リベルタ・ヴォイスアカデミー

声楽講師:冨岡由理弥(×富岡由里弥)の日々。
対面レッスン(東京・神奈川)&オンラインレッスン(全国・海外も可)

バロック三昧

2017年10月04日 | Weblog
今日はALLモンテヴェルディのプログラムで構成された
演奏会へ足を運んできました

バロック時代の音楽家は数あれど、
Monteverdiを避けて通るわけにはいきません

特に今年は生誕450年という事で
多くの作品が各地で(いや世界中で?)取り上げられています。

私は特にこの
Si dolce e' l tormento
が好きで、何度も聴いていました。


ここで、楽譜がとてもシンプルである事に気がつくと思います。
これは音が少ないのではなくて
Basso continuoという、いわば
「通奏低音」とよばれるものです。
例えるならば、ジャズの譜面のように
コードネームだけが書いてあって
あとは演奏者のセンスに任せますよというもの。

なので、全音符だけに見えますが
ここに沢山の音(今回は素敵なチェンバロでした)で
演奏されます。

私がこの曲で一番好きなのは
3段目から4段目にかけての進行です。
メロディはあえて動かさずに
和音だけが進行していく。
今でこそ、当たり前のようですが
これを1624年に作り上げている・・・。
お洒落です・・・・・



そしてこの時代の特徴的な楽譜です。
これは通称Amorと言われている曲で
これも綺麗な4声のマドリガーレです。


見慣れない音符が書いてあると思いますが
これもこの時代の楽譜の書き方です。
これを読めないと、歌えないのです。


歌詞もとても素敵で魅力的なものばかり。

楽譜上で何か所もCiacconaになってる部分を見つけてあったので
どう演奏して下さるのか楽しみだったのですが
解っていたものの、改めて聞くと
やっぱり良い


なんだか
チェンバロ欲しいなって思ってしまいました

宝くじ当たったら買おうっと(笑