『目線』
(2010年日本)
演出 林 徹
脚本 ひかわ かよ
出演 仲間 由紀恵
山本 耕史
奥貫 薫
宇梶 剛士
国分 佐智子
上原 美佐
きたろう
火野 正平
小日向 文世
■ストーリー■
富豪の堂島家の当主、新之助の誕生日、新之助の友人の元シェフ宮本が料理を作る中、家族が集まっていた。堂島家の長女の苑子、苑子の夫の直明、次女の貴和子、長男の大輔、三女のあかり、堂島家と家族同然のつきあいをして、貴和子との結婚話が進んでいる拓真などであった。なぜか、なかなか姿を見せない新之助に心配した家族が、家の周りを探索したところ、部屋の窓から落ちて死亡している新之助を発見するのだった。警察の刑事、津由木と田神は、事情聴取を行うのだった。死体解剖の結果、新之助は自殺したものと思われたのだたが…。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
天野節子原作の同名小説の映像化。
フジTVで、2010年12月17日の「金曜プレステージ特別企画」で放映されました。
タイトルが“目線”で、登場人物が1人が、車イスのキャラクターって、どういうコト??
観てる人をバカにしてるの??
ドラマを観ていた人が100人いたら、100人とも犯人は“仲間由紀恵!”って思っちゃうはず!!
ヒドイ!ヒドイ!ひど過ぎ!!
でも、原作のタイトルも、「目線」なんですよね…!
本当に、どういう考えなんでしょう??
観ている人を騙すつもりなら、
「車椅子探偵事件簿」とか
「美人車イス探偵、連続殺人事件の謎」
「車イスお嬢さま、危機一発」
とかのタイトルにしないと、ダメでしょう!!
車イスのキャラクターがいるのに、タイトルが「目線」だったら、犯人はまるっきり違う人にしないとダメ!ダメ!ミステリーとして観ないで、単なるドラマとして観るしか無いんでしょうね。
今作のタイトルになっている目線は、犯人からの目線とかじゃなくて、山本耕史の仲間由紀恵を見る目線って意味だったんですね。
それにしても、ミステリーとしては、かなり“悪いタイトル”だと思うんですけどね。
原作が、この映像化されたTVムービーと同じような作品だとしたら、ミステリーを書こうとしては書いていないですよね!日本映画お得意の、人情話的な展開には、自分はウンザリ…。そういう話が好きな人も少なくないんでしょうけどね。
CM込みで2時間(正確には108分)枠の作品で、始まって90分で、犯人の告白シーンが始まるのも、中身が無いって感じちゃいます~。
原作が悪いのか??ドラマ化した今作が悪いのか??ミステリーと思って観た自分が悪いのか??
でも、たとえ原作が同じストーリーだとしても、ドラマ化するときに変えれば良いワケだから、このドラマが悪いんでしょうね。
ミステリー度 マイナス★★★★★
ドラマ度 ★★★
エンターテイメント度 ★★
みたいな感じです。
こんなドラマを、わざわざ作るなら洋画でも放映して欲しいです!車イスつながりで
「鬼警部アイアンサイド」(1967~1975年)の第1話でも放映してくれれば良いのに!!第1話のパイロット版の完全版は、今まで日本で公開されていないはずだし、ランニングタイムも98分で、2時間枠で放映するならちょうど良いのにネ。 10点