別冊・南国SA通信(第2号)

2012-11-09 21:48:29 | 高知の情景

ホンマもんの南国市(なんこくし)で本来のグルメ取材もしましたが、燃料警告灯が点灯しているのにも
関わらず、高知市内へ帰るルートを高速経由にしました訳は、15:00前に着信あった、南国SA
(この場合は、なんごくえすえー)の状況を受電していたからなんです。

その携帯の主によりますと
『例の車は、空です、状況は変わっておりません』と云うものでしたが……それを聞いて後
「ひょっとして夜も同じだろうか」というハテナマークが点ったのであります。
果たして結果は如何に……

 

車内は土足禁止のようですね。
車の後ろには車椅子が透明テープで繋がれていて、車内からは、ばあさんの大きな声が
私の居るところまで聞こえてきます
(どうやら爺さんに文句を言っているようですが、それが普段の二人の会話なのでしょう
険悪な雰囲気は全くありません)
そんな状況で、取り敢えず車から出て来た,爺さんは、ゆっくりと水飲み場へ。

取り敢えず、お達者でなによりでした。

このブログの読者には「だってさー」の所謂、首都圏にお住まいの方もおいでましょう。
そんな方には、遠い異国志国、四国の森林率84%の田舎の県の話題と思って
居られるでしょうが、じつはこのシビックは「品川」ナンバーなんですよね。

何十年も前に「国民休暇県」なる構想を打ち立て、県外観光客やリタイア組を受け入れる
事を是として進めてきた高知県。今や日本の老人県のトップを走っているやに思えます。
街中で高齢者の様子を注視していると、この土地の置かれた状況が垣間見えます。

朝の「すき家」では、テーブル席に一端座ったお婆さんがメニューを持ってカウンターに
行き、メニューの写真を指さして注文します。オーダーは通りますが、その場に立ったまま
注文の品が出てくるのを待っています。
店員が『お席にお持ちしますので』と言っても、聞こえません。
『お席でお待ち頂いて大丈夫ですので』と言っても「大丈夫」の意味が理解出来ないようです。

或る本屋のカウンターでは『530円になります』と言われて、その値段を聞き取るのに何度も
聞き返し、やっと聞こえたと思ったら財布の中から小銭をより分けるのに30秒から掛かって
店員さんも一苦労、いやもうコレが普通の状況になりつつあります。

 ハエが留まるようなスピードで走っている枯葉マークを付けた車が、交差点に差し掛かると
信号は青なのに、指示器もハザードも点灯せずにその場に止まってしまう
(交差点内で自分の進むべき進路を思い出している)ようなことは、日常茶飯事なので
他車の動きを事前に察知する能力が自然と身に付きます(笑)

 さて、この老夫婦が放浪(帰るべき場所が無い場合のことだそうです)の果てに辿り着いた
この場所が、果たして、お二人にとって「安住の地」となり得るのでしょうか。
間違っても大阪の路上生活者のような事件に遭わないことを祈るばかりであります。

 



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