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ニューカッスル戦 事がうまく運びすぎ?

2007-09-28 | アーセナル

アーセナル 2-0 ニューカッスル

得点)ベンドナー、デニウソン

HOME)アーセナル

                 ベンドナー
                         エドゥアルド

           ウォルコット               エブーエ

                 デニウソン
                         ディアッラ

        トラオレ                         ホイト
                 センデロス    ソング


                   ファビアンスキー

交代)エブーエ → ディアビー
  エドゥアルド → メリダ


AWAY)ニューカッスル

                          アメオビ
                 マルティンス

                     A・スミス

            エンゾグビア            ミルナー

                     A・ファエ

        J・エンリケ                       ベィエ
                 S・テイラー   ロゼフナル


                      ギブン


主審)ハワード・ウェブ

 


試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」

 


イギリス国内ですら放送が全くなかったため、今回はネット観戦もできず。

ということで、試合は「Arsenal TV Online」での音声中継とハイライトを観ただけですが、若手中心メンバーのアーセナルが、ほぼレギュラーメンバーのニューカッスルを相手に大方の時間帯で試合を支配し、ベンドナーとデニウソンの「公式戦初ゴール」により勝利を収めました。

 

・ゴール動画

 

マッチレポートによると、かなりエンターテイニングな試合だったとのことです。
守備では、マルティンスに3度危ない場面(2度はセンデロス絡み)を作られましたが、初出場のGKファビアンスキーの好セーブと、最後はこの試合中ずっと危なっかしかったというセンデロスのゴールライン寸前でのクリアにより、無失点に抑えることができました。

観戦した現地のファンの話によると、ゴールを決めたベンドナーとデニウソンの他では、ディアッラ、トラオレ、ソング、途中出場のディアビーらが非常に良かったそうです。
その中でも、ディアッラとトラオレの活躍を称賛する声は多かったです。
リザーブゲームのハイライトを観ても、今季のトラオレはかなり良いですね。 クリシーが離脱した場合の穴を埋めるのは、トラオレで決定かもしれません。

 


ここ2ヶ月のアーセナルの総括に触れる前に、ちょっと一息
よろしくお願いします!

 


正直なところ、さすがにこのメンバーでは苦戦するだろうなと予想していたんですが、心配は全く無用だったようです。
チームの現在の勢いは、既にファンの(予想ではなく)期待の範疇を超えてしまいました。

そして、この現在の勢いというのは留まることを知らず、ピッチ内外の全てにおいて、余りにも“うまく行きすぎている”のが怖いところです。

 

果たして、現在のアーセナルの好調さとスタートダッシュを、開幕前に誰が予想できたでしょうか?

昨季末から続いていた“買収騒動”“副会長ディーンの辞任によるヴェンゲルの契約更新問題”、“アンリやリュングベリら中心選手の移籍”、“それにも関わらず消極的なものに終わった選手補強”、“潤沢な資金によるライバルチームの積極的な補強”
により、今季のアーセナルは、
「4位以内に入ることすら無理。」
という悲観的な意見が、ファンや専門家の間で多勢を占めていました。
さらに言えば、

絶対的エースであるアンリの移籍により、プレミアとCLで苦戦

ヴェンゲルが監督の契約延長をせず

セスクらヴェンゲルを慕う優秀な若手が後を追い、クラブを離れる

クラブの戦力が大きくダウンし、デポルティボやラツィオのような“苦難の時代”を今後迎えることに

という、“最悪のシナリオ”まで頭の隅に描かれていました。


私自身はここまで悲観的には考えていませんでしたが、この上の状況の打開策としては、
昨季浮き彫りになった課題の改善として、セスクやロシツキーやフレブら「中盤の選手達の決定力の向上」と、
アンリ移籍の“プラス面”として期待した「若手選手達の責任感の向上」という、
方や“理想論”、方や“精神論”である凡庸なものしか挙げることができませんでした。

・「今季のアーセナルを占う(2)」

 

しかし、今やその“理想論”と“精神論”が、目に見える形と結果になって表れています。

まずは、セスクに代表されるように、ロシツキーやフレブら中盤の選手達が「ミドルシュートの意識」を持つようになり、彼らの決定力が格段に上がりました。

また、彼らの「責任感の向上」も明らかで、特に2トップのアデバイヨールとファン・ペルシーはそれが顕著に表れ、結果も出ています。

そして、追い討ちをかけるかのように、セスクが“アンリ時代”の「マイナス面」を指摘。 アンリ批判とも取れる発言(後にセスクはこれを批判ではないと否定)で、アンリの要求が重荷であったことを明かしています。
セスクが言うように、アンリはチームに欠かせない素晴らしい選手であったことは確かですが、同時に彼の存在がチーム全体に弊害をもたらしていたことも、予想通り事実だったようです。

これに関連して、今季のアーセナルは、「オーバーパス」の課題が改善されてきました。
以前なら、
「もっとシュートを打て!」、「何でそこで打たないんだ!?」
と試合中に何度もヤキモキさせられたことが、今季はそれがほとんどなくなりました。 見受けられたのは、開幕戦のフルハム戦ぐらいでしょうか。


