『姑獲鳥の夏』(05年日本)
監督 実相寺 昭雄
出演 堤 真一、永瀬 正敏、原田 知世、阿部 寛、田中 麗奈
■ストーリー■
昭和20年代、小説家、関口は探偵事務所にいるときに、久遠寺医院の娘、涼子から妹、梗子が20ヶ月も身籠もったままであり、梗子の夫の牧朗が1年半前、密室から失踪したという事件を捜査して欲しいと依頼されるのだった。関口は古本屋の主人京極堂や不思議な力を持つ探偵榎木津と事件の捜査を始めるのだった。
ネタバレあり!今作のファンも読まないように
■感想■
多くのファンを持つ京極夏彦の大ベストセラー「姑獲鳥の夏」(講談社)の映画化です。原作は未読なので良く知らないんですけど、映画版は原作とずいぶん違うんですかネ??
主人公の堤真一やら阿部寛演じる私立探偵の榎木津は最初からというか、途中から事件の真相わかってたんでしょ。2人が劇中で何回か言ってるけど「もう事件は終了してる」って、その通りじゃないですか!!!!!これじゃミステリーにならないよ!
ところで、この内容で、ランニングタイム123分って何ッ?????
長すぎ!!いつも長すぎ、長すぎ!ってヨク映画を批評してますけど、今回も超長すぎ!あと50分カットして!!
っていうかフジTVの「世にも奇妙な物語」の1篇くらいの内容でしたけど・・・。
原作って新書版でけっこう厚くありませんでした??原作とよっぽど違うのか、映像化向きでない作品なんでしょうね。
でも、今作、映画版『姑獲鳥の夏』ってレンタルビデオで観てなかったら最後まで観てないです!TVの映画枠で放映してたら、チャンネルをザッピングして観ちゃうかもネ。
京極夏彦の京極堂シリーズって、こんなものなんですかネ??原作も「姑獲鳥の夏」が第1作目だったから、映画化するのも、今作にしたんですかネ。イヤ~、上にも書きましたけど、いかにも映画化(映像化)向きの作品じゃないですネ。
TVのサスペンス劇場の方が、まだハデで映像向きでしょ。あたりまえか、TVムービーがTV向きじゃなかったら困りますカラネ
京極堂シリーズの中でも、もっと映画化向きの作品ってなかったんですかねェ~??原作知らないんで、何にも言えないですけど、もうこの映画版観ただけで原作読みたくなくなりました。最初から読む気無かったですけどネ
ところで、今作はミステリー映画になってないです。観終わって1発目の感想は
だから、何なんだ!!って感じです。
いやいや、期待してなかったのに、それよりつまらなかったとは!!
これじゃ、日本映画ってつまらないって思われちゃいますよ。映画の1番大事な要素のストーリーが、全然盛り上がらないです。たいして起伏も無いし。いくら昭和20年代の雰囲気出そうと頑張ったり、色んな小物や衣装にこだわっても、このストーリーじゃダメでしょ。(ファンの方、怒らないでネ)
でも、梗子の夫、牧朗が密室からの失踪した事件のタネ明かしにはミステリー映画としては思わず「ビックリ!!!」
それって、ミステリーになって無いじゃん!!もしかすると、反則ワザにもなって無いかも!!
映画が始まって、すぐのあたりで、阿部寛が血痕をカーペットで発見して、牧朗が自分で密室に入ったって気付いた時点で、牧朗が自分で中からカギかけて密室にしちゃったんじゃないの??どうせ密室の中にいるんでしょ??とか思ったら「まさか!!!!!!」
というより、今作が元ネタで同じようなネタのミステリーが書かれたり、映像化されたりしたことってあるんですか??このネタ、妙なデジャヴュに襲われたんで全然驚かなかったんですけど・・・。、
でも、出演陣でいうと、阿部寛っていいですね!知的な感じで!田中麗奈もカワイクて良いです!
堤真一って、探偵役がどうも、似合わないような気がするんですけど。どちらかといえば肉体派のイメージがあるでしょ、彼は!真田広之ほどの肉体派じゃないですけど。
じゃ、誰が良いんだ!って言われちゃいそうですけど、原作知らないんで良くわからないですけど、もう少し知的なイメージの俳優さんの方が良かったかも。別に堤真一でも良いですけどネ。
事件は20ヶ月の妊娠とか、赤ん坊失踪事件とか、大作のミステリー映画にしては、少し事件がしょぼいでしょ。あと、今作の1番大事な“謎”の部分ですけど、中学生並みのアイディア!!ファンの人怒らないでネ、映画版の感想ですからネ。
映画版なんですけど、梗子がどうなったのか、良くわからないんですけど…。原作ファン以外観ちゃいけないの??あれ、これって『亡国のイージス』(05年)と同じ手法か!!こういう義務感を与えるようなメディアミックスは止めて!!
