NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

韓国戦 東アジア選手権

2008-02-26 | 日本代表

日本 1-1 韓国


得点)山瀬功治 / ヨム・ギフン


日本)

                     田代有三


                遠藤保仁    山瀬功治
           中村憲剛               橋本英郎

                     鈴木啓太

       加地亮                         内田篤人
                今野泰幸    中澤佑二


                     川口能活


交代)中村憲剛 → 安田理大
    橋本英郎 → 矢野貴章
    山瀬功治 → 播戸竜二

 

 

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遅まきながら、「東アジア選手権」韓国戦を簡単に。

 

勝利した中国戦を含めて、選手達の気持ちと健闘ぶりは窺うことはできましたが、
「リスクを冒して勝ちに行く」という積極的な姿勢を見ることはできませんでした。
結果は「引き分け」であり、見せたサッカーの質という面では間違いなく日本が上だったと思いますが、何か、“引き分けでも優勝”だった韓国に最後までゲームプラン通りに試合を運ばれてしまった感があります。

 

この試合では、DFの攻守の切り替えの遅さが気になりました。
高い位置でプレスをかけている時はいいのですが、相手のカウンターの際の対応が遅れていました。
この試合の失点も、スキのできた左サイドをカウンターで破られたことによるものでした。

また、度を越えたラフプレーを仕掛けて来た中国に対しては、こちらが驚く程の冷静なファイトを見せていたのに、
フェアなフィジカル勝負を挑んできた韓国に対しては、なぜか球際であっさりと負けて、脆さを露呈してしまいました。
11番のヨム・ギフン、9番のチョ・ジンスの2ストップに前線で自由にボールキープを許したことが、序盤に主導権を握られてしまった原因だと思います。

 

 

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大会を通じて、山瀬の「セカンド・ストライカー」としての決定力の高さが光った半面、逆に、FW陣のチャンスに絡む回数の少なさに物足りない気持ちを感じてしまいました。 大会に参加した選手達には、高原と大久保の座を脅かす活躍を見せてほしかったところ。


「オリンピック世代」である内田と安田がA代表レベルでの経験を積めたことは、長い目で見た時の収穫となるでしょう。

内田は、徐々に徐々にですが、持ち味である攻撃の姿勢を出せてきています。
守備ではなく攻撃面での貢献を期待されている選手ですので、もっと積極的に右サイドを上下に往復する姿が見たいです。


個人的に、安田は中盤のジョーカー役としてではなく、「左SB」としての90分間のプレーを見てみたいと思います。
右よりもむしろ左の方が人材難ですから、こういったテストの大会の時こそ彼を出してあげてほしかったです。
「安田・内田」ではさすがに経験不足と言うなら、「安田・加地(駒野)」としてバランスを取ればいいのです。


大会を通じて最も安定していたのは、CB中澤でしょう。
中澤がいなければ、きっと守備の崩壊を招いていたことと思います。

 

これで、約1ヶ月の間は代表から離れ、選手達は所属クラブに集中することになります。
怪我人が相次ぐ悪いニュースが続いていますが、是非とも開幕までには間に合わせてもらって、今年のJリーグを盛り上げていってほしいと思います。

 

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ACミラン戦 CL決勝T 1st leg

2008-02-25 | アーセナル

アーセナル 0-0 ACミラン


HOME)アーセナル

                 アデバイヨール
                           フレブ

            エドゥアルド             エブーエ

                   セスク
                         フラミニ

        クリシー                         サニャ
                  ギャラス    トゥーレ


                      レーマン


交代)  トゥーレ → センデロス
   エドゥアルド → ベントナー
     エブーエ → ウォルコット


AWAY)ACミラン

                       パト


                  セードルフ    カカ

            アンブロジーニ         ガットゥーゾ

                       ピルロ

        マルディーニ                      オッド
                  カラーゼ    ネスタ


                       カラチ


交代) ネスタ → ヤンクロフスキ
      パト → ジラルディーノ
  セードルフ → エメルソン


主審)ラルセン(スウェーデン)

 

 

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「Arsenal.com」


「uefa.com」(日本語)

 

 

スノボ旅行から帰って参りましたが、筋肉痛でブログを更新する力すら残っていませんでした(笑)
遅まきながら、「CL」のACミラン戦1st legを簡単に。

 

世界中の期待にそぐわぬ好試合となりました。
「“若さと美しさを兼ね備えたアーセナル”と、“経験と手堅さを兼ね備えたミラン”という、スタイルの異なる者同士が見事に噛み合った一戦。

しかし、それは“中立者”かもしくは“ミラン側”から見た総評。
やはり、アーセナル側からすれば、
「勝つべき試合を引き分けた。」
という、チャンスを外し続けたことのネガティブな印象しか残らなかった試合でした。


以下、愚痴を少々。

各メディアがハイレベルの“好試合”と評したのも、それはスコアが「0-0」だったから。 もしアーセナルが1点でも取っていれば、“アーセナルがミラン圧倒した試合”になっていたはず。
“マルディーニらの老練なディフェンスが光った”と言っても、逆に言えば、こちらが向こうにディフェンスを強いらせただけ。
フラミニとセスクがカカをよく抑えていました。 世間で言われているように“カカが悪かった”のではなく“フラミニが良かった”のです。
これ以上ないベストメンバーを組んできたミランに対し、ファン・ペルシーとロシツキーがいない“飛車角落ち”のアーセナルが、予想以上に攻め込みました。

それだけに、「引き分け」という結果は非常に残念なものであり、逆に、芳しくない出来ながらも最低限の結果を残したACミランというチームの凄さも感じました。

 

 

・この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

ただ、やはり、主審のジャッジを含めてフェアで素晴らしい試合ではありましたね。
試合後、多くの選手間で清々しくユニフォーム交換を行われたことが、それを物語っています。
特に、ミランの選手達がこのビッグゲームを楽しんでいるような姿が非常に印象的でした。 この辺りの余裕は、やはり経験なのかと。

しかし、ミランの“強み”であるベテラン勢の経験は、同時に“弱み”でもあると思います。
数多くの世界的なタイトルを獲得したベテランが多くを占めるチームだけに、もはやセリエのプロビンチャ相手ではモチベーションが湧かず、それがリーグ戦での不振を招いている原因だとも思います。
ただ、逆に、CLでのトップパフォーマンスを引き出している理由もそれで理解できます。

 

