戯人舎

『夢あるいは現』日記

お待たせいたしました。

2008-07-22 | とりあえず、ボレロ
とりあえず、ボレロ_
清水邦夫作『とりあえず、ボレロ』を、お送りします。本当は『なぜか青春時代』の次の年に第二弾として上演するはずだった作品です。別に作品的に続編であったりする訳でもないのですが、『なぜか青春時代』を製作、演出している時に、この出演者を中心に、また芝居を考えたいな、いったい何が良いだろう? 『とりあえず、ボレロ』は? と言う決まり方をした作品です。それが立ち上げるのに、三年もかかってしまいました。でも三年かかったことが、この作品に対する愛情をより深くし、なまなかのキャスティングでは満足出来なくなっていました。それで役のほとんどを、それぞれが所属する劇団なり団体なりの、代表であったり、主演級の方々をキャスティングしました。もちろん役に軽重はありませんが、やはり役に深みが増したことは稽古してすぐにわかりました。
 まず『なぜか青春時代』からの、河東けいさん、小笠原町子さん、路井恵美子さんに加え、関西の演劇を育んで来られた西山辰夫さん、波田久夫さん、僕達のすぐ上の世代として、芝居に対する心構えなど直接影響を受けた芝本正さん、和泉敬子さん、今、一番油がのっている、生田朗子さん、梅田千絵さん、宇仁菅真さん、これからの演劇を引っ張って行く期待を担った松のりひこ、柳沼周平、古トシキ、彩世ゆり、それから、これから花開く高橋愛子、玉城那麻です。これで面白くない訳はないばかりか、より作品の陰影が増しています。どうぞ劇場に足を運ばれて、あなたの目でお確かめください。

 最後になりましたが、友人の装丁家多田和博さんにチラシのデザインを、そして、その友人の尽力でイラストを僕達の世代には神様的存在の宇野亜喜良さんに、なんとオリジナルを書いていただきました。あわせてお礼申し上げます。


戯人舎20周年記念公演VOL 1

2008-07-17 | とりあえず、ボレロ
とりあえず、ボレロ◎◎ とりあえず、ボレロ ◎◎

 作 清水邦夫
演出 森下昌秀

美術 影山 宏
照明 福井邦夫
音響 東條利秀
振付 天翔ゆう

イラスト 宇野亜喜良
宣伝美術 多田和博
舞台監督 中村英哉

【出演】
河東けい 小笠原町子 路井恵美子
西山辰夫
芝本正 和泉敬子
生田朗子 梅田千絵 宇仁管真
松のりひこ 柳沼周平 古トシキ
彩世ゆり 高橋愛子 玉城那麻
波田久夫

【協力】
関西芸術座 大阪放送劇団 劇団未来 芝居小舎 劇団五期会
劇団ひまわり ステージ21 ライターズ・カンパニー
MC企画 才谷家演人 フィールドワーク デジタルエイトビル

【あらすじ】
初冬の北国。町はずれにある古びた木南写真館に、ある日、老女優、しのぶが訪ねて来る。しのぶは同行の男、沢田治を、かつて同じ劇団に居た、この写真館の女主人、木南ふねの元に捨てる為にやって来たのだ。三十年振りの再会が、あの熱く燃えた演劇の時代へと彼等を引き戻して行く。そして追憶のボレロが怪しくリズムを刻む中…

【日時】
2008年 8月
23日(土) 13:00/17:00
24日(日) 13:00/17:00

【場所】
デジタルエイトビル(旧関西テレビ)第二スタジオ

【料金】
4000円(学生3500円)