「映画版が面白かったから、原作を読んでみよう」って思わせるようなのが、ホントのメディアミックスでしょ!!
と言うより、実は原作読んでから今作のスタッフは、脚本書いたり、撮ったりしたんでしょ。映画版を始めて観る観客の気持ちとか考えてくれなきゃ!!
外見がそっくりな姉妹が登場するってコトで、大体、普通のミステリー映画好きだったら、ネタが1個か2個はスグに思いついちゃうでしょ。
例えば、
①姉妹が入れ替わって事件を起こすとか、
②姉妹のことを勘違いして、誰かが取り違えてしまったため事件が複雑になるとか、
③姉妹の意識が、何かをキッカケに入れ替わっちゃうとか、
④姉妹は2人でなく、最初から1人しかいなかったとか、
⑤姉妹のうち、1人はすでに死亡していて、生き残っている方が1人2役だったとか、
⑥姉妹は2人じゃなく、もう1人そっくりな姉(妹)がいて事件をおこしていたとか
あれ、1個か2個どころか6個も思いついちゃいました!!!
宣伝コピーによると、その独特な世界観のため映像化は不可能とされてきた作品らしいですけど“映像化するには映画の題材として不向きで映像化不可能”って意味じゃないですよネ??
ま、本格ミステリー映画としてじゃなくて、昭和20年代を舞台にした少しオカルトチックな雰囲気の映画を楽しめ!っていうんなら、これはこれでいいですけどネ。自分の好みではなかったかな??
ミステリー映画に凝った映像は要りません!!!まずストーリーを練って下さい!!
今作のスタッフは(っていっても原作があるから、しょうがないのかもしれないですけど)、ミステリーの題材として原作選びの段階から失敗でしょ!!
ミステリーでなくサスペンス映画として撮るならデ・パルマの『悪魔のシスター』(73年)を10回くらい観てから作って欲しかったです!!15点
監督 実相寺 昭雄
出演 堤 真一、永瀬 正敏、原田 知世、阿部 寛、田中 麗奈
■ストーリー■
昭和20年代、小説家、関口は探偵事務所にいるときに、久遠寺医院の娘、涼子から妹、梗子が20ヶ月も身籠もったままであり、梗子の夫の牧朗が1年半前、密室から失踪したという事件を捜査して欲しいと依頼されるのだった。関口は古本屋の主人京極堂や不思議な力を持つ探偵榎木津と事件の捜査を始めるのだった。
ネタバレあり!今作のファンも読まないように
■感想■
多くのファンを持つ京極夏彦の大ベストセラー「姑獲鳥の夏」(講談社)の映画化です。原作は未読なので良く知らないんですけど、映画版は原作とずいぶん違うんですかネ??
主人公の堤真一やら阿部寛演じる私立探偵の榎木津は最初からというか、途中から事件の真相わかってたんでしょ。2人が劇中で何回か言ってるけど「もう事件は終了してる」って、その通りじゃないですか!!!!!これじゃミステリーにならないよ!
ところで、この内容で、ランニングタイム123分って何ッ?????
長すぎ!!いつも長すぎ、長すぎ!ってヨク映画を批評してますけど、今回も超長すぎ!あと50分カットして!!
っていうかフジTVの「世にも奇妙な物語」の1篇くらいの内容でしたけど・・・。
原作って新書版でけっこう厚くありませんでした??原作とよっぽど違うのか、映像化向きでない作品なんでしょうね。
でも、今作、映画版『姑獲鳥の夏』ってレンタルビデオで観てなかったら最後まで観てないです!TVの映画枠で放映してたら、チャンネルをザッピングして観ちゃうかもネ。
京極夏彦の京極堂シリーズって、こんなものなんですかネ??原作も「姑獲鳥の夏」が第1作目だったから、映画化するのも、今作にしたんですかネ。イヤ~、上にも書きましたけど、いかにも映画化(映像化)向きの作品じゃないですネ。
TVのサスペンス劇場の方が、まだハデで映像向きでしょ。あたりまえか、TVムービーがTV向きじゃなかったら困りますカラネ
京極堂シリーズの中でも、もっと映画化向きの作品ってなかったんですかねェ~??原作知らないんで、何にも言えないですけど、もうこの映画版観ただけで原作読みたくなくなりました。最初から読む気無かったですけどネ
ところで、今作はミステリー映画になってないです。観終わって1発目の感想は
だから、何なんだ!!って感じです。
いやいや、期待してなかったのに、それよりつまらなかったとは!!