これで、ミランが突破に有利になったのは確実です。
しかし、試合はまだまだ終わっていません。
2nd legは、「勝てばいいミラン」に対し、「得点すればいいアーセナル」という図式。
サンシーロのピッチ状態の改善と怪我人の回復を祈って、アウェイゴールの奪取に期待しましょう。

 

リーグ戦のバーミンガム戦は最悪の内容と結果になり、勝ち点と大事な選手を1人失ってしまいました。
その詳細は、また月曜日か火曜日に。

 

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ACミラン戦、プレビュー

2008-02-21 | アーセナル

「 彼らには経験があり、昨年はタイトルを取った。 我々は“これから”のチームで
あるため、この試合はタイトルホルダーを相手にした大きなチャレンジだ。
 」

というヴェンゲルの言葉は、選手達を戒める意図を持ちながら、彼の本音でもあると思います。


「若さ」のアーセナルと、「経験」のミラン
この構図は非常に興味深いものですが、アーセナルファンの私でさえ、有利なのはミランだと思います。

今回は、そのミラン戦の展望を少し。

 

 

・ メンバー

ユナイテッド戦から、アデバイヨール、フラミニ、クリシー、そして、間に合わないと思われたサニャも戻ってきます。
また、控えでも、ウォルコットとデニウソンが戻ってきます。
しかし、ファン・ペルシー、ロシツキー、ディアビー、ソング、アルムニアの復帰は間に合わず。

対するミランは、ロナウドの長期離脱、カラチとジダの怪我というGKの不安はあるものの、ガットゥーゾもカカも既に戻ってきており、パトも復帰予定ですので、メンバーはミランの方が揃っているでしょう。
コンディションは、ミランの方が上だと思います。

アーセナルとしては、ファン・ペルシーとロシツキーの欠場が何より痛いです。
特に、ロシツキーは、アーセナルの“free flowing football”に欠かせない重要な1ピース。 彼がいないアーセナルは、サッカーの質が数ランク落ちます。
ファン・ペルシーも、ミラン戦に照準に合わせていたことと思いますが、残念でした。
アルムニアの代わりを務めるレーマンが不確定要素なのが怖いところ。

 

 

アーセナルとミランの前日の練習風景(「Arsenal.com」)

 

 

・ 展開

「ローマ対レアル・マドリード」のように“オープン”な展開になるのか、
「リバプール対インテル」のように“クローズ”な展開になるのか。
これは、ミランのこの試合におけるゲームプランと彼らの出来次第かと思います。

アーセナル側は、確実にオープンな展開になることを望んでいるはずですから、ミラン側もオープンを望めばオープンに。

もし、ミラン側が“クローズ”な展開を望めば、ガットゥーゾとアンブロジーニのミランが誇る“潰し屋”が、こちらのセスクとフレブを止めて中盤を制せば、クローズになるでしょうし、
逆に、アーセナルが速いパス回しでミランの中盤を外すことができれば、展開はオープンなものになると思います。

アーセナルとしては、アウェイゴールに気を付けながら、是非ともオープンな展開に持ち込みたいところです。

 

 

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・ ミランの攻撃

ミランの攻撃陣で怖いのは、カカはもちろんのこと、個人的に怖いと思っているのが、インザーギパト
2人はラインの裏へ抜けるのが上手いFWで、やはり、今回アーセナルは攻めてクリシーやサニャも含めて全体的なラインを上げていくはずですから、特にインザーギのライン上での駆け引きの妙は脅威となります。
実は以前から、アーセナルの守備戦術がインザーギ相手にどうなるのかというのが気になっていたので、今回はその機会になりそうです。

あとは、ピルロのセットプレー。
直接FKの際の無回転キックをレーマンがファンブル、というシチュエーションは、アーセナルファンが最も恐れるところです。

 

・ ミランの守備

ポイントは、ガットゥーゾとアンブロジーニの網を外せるかどうか。
ですので、厳しくマークされるであろうセスクは高い位置で使うよりも、スタートの位置を得意のセンターに置いて、下がり目からゲームを作って件の2人を前へ引き出したところを、中盤他の3人で突いて行きたいです。

個人的には、

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            フレブ                 エブーエ

                   セスク
                         フラミニ

        クリシー                         サニャ
                 ギャラス     トゥーレ


                      レーマン

というシステムで始めて、展開によって、ウォルコット、ベントナー、ジウベルトを投入というプランが機能するかと思いますが、

ヴェンゲルは、おそらく、

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            フレブ                 セスク

                  フラミニ
                      ジウベルト・シウバ

        クリシー                         サニャ
                 ギャラス     トゥーレ


                      レーマン

というシステムで始めて、ジウベルトにカカを見させるのではないかと思います。

しかし、これでは先のブラックバーン戦と同じで、攻撃が手詰まりに陥ることが予想されます。


ミランの選手達のコメントを聞いていると、セスクアデバイヨールの名前はよく出てきますが、フレブの名前は全く出てこないので、案外フレブがこの試合のカギになるのではないかと思っています。
後は、エースのアデバイヨールが、“ビッグゲーム・プレーヤー”であるネスタとの勝負で優位に立てるかどうか。

 

他にももっと色々と試合のポイントはありますが、明日は早いのでこの辺で。
とにかく、アーセナルの全体のカギは、「スピードアップ」です。

個人的な話ですが、21日の朝からスノボ旅行に出掛けるので、ミラン戦のレポートは土曜日か日曜日以降になると思います。

 

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北朝鮮戦 東アジア選手権

2008-02-19 | 日本代表

北朝鮮 1-1 日本


得点)チョン・テセ / 前田遼一


日本)

                田代有三
                         播戸竜二

                     羽生直剛                    
            山岸智                遠藤保仁

                     鈴木啓太

       加地亮                         内田篤人
                水本裕貴    中澤佑二


                     川島永嗣


交代)播戸竜二 → 前田遼一
      山岸智 → 安田理大
    内田篤人 → 駒野友一

 

 

試合の詳細は、コチラへ(ランキング)

 

 

試合の入り方を間違えたことのツケを、最後まで払えずに終わりました。


残念だったのは、
「北朝鮮に守り切られた。」
と言えるほどに、決定機を作り出していないことです。 決定力不足の前に、“決めるべきチャンス”すらほとんどありませんでした。

