1945年の水戸空襲で犠牲になった人たちを慰霊する水戸戦災犠牲者慰霊祭が1日、
水戸市城南2丁目の駅南平和公園であった。81年に始まった慰霊祭は、遺族の高齢化などのため、30回目となった今年で終了する。
昨年解散した「水戸市平和記念館を創る会」の元会員たちと、「水戸戦災犠牲者遺族会」が主催し、約50人が参加した。遺族会の小林八重会長(97)は「父、姉の夫を失い、幼い子ども3人を抱え、厳しい生活の日々だった。慰霊祭はこれが最後となるが、(今後も)平和記念館にお立ち寄りいただきたい」とあいさつ。加藤皓一水戸市長も「水戸市民が戦争の悲惨さ、恐ろしさを忘れることなく、恒久平和が続くよう、いっそう努力をしていきたい。みなさんの心は永遠に引き継がれる」と話した。(8月2日付朝日新聞地方版)