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『ジャケット』ジャケット・エフェクト

2006-11-03 20:06:28 | SF
ジャケット
JACKET(2005年アメリカ)
 監督 ジョン・メイバリー
 出演 エイドリアン・ブロディ、キーラ・ナイトレイ、クリス・クリストファーソン、ジェニファー・ジェーソン・リー

 ■ストーリー■
 1992年、湾岸戦争で頭に重傷を負ったジャック・スタークスは、奇跡的に一命をとり止めるが、記憶障害になってしまうのだった。帰国後、ヒッチハイクの途中、車の故障で困っていた母子を助ける。その後、男に車に乗せてもらうのだが、その男と警官との撃ち合いに巻き込まれ、記憶を失い罪で着せられてしまうのだった。記憶障害のため証言ができないジャックは、精神病院へと送られるのだった。ジャックはベッカー医師による拘束衣を着せられた治療をさせられるのだが。

 ■感想■
 ジョージ・クルーニー、スティーブン・ソダーバーグが製作したタイムスリップを扱ったSFサスペンス映画です。SF要素は異様に低いですけど。正確には、同じ時間に何度も行ってるんで、“タイムトラベル物”ですかね??
 
 拘束衣を着せられ、狭いロッカーに閉じ込められることにより、15年後に行けちゃいます!
 
 「エーッ!なんで??」って感じなんですけど。
 
 タイムトラベル物の映画は、傑作が多いので、これくらいのデキだと、一切記憶に残らなさそうな感じです!
 古いところでは、精神の力でタイムトラベルするリチャード・マシスンの『ある日どこかで』(80年)や、古いドレスでタイムトラベルしてしまうフランク・デ・フェリッタ監督、リンゼイ・ワグナー主演の恋愛系ファンタジー『過去へ旅した女』(79年)、ルイス・モルノー監督のタイムスリップすればするほど状況の悪くなる低予算の傑作Sci-Fiムービー『リバース』(97年)、(←1回に20分だけタイムトラベル。日本語吹替えつきでどこかのメーカーさんDVD化して下さい!)
 最近の作品でも、やっぱりタイムトラベルする度に状況が悪くなる『バタフライ・エフェクト』(04年)等々、ちょっと思いつくだけでも、傑作がぞろぞろ状態です。
ある日どこかで

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<リチャード・マシスン原作&脚本のタイムトラベルファンタジー。
SF映画ファンは必見!>

 
 そんな傑作ぞろいのテーマにも関わらず、今作の場合、大事件が特に起きるわけでなく、主人公が「死ぬ」ということだけがメインの出来事なんですからね。インパクトが少し弱いような気が!まぁ、自分が主人公の立場だったら、“超1大事”ですけどね。
 主人公のジャックも、真相が究明したいのか、死ぬのを避けたいのか、良くわからないし。
 
 ところで、今作の主人公のエイドリアン・ブロディがタイムトラベルするとき、なんか、アーティスティックな、分けの分からないイメージ画像が出てきますけど、あれも無意味な感じ、目が疲れるだけでしょ。
 まぁ、凝った映像ってコトなんでしょうけど。てっきり、戦争中に頭に傷を負ったんで、、今作も、最近の作品にありがちな、夢オチとか、死ぬ間際のイメージネタとか“禁断のオチ”系の作品なのかな??とかうたがっちゃいましたけど、ホントにタイムトラベルしてました!安心、安心。“あのオチでない”だけで、プラス10点はあげちゃいますけどネ。
 でも、今作の場合、SF映画を撮ろうという気はあまり無かったみたいで、あのラストは全然整合性が無いですね。でも、そんなにSFチックだと見る人減っちゃいますからネ。プラス10点あげて、60点

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