ユナイテッドシネマ金沢で「異人たち」観ました。
2023年イギリス映画
2023年イギリス映画
監督・脚本 :アンドリュー・ヘイ
原作: 山田太一「異人たちとの夏」
アダム: アンドリュー・スコット
ハリー: ポール・メスカル
父 :ジェイミー・ベル
母 :クレア・フォイ
40代でライターのアダム。12才の時事故で両親を亡くし祖母のもとで育つ。
今は1人でマンションでひとり暮らし。
新作の執筆のため生まれ育った家を訪ねると亡くなったはずの両親が暮らしていました。
息子を心配してあれこれ質問攻めの父と母。少年のように甘えるアダム。
いくつになっても親子は親子なんだと思いました。
アダムは子供の頃言えなかった「ゲイであること」を伝えます。
並行して同じマンションに住むハリーと愛し合うようになります。
初めてキスした時アダムが咳き込んでしまい「ひさびさだったから息継ぎのタイミングが分からなくて…」
というのがおかしいやらかわいいやら…
でもずっと孤独だったんだなと思わせるシーンでした。
失われた時間を埋めるかのように両親との時を過ごすアダムですが、「亡くなった人たち」と過ごす時間は長くは続かず、やがて別れの時がやって来ます…
1988年の映画「異人たちとの夏」は観てませんがどういう感じか興味があります。
主人公が「ゲイ」という設定はもちろん映画「異人たち」のオリジナル設定で、これは必要か?とはじめは思いました。
でも、「子どもの頃ゲイが原因でいじめられていた」というアダムの告白に「わかってやれなくて申し訳なく思う」という父の後悔や、子どもを持てないことに対する母の心配など、両親の愛情がいっそう感じられたと思いました。
イオンシネマ金沢で「ドッグマン」を観ました。
2023年 フランス映画
監督・脚本:リュック・ベッソン
ダグラス:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
エブリン:ジョージョー・T・キップス
フランス映画ですけど英語です。
ニュージャージー。
女装した男が運転し、何十匹もの犬を乗せたトラックが警察に止められる。
警察に収監された男は精神科医相手に生い立ちを話し始める。
男の名はダグラス。
暴力的な父親に犬の檻に閉じ込められた少年時代。心の支えになってくれたのは犬たちでした。
非道な父に銃で撃たれ車椅子生活を余儀なくされますが、父親と檻からは解放されます。
やがてドラァッグクイーンとなりキャバレーのショーに出ることになるダグラス。そのもう一つの顔は犬を操って金持ちの家から貴金属を盗ませたり、悪どいヤクザを襲わせてコテンパにしたりする犯罪者でもありました。
犬たちがダグラスにすごく懐いてて、ダグラスが犬を支配していると言うよりもむしろ犬の方からダグラスのお役に立とうとしているみたいでした。
(お利口なワンちゃんたちがいじらしい)
サイコに見えたり、世捨人のように見えたりするダグラスが初恋の女性のことを語る時に見せる笑顔は無邪気な少年のようで、そのギャップにちょっと驚いてしまった。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズはちょっとエキセントリックな役が多い俳優さんのようですが笑うと可愛いんだな
他の出演作もチェックしたいと思います。
イオンシネマ金沢の午前十時の映画祭で「愛と哀しみのボレロ」を観ました。
愛と哀しみのボレロ - Wikipedia
1981年 フランス映画
製作・脚本・監督:クロード・ルルーシュ
音楽:
フランシス・レイ/ミシェル・ルグラン
振付:モーリス・ベジャール
出演
ロベール・オッセン /ニコール・ガルシアエブリーヌ・ブイックス/フランシス・ユステール/ジェラルディン・チャップリン/ ジェームズ・カーン/ダニエル・オブリフスキ/ジョルジュ・ドン/リタ・ポールブールド
1936年に始まるモスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨークの芸術家(音楽家、舞踏家)たちの半世紀にわたる波瀾万丈の人生。
父(母)と子を同じ俳優さんが演じているので若干ややこしいけどダレることなく、のめり込むように観ました。3時間超えだったのですが「そんな長かったん?」と思いましたわ。43年前に観た時もそうだったと思う。
その際購入したパンフレットをみたら、各家族の年表が載ってました。
最後はダンサー、指揮者、歌手…それぞれの芸術家(その子たち)がパリでのチャリティコンサートに集まります。
そこで演奏されるラベルのボレロは圧巻でした。
セルゲイ(ジョルジュ・ドン)のダンスが力強く、たくましくそして美しかったです。
こちらはボレロじゃないけど。
2/25 ユナイテッドシネマ金沢で「落下の解剖学」を観ました。
日曜日の映画館は久しぶりでした。
2023年 フランス映画
監督・脚本 ジュスティーヌ・トリエ
サンドラ サンドラ・ヒューラー
ヴィンセント スワン・アルロー
雪深いフランスの山荘でサミュエルが転落死する。
自殺か事故か殺人か?
