功夫電影専科

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『ビビアン・スーのロマンシング・ドラゴン』

2007-06-10 23:58:49 | 元彪(ユン・ピョウ)
「ビビアン・スーのロマンシング・ドラゴン」
原題:龍在少林
英題:Dragon in Shaolin/Dragon From Shaolin
製作:1996年

●これは以前、今は亡き福岡の某店で『骸骨キョンシー』と一緒にレンタルした一本です(凄い組み合わせ)。『骸骨キョンシー』は色々と評判の悪い作品でしたが、本作も主演とされているユンピョウと徐若[王宣](ビビアン・スー)の両ファンから粗悪な作品と評されています。
というのも、実際に主役となるのがユンピョウでも徐若[王宣]でもない、少林寺から来たガキンチョ・釋小龍(シク・シウロン)だからなのです。オープニングではユンピョウも徐若[王宣]も主演としてクレジットされますが、あくまで本筋のメインは釋小龍。作風も完全に子供向けだし、これでは2人の活躍を期待していたファンが落胆してしまうのも仕方ないと言わざるを得ません。
 ストーリーは修行のために都会へ降りてきた釋小龍が、こじきの少年やユンピョウと出会いながら、悪党の徐錦江(チョイ・ガムコン)組織と戦っていく…というもの。ユンピョウと徐若[王宣]も途中から無理矢理登場場面を挟み込んだようで、主役というよりも特別出演のような扱いとなっています。
しかし武術指導が『無極』の董[王韋](トン・ワイ)なので、劇中のアクションは思ったよりも激しい肉弾戦が多く見られました。ユンピョウはもちろん、釋小龍も大人顔負けの立ち回りで頑張っているし、ラストではユンピョウVS惠英紅(クララ・ウェイ)というレア対決なども用意されています。アクション面だけを評価するなら、本作は決して悪くないと言えるはずです。
ユンピョウがバリバリ闘うカンフー映画や、徐若[王宣]のアイドルムービーだと思って見ると残念すぎる作品ですが、あくまで子供向けのキッズムービーとして扱えば十分視聴に耐えうる本作。レンタルコーナーの片隅で見つけたら、まず押さえておいても損はないと思います。

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