そして、北朝鮮が決して守備一辺倒だったわけではなく、最後の最後までチョン・テセのパワーを生かしたカウンターを仕掛けて来て、日本が後ろへの意識を残さざるを得なかったことも、そう思った理由の1つです。
北朝鮮からすれば、「日本から勝ち点を奪う唯一の方法」を見事なまでに遂行し、質・内容を伴わせて結果を出したわけです。 GKが安定さえしていれば、「勝ち点3」も十分に可能な試合でした。


日本は、全体的に前への動き出しが少なく、ボールと味方ばかり見ていて、スペースが上手く使えていなかったことが、シュートが打てなかった原因かと。
もう少しドリブルの仕掛けやフリーランニングで相手を外す動きが欲しかったですね。 前田と安田が入ったことで得た勢いを、もう少し長い時間持続させたかったです。

守備も、チョン・テセと左サイドの選手への対応が後手後手になりました。
しかし、チョン・テセはJリーグ・川崎の選手であり、彼のスピードとパワーは織り込み済みだったはずなだけに、序盤の失点は悔やまれます。
水本
にとっては良い勉強になったかもしれません。

 

前回同様、
「北朝鮮 → 中国 → 韓国」
という対戦順は、日本に最も有利と考えられるスケジュール。
優勝の望みを最終の韓国戦に繋げるためにも、次の中国戦では勝利が求められます。

 

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ユナイテッド戦 FAカップ5回戦

2008-02-18 | アーセナル

マンチェスター・ユナイテッド 4-0 アーセナル


得点)ルーニー、フレッチャー2、ナニ


HOME)マンチェスター・ユナイテッド

                      ルーニー

            ナニ                 パク・チソン

                アンデルソン  フレッチャー

                     キャリック

        エブラ                          ブラウン
                ビディッチ   ファーディナンド


                   ファン・デル・サール

交代) ルーニー → サハ
  アンデルソン → スコールズ


AWAY)アーセナル

                         ベントナー
                  エドゥアルド

            フレブ                エブーエ

                  セスク
                      ジウベルト・シウバ

        トラオレ                         ホイト
                  ギャラス   トゥーレ


                      レーマン


交代)  セスク → フラミニ
      フレブ → アデバイヨール
  エドゥアルド → センデロス


主審)アラン・ワイリー

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

「FAカップ」5回戦マンチェスター・ユナイテッド戦を簡単に。


結果は予想通りです。
満身創痍の今の状態で、「オールド・トラッフォード」でユナイテッドに勝てるわけがありません。

ただ、プレビューの記事で、
“捨てる”勇気も必要でしょう。
と書きましたが、その“捨て方”に問題がありましたね。

 

ユナイテッドは、ダービーの敗戦のショックから立ち直るべく、かなり気合いが入っていた様子で、1人1人の運動量が全く違っていました。
C・ロナウド、スコールズを休ませたと言っても、この試合で活躍したナニとフレッチャーにとっては絶好の“アピールの場”。
その様子が、フレッチャーの4点目によく表れていました。

対して、アーセナルは、「Sky Sports」コメンテーターのイアン・イドリーも語っていたように、
「(FAカップからの)敗退を望んでいるようだった。」
「最初から、このコンペティションに参加したくないようだった。」

という表現がまさにぴったりのモチベーションと動きに終始しました。


「カーリングカップ」準決勝のトッテナム戦でもそうでしたが、今季は“負ける時は派手に負ける”癖がついてしまっています。
これが“若さ”から来るものなのかどうかはわかりませんが、今回に限って言うと、私には、この試合に出ていた選手達がまるで、

『 元々勝つ気はないよ。 あ、2点目を取られた。
         もう、どうでもいーや。        』

と、考えて簡単に諦めてしまった“子供”のように見えました。

 

ただ、確かに、“諦め”も肝心だったかもしれません。
10人以上の怪我人を抱える中、翌週に控えるビッグゲームに備えて、
敢えて“頑張らずに”負けるのも、悪くはない選択肢だったでしょう。

ヴェンゲル自身もそれを望んでいたことは、「0-3」のビハインドを許しながら、残り20分までエースのアデバイヨールを投入せず、セスク、フレブ、エドゥアルドらレギュラー陣を“休ませるために”下げたことでわかります。

対するファーガソン監督も、ヴェンゲルのその“意図”に即座に反応し、こちらが交代を行ったと同時にルーニーを下げ、向こうもリヨン戦に控えてこの試合を静かに終えようとしていました。

そういった意味で、この試合で一番残念だったのは、エブエがつまらないタックルで1発レッドカードを受けて退場して、ほぼ後半丸々を10人で戦ってしまったことです。
これで、ピッチに残った選手達の疲労はさらに蓄積されてしまいました。

 

 

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敗戦の理由は、「モチベーションの差」と「コンディションの差」が“全体の”理由となりますが、“個々の”理由では、何と言っても両SBになるでしょう。


SBが2人変わるだけでここまでサッカーが落ちてしまうものかと、この試合で知りました。
4失点の全てがトラオレとホイト絡み。 1,2,4失点目がホイト絡みで、3失点目がトラオレ絡みでした。

アーセナルのオフサイド・トラップの戦術は、担い手の戦術理解度の低さによって、余りにも脆くなることが露呈されてしまいました。
それは、サイド攻撃を主とするユナイテッド相手には特別です。
「トラオレとギャラスの間」、「ホイトとトゥーレの間」を、ルーニー、ナニ、パク・チソンに狙われていました。

特に、ホイトは、ナニに好い様に遊ばれてしまいました。
彼の場合はドリブルの対応に難があります。 マークの付き方が甘く、キックフェイントの際に容易にジャンプしてしまうのも問題です。
この試合のホイトは完全に“pub team player”であり、「オールド・トラッフォード」での公式戦に1人だけ“サッカーサークル”の選手が交じってしまったようでした。


個人的には、4月のリーグ戦での再戦で、今回と同じ結果になるとは全く思っていません。
しかし、もしその時にサニャとクリシーが出られなければ、結果はこれ以上に酷いもになる可能性があると思います。
後は、「オールド・トラッフォード」のピッチ。 このピッチ状態が改善されなければ、勝敗の行方はさらにユナイテッドに傾くことになります。

 

ミラン戦は難しくなりました。
ただ、この試合の敗戦の影響があると思うわけではありません。
要は、ユナイテッドがシティに負けた後の今回のように“bounce back”すればいいわけです。
ただ、ユナイテッドと決定的に違うのは、それに多くの負傷者が伴っているということです。 人が揃わなければ、可能なものも可能でなくなります。