サミュエルの妻サンドラが殺人容疑で起訴される。ふたりの息子ダニエルは事故の後遺症で視覚障害があった。
ドイツ出身で人気作家の妻と教師をしながら文筆業への夢が諦められない夫。
息子の事故のこと、家事のこと、話すことば(妻は英語で話す)…はじめはちょっとしたすれ違いや小さな不満だったことが大きく膨れ上がって行ったようです。
裁判が進むうちに、家族の闇が浮き彫りになっていく。
152分と長い映画でしたが飽きることなく最後まで引きずられた感じ。
結末はスッキリはしなかったけど。
弁護士役スワン・アルローがちょっとやつれ気味のイケオジ 美しかったです。
2/12シネモンドにて
2022年 フランス映画
監督・脚本 クリストフ・オノレ
リュカ・ロニ ポール・キルシェ
カンタン・ロニ ヴァンサン・ラコスト
イザベル・ロニ ジュリエット・ビノシュ
リリオ エルバン・ケポア・ファレ
17歳の冬に父を交通事故で亡くしたリュカ。
悲しみの中精神崩壊しそうなリュカを心配した兄カンタンは自分が暮らすパリのアパートへリュカを連れて行きます。
画家の卵の兄はリリオとルームシェアをしていてリュカはリリオに恋心を抱く。
親友の弟だからと相手にしてくれないリリオでしたがリュカはリリオの秘密を知ることになります。
大胆かと思うとガラスのように繊細で砕けそうなリュカ。
なんとか悲劇で終わりませんように、と祈るような気持ちで観てしまった。
リュカがリリオとパリの街をジョギングするシーン。嬉しそうに走るリュカが可愛らしい
流れる曲はシルヴィ・バルタンの「あなたのとりこ」
好きな曲です。
イオンシネマ金沢にて
2023年 イギリス映画
監督 ヨルゴス・ランティモス
ベラ: エマ・ストーン
ゴッドウィン・バクスター:ウィレム・デフォー
ダンカン:マーク・ラファロ
自ら命を絶った女性を天才外科医ゴッドウィンにより甦える。胎児の脳を移植されて。
甦ったベラは、知識を広げる旅に出て人との出会いや書物を通して急成長をとげる。
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幼児のようだったベラが知識を得、経験を積んでものすごい勢いで成長していくのですが、エマストーンの体張った演技が凄まじかったです。
血や死体の描写が残酷なのとサカリついたり 売 春宿で稼いだりのシーンが多々あり、当然のR18でした。
旅から戻ったベラがゴッドウィンの助手マッキャンドレスと話すシーンでベラが「4フランで身体を売って生活していた」とか告白するシーンがあり、マッキャンドレスは咎めることもなく「安くないか?」と金額を気にしてるシーンはちょっと吹いた
ベラの個性的な衣装や抽象的な背景ななど独特の世界観の映画でした。
ユナイテッドシネマ金沢にて。
2023年フランス映画
監督、脚本:マイウェン
ジャンヌ・デュバリー:マイウェン
ルイ15世 :ジョニー・デップ
18世紀フランス。
貧しい生まれの庶民の娘:ジャンヌ。
美貌や知性を磨き貴族の男たちを手玉?に取り、社交界からベルサイユへ出入りできる身分となり、やがてルイ15世の公妾まで上り詰めた人物。
デュバリー夫人が野心家だけど、案外可愛らしいとこもある人物に描かれていたのがちょっと意外でした。
ベルサイユ宮殿で撮影したそうでその豪華な家具やら調度品やらにみとれます。
衣装も豪華で素晴らしくため息が漏れました。どっちかというと俳優さんよりそっちの方に目がいくこともしばしばあった けど本当にゴージャスでした。
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア がリバイバル上映されるそうですよ。
上映館にユナイテッドシネマ金沢もあります。
99年公開時に購入したパンフレット
サントラCD
ロードムービーでバディもので、監督はタランティーノのファンで…私の「好き」がいっぱい詰まった映画っす
年末になり、観っぱなしになっている映画の感想慌てて書いてます
2022年 フランス映画
監督・脚本 ブリュノ・シッシュ
ドニ・デュバール:イバン・アタル
フランソワ・デュバール: ピエール・アルディディ
エレーヌ:ミウミウ
フランソワとドニ父子は音楽家一家でふたりとも指揮者。
