Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

スターウォーズ/フォースの覚醒

2016-01-17 | ドラマ・映画・舞台の感想
かなりのスターウォーズオタです。
マーベル作品に関しては「ただのRDJオタ」が基本的なスタンスだけど、スターウォーズは、スターウォーズという作品のファンなので、たぶん一般性はすごく低いことを書くと思います。(苦笑)
ネタバレ避けたい人は読まないようにお願いします。

私がSWを見た順番はエピソードで言うと、6→4→5→1→2→3→7です。
初見の6で嵌ったら、両親が、古本屋で456のノベライズと製作舞台裏ノンフィクション本やムック本を買ってきてくれました。特撮やSFには興味なかったけど、当時剣道をやっていたので、セーバー戦がたまらなかったのも大きかったのかな。
今に至るまでグッズは一つも持ってません。この頃からグッズは買わない主義だった。
ノベライズや関連本は相当古い版のものなので、フォースは力場、ライトセーバーは光剣ってなっていてルビがカタカナで書いてあった。R2にはアートゥってルビがふってあったような・・・。ハンは基本、チューイ呼びだったなぁ。
しかもR2視点でストーリーが描かれてるんです。R2のユニークかつシビアなモノローグが印象的でした。(笑)

円盤についているメイキングやNHKなどが作ったSFXやILMを主題にしたドキュメンタリー、「ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス」等も見ています。
JEDI APPRENTICEシリーズのペーパーバック(洋書)全巻も持っていますが、TVで放送されたアニメは数回しか見たことがありません。
旧3部作の世界観が大好きで、プリクエル(EP123)の出来には落胆したので「ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス」を見てどうにかこうにか気持ちを納めたクチです。

そんな私ですが、「フォースの覚醒」は充分に楽しめる内容でした。
ルーカス御大が造ったプリクエルよりもJJの方が楽しめたのは皮肉な話だと感じていますが、仕方がない。
監督のJJはスターウォーズオタなので、究極のファンアートなんですよね、この作品。
オタがファンアートが嫌いということは、よっぽど嗜好が合わない方向性でない限り、そうはないと思うんですよ。
ファンのツボをファンが押した。大満足とはいかなくても満足はします。
オープニングの宇宙の彼方に流れて行く黄色い文字と無数の星が瞬く宇宙空間。
これだけで泣きそうになるんです、オタは。
(でも今作、星のまたたきにあまり奥行を感じなかったな・・・最新CGのはずなのになんでだろ?)
そして、巨大戦艦がスケール感一杯に視界を遮る。三角型は帝国側母艦なんですよね。スターデストロイヤーもエクセキューターもそうだった。
帝国側基地の内部装飾が、旧3部作踏襲のデザインになってたのもいい。あの壁の幾何学紋様みたいなの大好きなんですよ。
ファルコンとタイファイターのドッグファイト。これも泣きどころです。
タイファイターが完璧な編隊組んでコーーーーーーンって高めの排気音で飛んでくると打ち震えちゃうんですよ。もはや性癖ともいえる。(苦笑)
辺境の星の変な生物が集まる妖しい酒場。酒場のバンド。うす汚い猥雑さがたまらない。
そして、優雅なセーバー戦。
まあ、今回ジェダイ・マスタークラスがいなかったので所作は荒っぽいですが、プリクエルよりも旧3部作よりの殺陣になってたみたいなので良かったです!
個人的にプリクエルで好きなセーバー戦はダース・モール絡みだけだったので。(主にモールの中のレイ・パークさんが武道にも精通してるプロだったからというのもあるんですが。薙刀っぽいダブル・エンディッド・ライトセーバーもデザイン的にカッコいいし!)
もともとルーカスはオビワン役は三船敏郎にやってもらいたがっていたので、セーバー戦は黒澤映画の侍のような優雅で力強い殺陣にしたいと言っていたんです。
だからこそ、基本、セーバーは諸手持ち。プリクエルみたいに片手で風車みたいに回されると重みと品がなくてつまんない。

まあ、そんなわけで。
オタ的には最高に楽しい作品です。
だからオタ以外のSW初心者にとってはどうなんだろう・・・ってちょっと思ってしまいましたが。(苦笑)
ストーリーは「歴史は繰り返す」という内容です。
スターウォーズはスペースオペラと呼ばれる作品なので、それはそれでアリだと思っていますが。
JJらしい新味のあるところは、帝国側(ストームトルーパーorファーストオーダー)の視点を入れたところかな、と。
これって、オタならピンとくる部分はあるんですよ。
旧3部作を見て、もちろん共和国側の勝利を喜ぶつくりにはなっているんですが、Xウィングよりも先進的でクールなデザインに見えるタイファイターの方にこそ乗ってみたい!、デス・スターで働いて内部をいろいろ見て回りたい!と思った観客って、たぶん大勢いたと思うんですよね。
トルーパーの装具を着てみたい!、とかね。
まあそういうクールなイメージ戦略やプロパガンダで、帝国側(ファーストオーダー)は志願兵を募っているんでしょうけど。(ナチとかが実際にやってた若い男性を引き入れる手口でもある)
そこにまんまと嵌ったのがカイロ・レンともいえるのかな?
そして、その逆のベクトルを取ったのがフィン。
今の世の中、結構含蓄のある部分でもあると思いますが・・・。
「ストームトルーパー視点」というのはなかなかのアイデアなのではないでしょうか?
JJ製SWの一番の褒めどころは、私的にはその辺りかな、と。

あ、知らない人がいるかも知れないので豆知識を。
ダースは、ダーク・ロード・オブ・シス(Dark Lord of Sith)の略です。
日本語では「シスの暗黒卿」と訳されてましたね。この訳、雰囲気があって私は大好きです。

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