そういったことを含めて、「CL」ミラン戦のプレビューを水曜日にアップしたいと思います。

 

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Injury Crisis - ahead of united game -

2008-02-16 | アーセナル

現在、各方面から称賛の言葉を浴びており、成績自体も好調のアーセナル。
今のところ崩れそうな気配はありませんが、それがあるとしたら、今の怪我人の多さによるかもしれません。
12月前半に多くのポイントを落とした時も、セスク、フレブ、ファン・ペルシー、フラミニ、ディアビーが怪我で出れなくなってしまった時でした。


「FAカップ」5回戦ユナイテッド戦を前に、怪我人リストの数は今季最多となりました。
そのリストは、

FW ファン・ペルシー、アデバイヨール
MF ロシツキー、ディアビー、ウォルコット、デニウソン、フラミニ、ソング
DF クリシー、センデロス、ジュルー
GK アルムニア

となっています。(「Arsenal.com」

そして、今回のユナイテッド戦で確実にアウトなのは、

FW ファン・ペルシー
MF ロシツキー、ディアビー、ウォルコット、デニウソン、ソング
DF ジュルー、サニャ(個人的理由により欠場)
GK アルムニア


アフリカ選手権から、トゥーレとエブーエが戻ってきたのは唯一の朗報です。

ただ、あくまで今季の最大の目標は「プレミアシップ」であり、この試合の先には「CL」ACミラン戦も控えているので、今回は無理をしないことも必要かと思います。
もちろん、ライバルのユナイテッドに負けることは精神的にダメージを負うことになるかもしれませんが、ここで無理をしてベストメンバーを出場させて、怪我を負ってこの先の試合に出れなくなるよりはずっとマシかと思います。
“捨てる”勇気も必要でしょう。
今は、アデバイヨールやクリシーやフラミニに抜けられては非常に困ります。

 

予想(希望)スタメンは、以下の通り。
出場の“可能性”がある選手は全員がベンチに入ることになります。

                         ベントナー
                  エドゥアルド

            フレブ                エブーエ

                  セスク
                      ジウベルト・シウバ

        トラオレ                         ホイト
                  ギャラス   トゥーレ


                      レーマン


(ベンチ)
GKファビアンスキー、DFセンデロス、クリシー、MFフラミニ、FWアデバイヨール

 

今日は飲み会があって、きちんと時間通りに帰れれば(笑)、
FAカップを観戦する予定ですので、試合の詳しい模様は日曜日か月曜日にでもお届けできたらと思います。

 

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ブラックバーン戦 handl the pressure

2008-02-14 | アーセナル

アーセナル 2-0 ブラックバーン


得点)センデロス、アデバイヨール


HOME)アーセナル

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            フレブ                 セスク

                  フラミニ
                      ジウベルト・シウバ

        クリシー                         サニャ
                 センデロス   ギャラス


                      レーマン

交代)なし


AWAY)ブラックバーン

                     サンタクルス

                      マッカーシー
            ベルナー                 ベントリー

                   S・リード
                           トゥガイ

        ウォーノック                      エマートン
                 キザニシビリ   オーイエル


                      フリーデル


主審)スティーブ・ベネット

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

開始早々と後半ロスタイムに決めて首尾良く試合を終えることができましたが、喫したピンチの数よりも苦戦した印象が強く残った試合でした。
アデバイヨールがゴールを決めた後、真っ先に駆けつけたのはCBのギャラス
キャプテンとして、彼がこの試合をいかに難しく捉えていたかを物語っていたシーンだったと思います。

前半30分までは、アーセナルが例の如く“free flowing football”を披露していました。
しかし、その後は最後の最後までペースを消されてしまった感があります。
これは、ブラックバーンとの戦術的な相性の悪さという問題もありましたが、むしろ問題は自分達の中に起因していたと思います。


ユナイテッドとチェルシーも苦しんだように、「インターナショナル・ウィーク」明けの疲れからくる全体的な運動量の少なさは感じました。

また、ジウベルト・シウバの存在、セスクの慣れない右サイドが、中盤のバランスと選手間のポジションの流動性を悪くしていたと思います。
やはりセスクが中央に寄ってきてしまうため、フラミニ、ジウベルト・シウバ、セスク、フレブの間の距離間隔がいつもと比べてズレが生じてしまいました。
守備の際も、相手のサイドの選手にボールが出た際のマークの受け渡しに戸惑いが見られました。

終盤になって、フレブとセスクがポジションチェンジをしていましたが、こちらの方がよりフィットしていたように感じました。
やはり、フレブは左よりも右の方が合っていますし、セスクも、ロシツキーと同じように体を右側に開いて視野を確保する左サイドの方が明らかにやりやすそうにしている印象を受けました。

 

また、この試合は、「マンデー・ナイト」特有の難しさも影響したと思います。
今回は、ユナイテッドとチェルシーが共にポイントを落としていたので、それが余計にプレッシャーとなっていましたし、選手を含めたスタジアム全体が、いつもとは違う緊張感に包まれていました。
いよいよ、“タイトル争いのプレッシャー”が本格的にやって来たのだと思います。

しかし、そういったプレッシャーの中、また内容が悪いながらも、しっかりと勝ち点3が取れたことは大きいです。
2点目にこのチームの特徴が良く表れていて、普通、“「1点リードの後半ロスタイム」でサイドでボールを持ったなら”、時間を稼ごうとサイドラインの方へと逃げて行くものですが、フレブはそこで中に入ることを選択して、さらにゴールを狙いに行く姿勢を見せました。
“若さ”が良い意味で出ていて、それが成果に結びついたシーンだったと思います。

 

 

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アデバイヨールは、体のキレやポストプレーの精度はここ数試合と比べて良くなかったですが、それでも、ゴールシーンを含めて個人でしっかりとシュートまで漕ぎ着けたことは進歩の表れだと思います。
これで、アデバイヨールは9試合連続ゴール(計12ゴール)です。
最後のゴールは、
右から来たボールを左足トラップで浮かして相手の重心の逆を突き、その浮いたボールを右足でボレーする、
という非常に高度なテクニックでしたが、何より凄いと思ったのは、そのフレブのアシストが決して優しいボールではなく、それをいとも簡単にコントロールしたということです。
あの瞬間は、チームの勝利の確定を喜ぶと共に、世界基準の凄さを改めて実感させられた場面でした。


