ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第130巻-2 死刑執行0:01AM

2009-02-08 23:56:58 | 第126巻~第130巻

■死刑執行0:01AM(第431話) 発表1998年9月

評価   ★★★

依頼人  ユーリ・カレコフ

ターゲット 元CIA『ヘンリー・ミッチェル』の死刑執行妨害阻止

報酬    不明(生命保険金を充当)

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,358

今回殺害人数      1/ 通算殺害人数   4,644

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   108

<ストーリー>
CIAを裏切りKGBに情報を売った”ヘンリー・ミッチェル”。ミッチェルの情報が元で兄を殺された”ユーリー・カレコフ”。カレコフはミッチェルに復讐を企てるが・・・

<この一言>
四時まで待つ・・・それまでに頼む・・・

<解説>
CIAの”スチュアート”は、かつてKGBの高級将校”マクシム”と通じていた。ソ連側の情報を得ていただけでなく、男同志の友情を築き上げていた。CIAの”ヘンリー・ミッチェル”は金を得るために、マクシムがスパイ行為を働いていることをKGBに漏らす。この通報により、マクシムは処刑される。マクシムはスチュアートに対し、マクシムの身に万一のことがあった場合、弟の”ユーリ・カレコフ”に害が及ばないよう、アメリカへの亡命を依頼していた。スチュアートは、約束通りユーリをアメリカに亡命させる。

CIAを裏切ったミッチェルは、死刑判決を受け執行を待つ身となっていた。兄の復讐を果たすべく、ユーリはCIAの監視を振り切り、姿を隠す。かつてのユーリ担当だったスチュワートは現場に呼び戻され、ユーリ捜索を命ぜられる。しかし、ユーリは白血病を患っており、自身の手による復讐を断念、ゴルゴに復讐を託す。

ミッチェルは死刑執行を目前にしても臆することなく、平然とした態度をとっていた。それもそのはず、ミッチェルはCIAの弱みを握っており、自身の身に万一のことがあった場合、その情報を公開するとしていたのである。組織保全に走るCIAは、死刑執行の最終承認者である州知事の弱みを握り、執行直前に州知事から刑務所長に死刑中止の連絡する手はずを整える。州知事公邸は防弾硝子と強度スチールに守られていたが、ゴルゴは盟友の武器職人”デイブ・マッカートニー”に強度スチールを射抜く特殊弾丸を依頼する。ゴルゴは中止命令を出す直前の州知事を特殊弾丸にて狙撃、執行中止命令が発令されることなく、ミッチェルの死刑が執り行われる。

イデオロギーを超えた男の友情が熱い作品。複雑に交錯する人間模様がドラマに起伏を与えている。盟友デイブ・マッカートニーは、第7巻-1『AT PIN-HOLE!』第39巻-1『軌道上狙撃』第54巻-2『穀物戦争 蟷螂の斧』第75巻-1『G線上の狙撃』第94巻-3『クラウン夫妻の死』に続き6回目の登場。今回もまた、半日かかる仕事を短時間でやらされている。デイブとゴルゴのあうんの呼吸は、なんともいえず微笑ましい。

ズキューン

ゴルゴ13 (130) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
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