています。

美しさを保ちたいと思えるか

2009-08-16 10:41:06 | Weblog
住まいというのは不思議なものですね。例えば、高級なホテルやレストランに行くと、ある種の緊張感を持ちますよね。以前にも少し触れたかもしれませんが、こうした緊張感は、「この場にふさわしく振る舞おう」という意識を高めてくれます。

住宅も似ています。その建物に価値があったり、美しさがあると、この家を大切に使わなければいけない、キレイに保たなければいけない、という意識が自然に芽生えてきます。これは決して、「家にいても緊張する」という類のものではありません。何と言えばよいのでしょうか。「この家に見合う、生き方をしよう」という感覚になっていきます。

家族揃っての掃除も楽しくなります。友達をたくさん呼びたいと思うようになりますので、一緒に片付けたり、窓を磨いたり。そして、いつお客さんが来てもいいように、家でも比較的きちんとした服を着て、スタイリッシュな暮らし方が自然と身に付いていきます。

家具や雑貨の選択も、センス良いものを選びたいと思うようになります。こうした感覚は、一般的な建売住宅ではなかなか育たないものです。そう、センスは磨くもの。そのためには、センスを磨かれる環境を経験することですね。お勧めなのは、イギリス風の暮らし方。今後、そんな内容もブログやサイトを通じて紹介していきたいと思います。