○イングランド 2-1 スイス
得点)ジーナス、ライトフィリップス / デルディヨク
HOME)イングランド
ルーニー
J・コール ベントリー
ジェラード
ジーナス
バリー
A・コール ブラウン
アップソン ファーディナンド
ジェームズ
AWAY)スイス
ヌクフォー
H・ヤキン
バルネッタ ギギャックス
G・フェルナンデス
インラー
スパイヒャー リヒトシュタイナー
センデロス エッギマン
ベナグリオ
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遅まきながら、
ファビオ・カペッロ代表監督の初陣となったスイス戦と、ウォルコットが出場したU―21代表のアイルランド戦を簡単に。
キックオフ前には、1958年2月6日に起きた「ミュンヘンの悲劇」の犠牲者を追悼して黙祷が捧げられた試合は、
イングランドが前半終盤に流れをつかむと、40分、ジョー・コールが左サイドでリヒトシュタイナーを抜き去り、中央に戻すと、ジーナスがゴール前5mの位置からネットを揺らして先制。
後半に入って、58分に、PAの端でバルネッタのパスを受けた19歳のデルディヨクが、代表デビュー戦で値千金のゴールを挙げてスイスが同点としましたが、
その4分後、突破したジェラードのアシストからライトフィリップスが決めて再び勝ち越し。
イングランドがそのまま1点差で勝利を収めました。
「ホスト国」としてEUROを控えるスイスは、代表戦3連敗となりました。
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“船出としては、悪くない試合”といったところでしょうか。
終始試合を優勢に進めていましたし、守備も1失点こそしましたが、全体的にはこれまでと比べても危なげなかったかと思います。
良くオーガナイズされていて、攻守の切り替えも早かったです。
試合前の会見では、
(1)代表招集期間中は恋人や親せき、代理人などの訪問を厳禁
(2)ルームサービス禁止で選手は全員同じテーブルで食事をとること
(3)遅刻厳禁
(4)公の場での携帯電話の使用は厳禁
(5)プレイステーションで遊ぶことを禁止
(6)宿泊先での短パンとスリッパは禁止し、代表のジャージーを着用
(7)公の場ではスーツを着用
という七箇条の規律を公表し、早くも“カペッロ色”を出して、守備の面でサボる選手がいないなどの効果が表れたようですが、メンバーも入れ替わっていますし、チームが本格的にかみ合うようになるのには、まだ少し時間がかかるでしょうね。
ちなみに、今回のイングランド代表のスタメンには、
アップソン、アシュリー・コール、ベントリー
と、十代の時期をアーセナルで過ごした選手が3人。
これについてヴェンゲルは、
「アップソンとベントリーの前にはワールドクラスの選手がいた。 タイミングが悪く、残念だった。」
と語っています。
確かに、アップソンがアーセナルにいた頃には、現在のように怪我がちではなくバリバリ活躍中だったキャンベルがいましたし、
ベントリーの前には、全盛期のピレスとリュングベリがいましたからね。
あの頃は、今のように若手が入り込む余地がなかったチームだったと思います。
現アーセナルのセンデロスは、守備ではそれ程問題はなかったのですが、フィードに大きな問題がありました。
アーセナルでもよく見られますが、チャレンジパスが相手にかかって危険な位置でボールを奪われるという彼のミスで、今回もピンチを招いてしまいました。
そして、ルーニーとの接触で前半で負傷交代。 ブラックバーン戦の出場が危ぶまれています。
○イングランドU―21 3-0 アイルランドU―21
得点)OG、ミルナー、ウォルコット
HOME)イングランドU―21
ウォルコット
ミルナー レノン
ノーブル ハドルストン
ムアンバ
マトック C・ガードナー
ウィーター テイラー
ハート
交代)ハドルストン → ジェローム
ウォルコット → A・ジョンソン
ノーブル → サルマン
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2009年に行われる「U-21ヨーロッパ選手権」の予選グループ3。
イングランドのホーム(サウサンプトン、セント・メリーズ)で行われた試合は、前半はイングランドが終始試合の主導権を握るも得点ならず。
後半になって、アイルランドがようやく攻めて来たことでオープンゲームとなり、
60分、ウォルコットが右サイドでボールをキープしてミルナーにパス。 ミルナーがグラウンダーのクロスを上げると、これがアイルランド守備陣に当たってコースが変わり、オウンゴール。
先制して勢いに乗るイングランドは、68分、ゴール中央でムアンバのパスを受けたミルナーがミドルシュートを放ち、これがゴール左隅に決まって2点目。
最後は78分、ノーブルのパスを受けたフリーのウォルコットが、PA内左45度の位置からインフロントキックでファーサイドを狙う“アンリ・ゴール”を決めて勝負あり。
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スペースができた後半は良かったですけど、やはり、ウォルコットの1トップは厳しいと感じました。
体を当てられるといとも簡単にボールを失っていました。 フィジカルの向上が見られません。 しっかりと日々フィジカルトレーニングをしているのか疑問を持ちます。
本来なら、2トップの下がり目の位置としてターゲットマンの周りをスピードを生かして動き回る役割の方が合っているのでしょうが、ダービシャーはご婦人が双子を妊娠しているとあって欠場。 アグボンラホールはA代表に召集された上に怪我ということで、ウォルコットの1トップとなったわけです。
それでも、3点目のゴールはお見事でした。
試合が行われた「セント・メリーズ」は、ウォルコットの古巣であるサウサンプトンのホームスタジアム。
ウォルコットがボールを持った際、そして、終盤にピッチから引き下がるシーンでは、スタンディングオベーションで迎えられました。 感謝しなければなりませんね。
他の選手では、レノンとミルナーが良かったです。
レノンはA代表でも見劣りしない選手で、この世代では1つ抜けている感があります。
ミルナーは実質2得点。 サイドでのプレーが年々安定感を増しています。
そして、GKハートもファインセーブを見せていました。
アイルランドにも幾つかチャンスがあり、実は、イングランドが先制する少し前にアイルランドに“フリーでGKとの1対1”のチャンスがあったのですが、これをハートが非常に落ち着いて防ぎました。
ピンチの際も、慌てずにどっしりと構える彼の姿勢の良さが目に付きました。
シティでスウェーデン代表のイサクションを押し退けてレギュラーを確保しているのも頷けます。
イングランドU―21代表は非常に好調で、予選を「7試合6勝1分け」・1失点としています。
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