息子のドニが権威ある音楽賞を受賞して「息子、よくやった」と鼻高々…かと思いや、なんか面白くなくて不機嫌な父フランソワ。
そんなフランソワの元へミラノ・スカラ座から音楽監督への依頼の電話がかかって来て大喜びの父に今度は息子が面白くない。
ところがスカラ座が音楽監督を依頼したかったのは息子ドニの方で秘書が間違って父に電話してしまったということが判明
結局息子ドニが父に「実はあの電話は間違いで、就任依頼が来たのは自分です」と告げなければならないことに。(間違い電話掛けといてドニに「後よろ」のスカラ座 )
有頂天の父とどう真実を告げるべきか苦悩する息子の姿が気の毒だけどおかしい。
父は大人げない…けど息子も大人げなく、音楽家一家にあって音楽に興味なさそうな孫息子がいちばん大人なのがまたおかしかったです
11月5日 シネモンドにて。
「私がやりました」のあと続けて観ました。
2022年 イギリス映画
監督 スティーブン・フリアーズ
フィリッパ・ラングリー サリー・ホーキンス
ジョン・ラングリー スティーブ・クーガン
リチャード三世/ピート ハリー・ロイド
リチャード・バックリー マーク・アディ
フィリッパは職場で不当な扱いを受ける。
夫とは別居、二人の息子の子育て中で持病があるが仕事はやめるわけにもいかず落ち込む。
ある日、シェイクスピア劇「リチャード三世」を鑑賞し、冷酷な王として知られるリチャード三世も不当に扱われてきた人物ではないかと考えるようになる。
歴史書を読み漁ったり、研究会に参加したりしてのめりこんでいき、不明だった埋葬場所探しに奔走する。
フィリッパにだけ見えるリチャード三世の幻影。
(イメージは舞台でリチャード三世を演じていた俳優さん)
リチャード三世探しに没頭するフィリッパにはじめはあきれ気味だった家族も次第にフィリッパをサポートするようになります。
遺骨の発掘にかかる莫大な費用は企業を回ってスポンサーを募ったり、クラウドファンディングで。
大学に協力を求めるが遺骨の存在に懐疑的で塩対応・・・なのに遺骨が発見されると横取りされたみたいな感じで・・。(まあ発掘にしても鑑定にしても専門家じゃないと不可能でしょうが・・・)
でもフィリッパの情熱(というか執念)がなければたどり着いていなかったはず。「押し」への気持ちって尊い・・・と思いました。
2023年 フランス映画
監督・脚本 フランソワ・オゾン
監督・脚本 フランソワ・オゾン
マドレーヌ ナディア・テレスキウイッツ
ポーリーヌ レベッカ・マルデール
オデット イザベル・ユペール
時代は無声映画からトーキーに変わって大分経ったくらい(多分)のフランス。
映画プロデューサー殺人事件が起こり容疑者として浮上したのは売れない女優のマドレーヌ。
裁判では貞節を守るためにやむなく殺人を犯した悲劇のヒロインとして無罪を勝ち取り(同居する弁護士のポーリーヌの弁護というか台本?が秀逸だった)やがて売れっ子女優になります。
そこへ
「プロデューサーを殺したのは私。自分がやったと嘘をついて売れたアンタが許せない」
という無声映画時代のスター オデットがやって来た。
オデットの「私の“殺し”を返せ」っていうのがどう考えても変なんですが、判事とか刑事とかマドレーヌの恋人とか、みんなどこか不思議な人たち。
全編ブラックでちょっと跳んでいてみょーな笑いが漏れます
マドレーヌたちの元へたびたび取材に来る新聞記者がニコニコと愛敬ある青年だなと思ったら“Summer of 85”nのフェリックス・ルフェーブルでした。ちょっとうれしい
Netflixで「ニュー・オリンポスで」を観ました。
2023年イタリア映画
監督:フェルザン・オズペテク
エネア : ダミアーノ・カヴィーノ
ピエトロ : アンドレア・ディ・ルイージ
チッティ : グレタ・スカラーノ
1970年代のイタリア。
映画館「ニュー・オリンポス」の受付のチッティは気さくで物分かりのいい女性。映画監督志望の学生:エネアは顔見知りで映画の話で盛り上がったりこっそり入れてもらったり親しくしています。
なかなかいい映画を上映している映画館なのですがハッ テン場で暗闇の中お相手を探すヤロウがいっぱい。カップル成立するとトイレへと消えて行く。