そして、好調なチーム状況に気持ちをよくしてか、ヴェンゲルの契約更新問題もあっさりと決着。

ファンの間で賛否両論だった外国人投資家による買収話も、最新の収支決算レポートの成果と、お隣チェルシーの“お家騒動”を目の当たりにし、このままのクラブ体制で進んでいくのが一番という意見でほぼ一致。

「年間の総収入は2億ポンド、前期比46%増。
営業利益は5120万ポンド、前期比274%増。」

イギリスで最も裕福なクラブに、世界でも、あの金満クラブとして有名なレアル・マドリードに次ぐ「世界第2位」のお金持ちクラブに変身を遂げました。 クラブの財政状態は超優良です。


そして現在は、プレミアシップで試合消化数で不利ながら単独で首位に立ち、“選手層の薄さ”という心配も、「2~3軍」の面子で、「ほぼ1軍」のニューカッスルを相手に快勝、それもFWのベンドナーが結果を出したことで、その心配が全くの杞憂、もっと言ってしまえば、ファンの大きな勘違いであったことを証明。

ここ数年、いわゆる「ビッグ4」と言われるクラブは、カーリングカップでは若手選手を起用するポリシーを続けて採用してきましたが、今回、
リバプールは、アウェイでのレディング戦とあってか、トーレスらレギュラーメンバーを大方起用、
チェルシーは、監督交代でそのような余裕はなく、
アーセナル同様に思う存分に若手を起用したマンチェスター・ユナイテッドは、ホームのオールド・トラッフォードでチャンピオンシップ(2部相当)のコベントリーを相手にまさかの敗北を喫しています。 これでユナイテッドは2年連続でカーリングカップ3回戦敗退。

もはや、「若手」を使ってこのコンペティションで結果を出せるのは、アーセナルだけになりました。

 


ここまで、今季のアーセナルの出来事を振り返ってきましたが、今はやはり、
“何もかもが「うまく行きすぎている」奇跡の状態”
と考えるのが、今後のためには良いのかと思います(笑)

 

今回は、このブログにしては珍しく良い事ばかりを書いて来たので、最後ぐらいは冷静に、悲観的に行きますか(笑)

1つの敗戦で、この勢いが一気に崩れる気がします… 年齢が若いだけに…
そして、まだまだシーズンは始まったばかり。
今季は、シティやアストンビラやエバートンらも非常に力をつけており、「4位以内」に入るのはまだまだ困難な道になりそうです。
まずは、相性最悪のウェストハム戦です。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TOTAL)
2007-09-28 07:45:03
なんだか笑っちゃうくらいうまく事が上手く進んでますね!!例の観念論者はどうコメントするのでしょう(笑)シーズンはまだ序盤ですので失速しないことを願うのみです。フランセスクは特にフィニッシュの意識向上が顕著ですね。現状は余裕を持ったゲームが多いのですが、悪いターニングポイントというのは突然やってくるかもしれません…そういう面では強い精神面もチームの出来に影響を与えるでしょうね。



マグパイズにスパーズ、あのメンバーにしてはいただけない結果ですね。
返信する
Unknown (コバ)
2007-09-30 03:29:39
この試合とは関係ないですが、ノーブルのすねをスパイクで思いっきり蹴ってやりたいです。せめて謝れ、くず。

せっかくの勝利なのに嫌な気分です。
返信する
Unknown (まるでぃ~に)
2007-09-30 19:53:21
ずいぶん前からブログ見ていましたが、今回初めてコメントします!!

アーセナルホント強いですね。若手が出ても、スタメンクラスがでても、ほとんどパフォーマンスがぶれない辺りに強みを感じます。
返信する
Unknown (ピレス)
2007-10-02 14:36:44
>>TOTALさん
いや、ホント笑っちゃいますね。全てが理想通りに進んでいます。
気になるのは、この必ず止まるであろう勢いが、どこで止まるのかということです。もしライバルに負けて止まるのであれば、その後もズルズルと行ってしまう可能性がありますからね。
そういった意味でも、TOTALさんがおっしゃられるように、チームの精神的な強さが問われることになるでしょう。


>>コバさん
ウェストハム戦ですね。
ヴェンゲルもこれについては批判するコメントを出していましたが、イングランドでは、
「またヴェンゲルがタックルについて文句言ってるよ。」
ぐらいにしか受け止められていないでしょうね、どうせ。
選手生命を脅かすようなプレーは、国を挙げて取り締まってもらわないと。
まぁ、それを寛容するのがFAクオリティっていう現実ですかね。


>>まるでぃ~にさん
コメントどうもありがとうございます!
若手の成長で、レギュラーとベンチの差はどんどん埋まっているかと思います。
また、ふと見渡せば、意外と選手層も厚いんですよね(笑)

今後ともよろしくどうぞ♪
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