エドゥアルドは、今回は右サイドに位置していたことが多く、良い位置でボールを受けても、どうしても左足に持ち替えようとしてしまうために、その分にラストパスにもシュートにも判断の時間が遅れてしまいました。
アデバイヨールも左サイドが好きで、お互いが意識しなければポジションが被ってしまうコンビであるため、この辺りはもう少しアデバイヨールの方が気を遣ってポジションチェンジを行って、エドゥアルドの得意な位置で勝負させてあげるべきだったと思います。


フラミニは、前半の決定機こそ外してしまいましたが、この日は本職の守備で良い仕事を見せてくれました。
両チームを通じて、セカンドボールを拾う回数、ボール奪取の回数は断トツ。
今回は、他にも、セスクが中に絞った分に生じてしまった右サイドのスペースのカバー、ギャラスが前線へ上がった時のCBの位置のカバーもこなしてくれました。
これぞ、まさに“unsung hero”の活躍でした。


サニャは、序盤からサイドでスピード溢れるドリブル突破を見せてくれました。
元々、スピードのある選手だとは気付いてしましたが、この試合で、そのスピードがこちらが考えていた以上のものだったことに気付きました。
チーム内では、ひょっとしたらウォルコットの次ぐらいに速い選手かもしれませんね。
守備でも、相手の左サイドを完璧に抑えました。 ウォーノックがオーバーラップして来たシーンというのは記憶にありません。
この試合のベストプレーヤーの1人だったと思います。


センデロスの先制点に救われました。 “勝利試合での先制点”というのは、センデロスにとって初ではないでしょうか。 CKの際のヘディングでは、トゥーレよりも可能性を感じます。
この1ヶ月半の間、そのトゥーレ不在の穴を良く埋めてくれましたし、それ以上の活躍を見せたと言っても過言ではないでしょう。
まだまだ発展途上ではありますが、今はどんどんと自信をつけており、トゥーレも怪我がちで調子が今一つなだけに、
監督の選手選考を悩ませたい。」
という彼の願いは、しっかりとヴェンゲルに届いていることと思います。

 

この日は、交代枠の使用はありませんでした。
ベンチを見れば、ベントナー、ホイト、トラオレ、そして久しぶりにファーストチームに合流したケリー・ギルバート、という顔ぶれ。
それにしても、ウォルコットは何故ベンチ外だったのでしょう?

現在は、ファン・ペルシー、ロシツキー、アルムニアというレギュラー陣の他にも、ディアビー、デニウソン、ジュルーといった控え組まで離脱中の苦しい状況です。
トゥレ、エブエ、ソングがACNから帰って来たことで、その問題も少しは解決に向かいます。
また、嬉しいことに、ソングは「大会ベストイレブン」にも選ばれました。
2年前の大会で、それまではラウレンの控えに過ぎなかったエブエが大会後に急成長を見せたように、今後は一皮剥けたソングの活躍に期待したいです。

 

週末は、「FAカップ」5回戦マンチェスター・ユナイテッドとアウェイで。
その翌週のミッドウィークにはCL・ACミラン戦を控えますので、敗戦すれば、そのままショックを引きずる可能性も考えられます。
つまり、チームの今後、もっと言えば、タイトルの行方を左右する重要な一戦になるかと思います。

 

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England - New Era -

2008-02-11 | 国際Aマッチ

○イングランド 2-1 スイス


得点)ジーナス、ライトフィリップス / デルディヨク


HOME)イングランド

                     ルーニー

            J・コール              ベントリー
                     ジェラード

                 ジーナス
                           バリー

        A・コール                        ブラウン
                アップソン   ファーディナンド


                     ジェームズ


AWAY)スイス

                         ヌクフォー
                  H・ヤキン

           バルネッタ               ギギャックス

               G・フェルナンデス
                          インラー

        スパイヒャー                  リヒトシュタイナー
                 センデロス   エッギマン


                     ベナグリオ

 

 

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遅まきながら、
ファビオ・カペッロ代表監督の初陣となったスイス戦と、ウォルコットが出場したU―21代表のアイルランド戦を簡単に。


キックオフ前には、1958年2月6日に起きた「ミュンヘンの悲劇」の犠牲者を追悼して黙祷が捧げられた試合は、
イングランドが前半終盤に流れをつかむと、40分、ジョー・コールが左サイドでリヒトシュタイナーを抜き去り、中央に戻すと、ジーナスがゴール前5mの位置からネットを揺らして先制。

後半に入って、58分に、PAの端でバルネッタのパスを受けた19歳のデルディヨクが、代表デビュー戦で値千金のゴールを挙げてスイスが同点としましたが、
その4分後、突破したジェラードのアシストからライトフィリップスが決めて再び勝ち越し。
イングランドがそのまま1点差で勝利を収めました。
「ホスト国」としてEUROを控えるスイスは、代表戦3連敗となりました

 

 

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“船出としては、悪くない試合”といったところでしょうか。

終始試合を優勢に進めていましたし、守備も1失点こそしましたが、全体的にはこれまでと比べても危なげなかったかと思います。
良くオーガナイズされていて、攻守の切り替えも早かったです。


試合前の会見では、

(1)代表招集期間中は恋人や親せき、代理人などの訪問を厳禁
(2)ルームサービス禁止で選手は全員同じテーブルで食事をとること
(3)遅刻厳禁
(4)公の場での携帯電話の使用は厳禁
(5)プレイステーションで遊ぶことを禁止
(6)宿泊先での短パンとスリッパは禁止し、代表のジャージーを着用
(7)公の場ではスーツを着用

という七箇条の規律を公表し、早くも“カペッロ色”を出して、守備の面でサボる選手がいないなどの効果が表れたようですが、メンバーも入れ替わっていますし、チームが本格的にかみ合うようになるのには、まだ少し時間がかかるでしょうね。


ちなみに、今回のイングランド代表のスタメンには、
アップソン、アシュリー・コール、ベントリー
と、十代の時期をアーセナルで過ごした選手が3人。
これについてヴェンゲルは、
「アップソンとベントリーの前にはワールドクラスの選手がいた。 タイミングが悪く、残念だった。」
と語っています。
確かに、アップソンがアーセナルにいた頃には、現在のように怪我がちではなくバリバリ活躍中だったキャンベルがいましたし、
ベントリーの前には、全盛期のピレスとリュングベリがいましたからね。
あの頃は、今のように若手が入り込む余地がなかったチームだったと思います。