ここでエネアは医学生のピエトロと出会う。
ふたりは恋に落ち真剣に愛し合うようになります。
でも労働運動から拡大した暴動に巻き込まれ、離れ離れになってしまったふたり。
年月が流れ映画監督になったエネアは偶然再会したチッティからピエトロの消息の手がかりを得ます。
ニューオリンポスが再びふたりの縁を繋いだようです。
エネアが撮る映画のラブシーン(ふたりでジャムをぺろぺろ)が、まんまエネアとピエトロがいたしていた事でなんだか2倍エ ロかった
“すれ違い”とか“運命の悪戯”とか“秘めた想い”とかすごく古風なラブストーリーでした。
エネアもピエトロも演じていたのは20代の俳優さんだそうで、徐々にナチュラルに老けていった感じ。晩年のビジュアルもそんなに違和感なかったです。
ユナイテッドシネマ金沢で「SISU不死身の男 」を観ました。
2022年フィンランド映画
「SISU(シス)」とはすべての希望が失われたときに現れるという、不屈の精神のような意味のフィンランド語だそうです。
第二次世界大戦末期のフィンランド。
第二次世界大戦末期のフィンランド。
金塊を掘り当てた老人が金塊を積んだ馬で旅している。
途中ナチスに戦車隊に出会し金塊と命を狙われることに。
老人はコルピ、かつてのフィンランドの精鋭部隊のレジェンド兵士でした。
コルピは戦車隊の銃撃をかわし、地雷の中を逃げまくり、撃たれようが水に沈められようが、死なない不死身の男。
ツルハシと奪った武器と不屈の精神でナチスと闘うのでした…。
埃っぽいし血は流れる、肉は千切れる、痛そうで残酷なシーンが多いんですがコルピの闘いっぷりは清々しいというかスカッときます。
おじさんが激しく闘いやたらと強い、というところがちょっと「Mr.ノーバディ」みたい、と思いました。
ユナイテッドシネマ金沢でオペレーションフォーチュンを観ました。
2023年 イギリス/アメリカ作品
監督・製作・脚本:ガイ・リッチー
闇社会へと流れた危険な兵器「ハンドル」。MI6のコーディネーター:ネイサン(ケイリー・エルウィズ)はMI6御用達のスパイ:オーソン・フォーチュンに回収を依頼。
オーソン、ハッカーのサラ、スナイパーのJJは「ハンドル」の行方を追います。
武器商人シモンズ、シモンズが大ファンのハリウッドスター:ダニー・フランチェスコが絡んできて、さらにネイサンチームとは別のスパイ:マイクのチームの邪魔が入ったり世界7カ国をまたにかけたアクション映画です。
アクション、カーチェイス満載のコメディスパイ映画。スカッとしましたね〜。
面白いが詰まってる
ステイサム×ガイ・リッチーってやっぱサイコーやなぁ。
ずっとついて行きます
ユナイテッドシネマ金沢にて
「ヤング・シャーロック」のニコラス・ロウでした。
1998年 イギリス映画
監督・脚本 ガイ・リッチー
製作 マシュー・ボーン
エディ ニック・モラン
ベーコン ジェイソン・ステイサム
トム シェイソン・フレミング
ソープ デクスター・フレッチャー
ビッグ・クリス ヴィニー・ジョーンズ
公開当時観てますが例によってかなり忘れてた。
エディ、ベーコン、トム、ソープのチンピラ4人組。
コツコツ貯めた金をカード賭博に注ぎ込みますが元締めハリーのイカサマにより50万ポンドの借金を抱えます。
1週間以内に返さなければ4人とも指を失い、さらにエディの父(スティング)のバーを差し押さえる、と脅されますが到底1週間で用意できる金額じゃなく4人は途方に暮れます。
アパートの隣の部屋の住人(ヤクの売人一味)が、大麻の供給先(名門大学のお坊っちゃまたちが庭で栽培している)を襲って売り上げ(+ヤク)を奪ってしまおうと相談しているのを知り、(アパートの壁が薄い)横取りすることを思いつきます。
チンピラ4人組、売人グループ、おぼっちゃまチーム、イカサマ元締めが立体パズルのように複雑に絡み合う…三つ巴、四つ巴のバイオレンス+アクション+コメディ映画。
楽しかったです。
ステイサムは今よりちょっとだけ可愛いかったです。
おぼっちゃまチームに「みたことある、誰だっけ?」という人が出ていて調べたら
「ヤング・シャーロック」のニコラス・ロウでした。
そして「ロケットマン」でレジーのパパを演じたスティーブン・マッキントッシュも出てました。