ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第141巻-4星条旗を撃つ

2009-08-06 00:00:49 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 141巻 ミステリーの女王・2 (SPコミックス)
■星条旗を撃つ(第468話) 発表2001年3月

評価   ★★★

依頼人 ホワイトハウスの生き字引”ジョン・バークレー”

ターゲット 未集計の投票用紙200枚

報酬 不明 

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,545

今回殺害人数       0/ 通算殺害人数   4,876

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
2000年に行われたアメリカ大統領選挙。共和党”ブシュイ”と民主党”コア”の決戦は僅差にもつれこんだが・・・

<この一言>
俺は、依頼に対して、全力を尽くして遂行する・・・そして、その結果に生じるすべての責任を負うのも、俺のルールだ・・・

<解説>
40年にわたりホワイトハウスのハウスキーピングを行ってきた”ジョン・バークレー”は、民主党現職大統領”クリンガー”が、ホワイトハウス内で大学生と”不適切な関係”を持ったことを許すことが出来きなかった。アイゼンハワー大統領以来、ホワイトハウスに勤め、館を最高の状態に仕立てることに生涯を捧げたバークレーは、クリンガーの行為をどうしても許すことができなかったのである。

2000年に行われたアメリカ大統領選挙。共和党”ブシュイ”と民主党”コア”の闘いは、僅差にもつれ込み各地で開票作業のやり直しが行われた。バークレーは開票作業に立ち会っており、コア候補の200票がエラーにより集計されていないことをしりつつ申告をしなかった。しかし、再集計を求めるコア陣営の要請により再集計が決定すると、バークレーはゴルゴに接触する。

再集計の当日、係員が未集計のコア票を探し当てるが、その刹那、一発の弾丸が投票用紙200枚を射抜く。弾丸はマークシートのコア候補の部分を貫いており、コア候補の正規の投票用紙とは認められない状態になっていた。バークレーはカセットテープに、この狙撃がゴルゴによってなされたことをほのめかすメッセージを残す。しかし、コア陣営もゴルゴと対峙することを避けブシュイ候補の当選が確定する。

2000年に行われた大統領選挙における”不可解な”ブッシュの勝利の裏面を暴くストーリー。当然本作発表時点では、この後のブッシュの妄動は予見できず、むしろ民主党クリントンの資質を問う内容となっているのが面白い。本作から9年、アメリカ大統領には民主党オバマが就任した。奇しくも本日、クリントン元大統領が北朝鮮に電撃訪問するというニュースが流れた。”大物”クリントンがモニカ・ルインスキーとのセックス・スキャンダルで叩かれたことを覚えているだろうか?人の噂も75日とはよく言ったもので、政治家の醜聞をすぐ忘れてしまうのは、日本もアメリカも変わらないようである。

本作では「500m」の長距離狙撃が描かれているが、これまでの長距離狙撃ランキングを記す。
第42巻-2『海神が目覚める』1,500m
第7巻-1『AT PINHOLE』1,020m
第27巻-2『60日間の空白への再会』1,000m
第48巻-3『ゼロの反撃』1,000m
第114巻-3『アメリカンドリーム』1,000m
第110巻-3『冷血キャサリン』800m
第51巻-2『橋は崩れた』800m
第18巻-1『動作・24分の1』700m
第83巻-2『シビリアン・コントロール』600m
第11巻-1『ROOM No.909』500m
⑩第141巻-4『星条旗を撃つ』500m
第22巻-1『スエズの東』400m

ズキューン

ゴルゴ13(141) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>