これじゃ、日本映画ってつまらないって思われちゃいますよ。映画の1番大事な要素のストーリーが、全然盛り上がらないです。たいして起伏も無いし。いくら昭和20年代の雰囲気出そうと頑張ったり、色んな小物や衣装にこだわっても、このストーリーじゃダメでしょ。(ファンの方、怒らないでネ)
でも、梗子の夫、牧朗が密室からの失踪した事件のタネ明かしにはミステリー映画としては思わず「ビックリ!!!」
それって、ミステリーになって無いじゃん!!もしかすると、反則ワザにもなって無いかも!!
映画が始まって、すぐのあたりで、阿部寛が血痕をカーペットで発見して、牧朗が自分で密室に入ったって気付いた時点で、牧朗が自分で中からカギかけて密室にしちゃったんじゃないの??どうせ密室の中にいるんでしょ??とか思ったら「まさか!!!!!!」
というより、今作が元ネタで同じようなネタのミステリーが書かれたり、映像化されたりしたことってあるんですか??このネタ、妙なデジャヴュに襲われたんで全然驚かなかったんですけど・・・。、
でも、出演陣でいうと、阿部寛っていいですね!知的な感じで!田中麗奈もカワイクて良いです!
堤真一って、探偵役がどうも、似合わないような気がするんですけど。どちらかといえば肉体派のイメージがあるでしょ、彼は!真田広之ほどの肉体派じゃないですけど。
じゃ、誰が良いんだ!って言われちゃいそうですけど、原作知らないんで良くわからないですけど、もう少し知的なイメージの俳優さんの方が良かったかも。別に堤真一でも良いですけどネ。
事件は20ヶ月の妊娠とか、赤ん坊失踪事件とか、大作のミステリー映画にしては、少し事件がしょぼいでしょ。あと、今作の1番大事な“謎”の部分ですけど、中学生並みのアイディア!!ファンの人怒らないでネ、映画版の感想ですからネ。
映画版なんですけど、梗子がどうなったのか、良くわからないんですけど…。原作ファン以外観ちゃいけないの??あれ、これって『亡国のイージス』(05年)と同じ手法か!!こういう義務感を与えるようなメディアミックスは止めて!!
「映画版が面白かったから、原作を読んでみよう」って思わせるようなのが、ホントのメディアミックスでしょ!!
と言うより、実は原作読んでから今作のスタッフは、脚本書いたり、撮ったりしたんでしょ。映画版を始めて観る観客の気持ちとか考えてくれなきゃ!!
外見がそっくりな姉妹が登場するってコトで、大体、普通のミステリー映画好きだったら、ネタが1個か2個はスグに思いついちゃうでしょ。
例えば、
①姉妹が入れ替わって事件を起こすとか、
②姉妹のことを勘違いして、誰かが取り違えてしまったため事件が複雑になるとか、
③姉妹の意識が、何かをキッカケに入れ替わっちゃうとか、
④姉妹は2人でなく、最初から1人しかいなかったとか、
⑤姉妹のうち、1人はすでに死亡していて、生き残っている方が1人2役だったとか、
⑥姉妹は2人じゃなく、もう1人そっくりな姉(妹)がいて事件をおこしていたとか
あれ、1個か2個どころか6個も思いついちゃいました!!!
宣伝コピーによると、その独特な世界観のため映像化は不可能とされてきた作品らしいですけど“映像化するには映画の題材として不向きで映像化不可能”って意味じゃないですよネ??
ま、本格ミステリー映画としてじゃなくて、昭和20年代を舞台にした少しオカルトチックな雰囲気の映画を楽しめ!っていうんなら、これはこれでいいですけどネ。自分の好みではなかったかな??
ミステリー映画に凝った映像は要りません!!!まずストーリーを練って下さい!!
今作のスタッフは(っていっても原作があるから、しょうがないのかもしれないですけど)、ミステリーの題材として原作選びの段階から失敗でしょ!!
ミステリーでなくサスペンス映画として撮るならデ・パルマの『悪魔のシスター』(73年)を10回くらい観てから作って欲しかったです!!15点
でもこれって、原作ファン、多いんですよね。
だから、なんだ!!
その通り、、、
こちらこそ、いつもありがとうございます
実は、自分も寝そうでした。
グッとガマンして最後まで観ましたけど。
やっぱり原作読んでないとダメなんですかネ