狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

蕗の薹

2006-03-05 16:19:33 | 日録

一昨日の午後夕方近く、わが地方は〝一天俄かに掻き曇り〟の霙が降る荒れ模様の天候となった。将に青天霹靂であった。 

 その影響で昨日の朝は大分寒かった。土曜日の朝は、「朝参り会」(註)、Z寺に7時までに行く。行くまでの野道も周囲の畑も霜で真っ白だった。何故か今朝は不動堂の正面扉は閉じたままである。老師が忘れた?のかも知れなかった。昨日の霙で寒さが一段と厳しかったのだ。
 老師が本堂の方から出てきて、Kさんに不動堂の鍵を渡し、雨戸の開け方を説明して庫裏の方に戻った。
 
 一転して今朝は春光麗らかな日和である。駆け足でやってきた春みたいだ。今朝起きたとき5時半には東の空は白んでいた。日曜日の今日は街の「空き缶拾い」の行事があった。妻の代役でオレが出る。作業は1時間半弱で終わった。

  帰途路傍の荒地で蕗の薹を採った。添付はその写真である。

 午後メル友Tさんがお寄りになった。急に1杯やりたくなった。
促すと、Tさん、今日はウチでも蕗の薹の天麩羅だから、帰ってウチのかあちゃんとで1杯やるといって急いで帰宅なされた。 

 筑摩書房から「ちくま」が届いていた。読むところは巻頭の、なだいなだ「人間、とりあえず主義・90」の2ページだけである。
 曰く、

<あいつの頭をカチ割って中を見てみたい」が口癖だった友人がいた。
 麻生太郎外務大臣の「靖国神社には、天皇が行くべきだ」という発言を新聞で読んだとき、この友人が生きていたら、きっとあの口癖が出ていただろうな、と思った。ぼくも、あの大臣の頭をカチ割って見たいと思ったが、中を見るためではない。中などカチ割らないでも分かる。

ま、非暴力主義のぼくにふさわしくないので、カチ割るのは、気持ちだけにするが、なかなかおさまらないので「これは史上最低の外務大臣」ぐらいは言わせて貰う。

「外務大臣は外国との関係を円滑にすることが仕事でないのか。それとも近隣諸国との友好関係をぶち壊すのが仕事なのか」

 大臣というのは、ライブドアのような会社の社長とは違う。外交という仕事を、適性のない人間に任せるのは、自民党の好きな言葉《国益》にも反する。しかも彼が小泉の後継者を狙う一人と聞いては、日本の未来が真っ暗に見えてきた。>!!!これは小生が勝手につけた雨垂れマーク

 独酌での蕗の薹のてんぷらはほろ苦かった。急行で酔っ払ってしまった。

(註)朝参り会 毎週土曜日夏はAM.6:30、冬は7:00から不動堂と、本堂で読経を続けている。不動堂では摩訶般若波羅蜜多心経を2回、本堂では、三禮、懺悔文、三帰三竟、十如是、観世音菩薩普門品偈、延命十句観音経、般若心経、宗祖寶號、法華成仏気偈。年二回親睦旅行がある。


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2 コメント

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バッケ (蛇頭)
2006-03-05 19:32:39
東北秋田の仙北地方では蕗の薹をバッケと言っている。

春まだ浅い雪解けのすき間から出芽しているバッケを仲良し達と一緒に摘みに行ったことがある。

戦争で疎開した時の懐かしい思い出である。
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精神年齢12才 (針尾三郎)
2006-03-06 13:46:48
外務大臣ともあろう者が、今の時期に、ヤッパリ〝精神年齢は12才〟だなと思った。

そりゃぁー、遺族会の方にも、タマには、メッセージを発信をしておくのも、政治家だから必要かもしれないが。

でも中国側の「隣りの者が嫌がる事は、やらないのが友好だと思うが?」が、これから先の長い関係を思う時、正論だと思う。

私は、そのうち何時かわ、中国に仇を取られるような気もするが。

昔から〝口は災いの元〟と言うからね。
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