現アーセナルのセンデロスは、守備ではそれ程問題はなかったのですが、フィードに大きな問題がありました。
アーセナルでもよく見られますが、チャレンジパスが相手にかかって危険な位置でボールを奪われるという彼のミスで、今回もピンチを招いてしまいました。
そして、ルーニーとの接触で前半で負傷交代。 ブラックバーン戦の出場が危ぶまれています。

 

 

 

○イングランドU―21 3-0 アイルランドU―21


得点)OG、ミルナー、ウォルコット


HOME)イングランドU―21

                     ウォルコット

            ミルナー                  レノン

                  ノーブル   ハドルストン

                      ムアンバ

         マトック                     C・ガードナー
                  ウィーター   テイラー


                       ハート


交代)ハドルストン → ジェローム
    ウォルコット → A・ジョンソン
      ノーブル → サルマン

 

 

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2009年に行われる「U-21ヨーロッパ選手権」の予選グループ3。

イングランドのホーム(サウサンプトン、セント・メリーズ)で行われた試合は、前半はイングランドが終始試合の主導権を握るも得点ならず。

後半になって、アイルランドがようやく攻めて来たことでオープンゲームとなり、
60分、ウォルコットが右サイドでボールをキープしてミルナーにパス。 ミルナーがグラウンダーのクロスを上げると、これがアイルランド守備陣に当たってコースが変わり、オウンゴール。
先制して勢いに乗るイングランドは、68分、ゴール中央でムアンバのパスを受けたミルナーがミドルシュートを放ち、これがゴール左隅に決まって2点目。
最後は78分、ノーブルのパスを受けたフリーのウォルコットが、PA内左45度の位置からインフロントキックでファーサイドを狙う“アンリ・ゴール”を決めて勝負あり。

 

 

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スペースができた後半は良かったですけど、やはり、ウォルコットの1トップは厳しいと感じました。
体を当てられるといとも簡単にボールを失っていました。 フィジカルの向上が見られません。 しっかりと日々フィジカルトレーニングをしているのか疑問を持ちます。

本来なら、2トップの下がり目の位置としてターゲットマンの周りをスピードを生かして動き回る役割の方が合っているのでしょうが、ダービシャーはご婦人が双子を妊娠しているとあって欠場。 アグボンラホールはA代表に召集された上に怪我ということで、ウォルコットの1トップとなったわけです。

それでも、3点目のゴールはお見事でした
試合が行われた「セント・メリーズ」は、ウォルコットの古巣であるサウサンプトンのホームスタジアム。
ウォルコットがボールを持った際、そして、終盤にピッチから引き下がるシーンでは、スタンディングオベーションで迎えられました。 感謝しなければなりませんね。


他の選手では、レノンとミルナーが良かったです。
レノンはA代表でも見劣りしない選手で、この世代では1つ抜けている感があります。
ミルナーは実質2得点。 サイドでのプレーが年々安定感を増しています。

そして、GKハートもファインセーブを見せていました。
アイルランドにも幾つかチャンスがあり、実は、イングランドが先制する少し前にアイルランドに“フリーでGKとの1対1”のチャンスがあったのですが、これをハートが非常に落ち着いて防ぎました。
ピンチの際も、慌てずにどっしりと構える彼の姿勢の良さが目に付きました。
シティでスウェーデン代表のイサクションを押し退けてレギュラーを確保しているのも頷けます。


イングランドU―21代表は非常に好調で、予選を「7試合6勝1分け」・1失点としています。

 

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タイ戦 落ち着くところに落ち着いた結果

2008-02-07 | 日本代表

日本 4-1 タイ


得点)遠藤保仁、大久保嘉人、中澤佑二、巻誠一郎 / ティーラテップ


HOME)日本

                高原直泰
                         大久保嘉人

                     山瀬功治                    
            遠藤保仁            中村憲剛

                     鈴木啓太

       駒野友一                        内田篤人
                阿部勇樹    中澤佑二


                     川口能活


交代)山瀬功治 → 巻誠一郎
    高原直泰 → 播戸竜二
  大久保嘉人 → 羽生直剛

 

 

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“苦戦すれども、最後は大勝”
という、過去のアジア大会やオリンピック予選での試合と同じような、“いつものタイ戦”の結果になったと思います。


しかし、前半の内容は、
「予選の難しさ」、「初戦の緊張感」
では済まされない程に低調なものでした。
人もボールも動かない。 引いて中央を固められて相手に中央を崩すのは難しいとしても、比較的1対1の局面を作ることができたサイドでも、ラストパスやクロスの質が低く、得点の可能性すら見えない。

遠藤がセットプレーで先制したことは、ある種の理想的な展開でしたが、

“先制点を取れば、得点しなければならない相手が前掛かりになって、スペースができ、カウンターなりサイド攻撃なりで攻めやすくなる

と描いていた青写真が、タイがその攻撃のスイッチを入れた瞬間に失点したことで崩れ去りました。

その後、リズムはさらに悪くなり、前半残りの時間は、タイに余裕の面持ちで守り切られてしまいました。


後半になってようやく、中盤の選手が前線へ追い越す動きが増え始めて、形が作れるようになりました。
ただ、2点目のゴールは、山瀬の個人での突破や大久保の反応の良さといった妙はあったにせよ、結果的には非常にラッキーなゴールだったと思います。
まだあの時間帯で日本の選手達に焦りはなかったでしょうが、もし後10分遅れていたら、焦りが出始め、1つ1つのプレーの精度が雑になる悪循環を生んで、厳しい展開になっていたことでしょう。


相手に退場者が出たことにも助けられました。 3点目と4点目は、相手が10人になってから生まれたもの。
しかし、相手の10番の退場も、彼自身の感情のセルフコントロールが効かなかったものであり、その後に他の選手達が集中力を切らしてしまったことも含めて、90分間を考えると、まだまだタイは発展途上だということも感じました。

2チームの間には明確な差がありましたし、スコアラインは妥当なものだったと思います。 最終的には落ち着くところに落ち着き、
「勝ち点3が取れたことが全て。」
と、いつものようにまとめられる試合になりました。

 

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シティ戦 Awesome Adebayor

2008-02-05 | アーセナル

マンチェスター・シティ 1-3 アーセナル


得点)G・フェルナンデス / アデバイヨール2、エドゥアルド


HOME)マンチェスター・シティ

                    スターリッジ

            M・ペトロフ             エラーノ

                          アイルランド
               G・フェルナンデス

                      ハマン

         ボール                       コルルカ
                  ダン     リチャーズ


                      ハート


AWAY)アーセナル

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            ディアビー                フレブ

                  セスク
                          フラミニ

        クリシー                         サニャ
                 センデロス   ギャラス


                      レーマン


交代)フレブ → ホイト


主審)アンドレ・マイアー

 

 

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これまでのリーグ戦で「ホーム無敗」マンチェスター・シティを相手に厳しい戦いが予想されましたが、立ち上がりは、彼らの驚く程の元気の無さに良い意味で裏切られました。
試合後、シティ監督のエリクソンが、
「アーセナルに敬意を払い過ぎた。」
と語った通り、シティはホームチームらしい勢いが全く見られず、ただただアーセナルを恐れているように映りました。

こういった状況になれば、こちらとしては楽な展開。
エミレーツでの試合と変わらないような“free flowing football”を披露し、アデバイヨールとエドゥアルドの2トップがコンビでゴールを挙げ、楽勝試合かに思いましたが、自分達のミスから苦戦を招いてしまいました。


クリシーの軽率な判断ミスによる失点が試合難しくしてしまいました。
やはり、アウェイでの失点は、相手の選手とファンを勢いづかせてしまいます。

あのミスは、今後の教訓になるでしょう。
クリシーもそうですし、それ以上にディアビーは、持ちすぎた結果ミスを犯して相手にカウンターのチャンスを与えてしまうことが何度もありました。
“自陣”ではもっとシンプルにプレーをしないと。

クリシーに関しては、試合前にフランス代表に初召集された喜びをやけに大きく語っていたので、少し嫌な予感がしていましたが、案の定となりました。
今回やこのところのFAカップでレーマンが良いパフォーマンスを見せているのは、彼が、
「ユーロのドイツ代表守護神になりたい。」、
「アルムニアからポジションを奪い返したい。」
というモチベーションを抱えているから。

これまでのクリシーもまさにそうで、フランス代表に選ばれるために所属クラブのアーセナルでまず結果を残すことに集中していたわけで、それが叶って、少し気が緩んでしまったのは事実でしょう。

やはり、「何かを達成した選手」よりも、「何かを根気強く追い求めている選手」の方が、メンタリティーが強く、それがプレーに表れるもの。
アーセナルの今の強さの要因の1つに、“ハングリーさ”が挙げられると思うので、今後も誰1人現状に満足することなく、目先の試合に集中してくれることに期待します。

 

 

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これで、アデバイヨールは8試合連続ゴール(計11ゴール)です。
“今現在に限って言えば”、「世界最高のストライカー」と言っても過言ではないと思います。
ここ最近で進歩したと思うのは、得点以外の面での貢献です。
特に今回は、後半はシティに攻め込まれて苦しい時間帯が続いていたので、彼が1トップとして体を張ってマイボールにしてくれたことに大きく助けられました。
ゴール前での自信をつけたことで、ポストプレーの正確さも増しています。

課題は、ヴェンゲルも語っていた通り、ライン際での駆け引きです。
アデバイヨールは、「プレミアシップで最もオフサイドを受ける回数が多い選手」です。
もう少し上手くオンラインで抜け出す回数を増やすことができれば、必然とゴール数も増やせると思います。


エドゥアルドのゴール前での巧さはさすがでした。
あそこでシュートではなく胸トラップを選択して、飛び込んで来たリチャーズのタイミングを外す発想は彼独自のもの。
実はあのシュートが彼にとってこの試合唯一のシュートでしたが、良く決めてくれました。 後半は、慣れない左サイドで守備にも貢献してくれました。
ただ、彼の本職はペナルティエリア内で仕事をすることですので、後半のほとんどの時間帯をサイドで過ごしたのは勿体無かったと思いますし、ヴェンゲルの守備的な采配も気になります。


サニャは、1アシストの他にも良いクロスを入れていましたし、アウェイゲームでは彼のフィジカル面の強さが生きます。 本当にタフな選手です。


センデロスはこの日も安定していました。
1月からここまで、トゥーレの不在の影響はほとんど感じません。
そのほとんどが、一方的な展開でバックラインを高く保って守備ができていたこともありますが、それを差し引いても、健闘していると言えると思います。
トゥレが戻ってから少しまでの間はこの調子で頑張ってもらいたいですし、今度は代わりにギャラスを休ませてあげてほしいです。

 

次戦は、マンデー・ナイトにブラックバーンとホームで対戦します。
通常、マンデー・ナイトは、ライバルチームの結果が出揃っている分に余計なプレッシャーがかかって嫌なものですが、ミッドウィークに各国代表戦を控える今回は、多国籍の代表選手が集まるアーセナルにとっては、(移動日が長くなって調整日が短くなってしまうため)歓迎すべきかもしれません。
まずは、何より怪我人が出ないことを祈りましょう。
ちなみに、センデロスのスイス代表は、ウェンブリーでイングランド代表と対戦します。

 

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ニューカッスル戦 The same result

2008-02-02 | アーセナル

アーセナル 3-0 ニューカッスル


得点)アデバイヨール、フラミニ、セスク


HOME)アーセナル

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            ディアビー                フレブ

                  セスク
                          フラミニ

        クリシー                         サニャ
                 センデロス   ギャラス


                     アルムニア


交代) エドゥアルド → ベントナー
     ディアビー → ジウベルト・シウバ
  アデバイヨール → ウォルコット


AWAY)ニューカッスル

                         オーウェン
                   A・スミス

             ダフ                 ミルナー

                           バット
                  ロゼフナル

         エンゾグビア                      カー
                  カサッパ    テイラー


                       ギブン


主審)マイク・ライリー

 

 

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ミッドウィークに行われた「プレミアシップ」のニューカッスル戦を簡単に。


この3日前に行われた「FAカップ」と、同じ場所・同じカード・同じスコアでの勝利となりましたが、試合全体の展開や流れは少し違っていて、共通していたのは、2点目を取った後は相手の集中力が切れてあっさりと3点目が取れたことぐらいでした。

一番変わったのは、アーセナルの変化よりも、ニューカッスルの戦い方の変化だったように思います。
ニューカッスルは、3日前では、前半を攻撃的に来てアーセナルを苦しめましたが、今回は、前回後半に3失点と崩れた反省を踏まえてか、序盤は失点を抑えようと守備的に来て、こちらのパス回しのリズムを封じることに専念していました。

だいたい、こういった展開で試合の流れを変えるのは、先制点
前半終盤に再三に渡って右サイドを崩していた成果が、フラミニのクロスからアデバイヨールのヘディングゴールの形で報われました。

ただ、今回はむしろ後半の方が苦しみました。
バーミンガム戦同様に、後半開始の試合の入り方を失敗しましたが、
なんとか失点を免れ、フラミニのスーパーミドルと、セスクの久々のゴール(11月のマンチェスター・ユナイテッド戦以来)により、この日も、終わってみれば「3-0」の快勝を収めました。

 

 

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これで、アデバイヨールは7試合連続ゴール(計9ゴール)です。
今回は、綺麗な形のヘディングで決めてくれました。 彼はこのところヘディングでのゴールを量産していますが、これもチームと彼個人の進歩の表れかと思います。
まず、「サイドからの単純なクロスによるヘディング」というゴールは、昨季までのアーセナルにはほとんど見られなかったもの。 どうもアンリの足下を経由してしまいがちで、これが攻撃の非効率を招き、相手にとっても“守り易い”状況を作ってしまったのですが、この「高さ」による攻撃のオプションを加えたことで、どこからでもゴールが狙えるチームに変貌を遂げました。

そして、そのフィニッシャーであるアデバイヨール本人も、元はヘディングが“苦手”だった選手でした。
恵まれた体格を生かすことなくフィジカルプレーを嫌い、ヘディングの精度も、「国際的な“190cm台のセンターFW”の水準」に遠く及ばないものでした
が、本人も語っている通りに、練習をかなり重ねているらしく、目に見えての向上が見られます。

 

やはり、この試合のMVPはフラミニでしょう。
前回の試合でもフラミニの素晴らしさについて触れてましたが、この日はそれ以上に大活躍。 もはや称賛の言葉は出尽くしてしまった感があります(笑)
今回は、「1ゴール・1アシスト」という結果も残してくれました。 2点目のゴールで試合を決めることができましたし、あのゴール自体も、彼のこれまでの積極的なミドルシュートへの姿勢が結果に結びついたものでした。

 

週末は、未だ「ホーム無敗」を誇るマンチェスター・シティとアウェイで。
残念ながら、アルムニアが金曜日の練習中に怪我をしてしまったために出られません。 レーマンが頑張りどころです。
また、ジウベルト・シウバも故障、ロシツキーとファン・ペルシーとデニウソンは依然戻らすで、なんと今回は「ベンチ入り4人」で臨む可能性があるとのこと。
確かに、中盤の選手が全然いませんね。 せっかくの機会なので、リザーブから誰かを連れて行ってあげてほしい気もしますが。


そして、そのリザーブでは、
MFキーラン・ギブスがノーリッチに、MFマーク・ランドールがFAカップでも対戦したバーンリーにローン移籍することが決まりました。
この2人にヘンリー・ランズベリーを加えた3人には個人的に特に期待しているので、良い経験を積んで帰って来てほしいと思います。
この残り半年と、来年1年間をまたどこかローンでベントナーが得たような貴重な経験が積めれば、いよいよトップチームへの本格的な挑戦が始まると思います。

 

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ボスニア戦 “暫定的に”見え始めた形

2008-02-01 | 日本代表

日本 3-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ


得点)中澤佑二、山瀬功治2


HOME)日本

                高原直泰    巻誠一郎

                    大久保嘉人
            遠藤保仁            中村憲剛

                     鈴木啓太

       駒野友一                        内田篤人
                阿部勇樹    中澤佑二


                     楢崎正剛


交代)巻誠一郎 → 山瀬功治
    中村憲剛 → 今野靖幸
    高原直泰 → 播戸竜二
   大久保嘉人 → 羽生直剛

 

 

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岡田ジャパン2戦目のボスニア・ヘルツェゴビナ戦を簡単に。

 

“チリとボスニア・ヘルツェゴビナの能力差とコンディション差を考えなければ”、
前回から格段の向上が見えた試合でした。


チリ戦では見えなかった、岡田監督のやりたい“形”が初めて見えたと思います。
バイタルエリアで最後にアイデアを出すところでは、ワンタッチパスの連続による細かい崩しを、
中盤以下では、大きく展開するサイドチェンジを有効に使って、引き気味に来た相手守備陣を揺さぶることに成功していました。

阿部、中澤、鈴木を残した以外の7人で攻め抜く姿勢は、日本代表と横浜F・マリノス時代に培われた「岡田監督=守備的」というイメージを覆すものでした。

また、前回のチリ戦を終えて、各メディアから、
「サイドチェンジが少ない。」
と批判を受けていましたが、まるでそれを受けての修正かのごとく、高精度なサイドチェンジの品評会を繰り広げていました。

 

右SB内田も、前回とは違い、攻撃参加の回数を増やして持ち味が出せていたと思います。 サイドでしっかりと高い位置を保てていました。


チリ戦・ボスニア戦の2試合を観る限りでは、中村憲剛がチームの攻撃のキーマンになっていると感じました。
中盤では、できるだけボールに触れる頻度を増やして、それをダイレクトで叩いて全体のパスリズムを作り出し、
SBがオーバーラップして来た際には、そのパス&ゴーの受け手役にもなり、
自分がいる位置と逆サイドにボール出た時は、相手ディフェンスを引き付けるなり、自らそこに飛び込むなりで、ラインの裏へと惜しみないフリーランニングを見せていました。
ちょうど、アーセナルで言うところのロシツキーの役割ですね。


山瀬も2得点と結果を出しましたし、中盤に、山瀬と中村憲剛という決定力があって尚且つ中距離砲が打てる選手が2人もいるのは大きいと思います。
山瀬と中村憲剛が活躍した分、遠藤の存在感の薄さには物足りなさを感じましたが。

 

ただ、最初にも言及した通り、これらのプラス部分は、
ボスニアがチリのように積極的に前線からチェイスを行うことはせず、自陣深い位置で体格の利を生かした対人プレーに重きを置いた守備を敷いてきたために、中盤以下では比較的自由にボールを持たせてもらえたことを考慮しなくてはなりません。

今後は、チリ戦のように、中盤でスペースと時間を与えられなかった時に、それにどこまで対処できるかが問題となるでしょう。
次のタイ戦は、ホームということもあって、先制点を取れば楽になるような今回と似た展開になるかもしれませんが。

 

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