ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

結局は旧態依然の人

2008年09月26日 | 政治関連
一昨日、麻生太郎内閣が発足した。閣僚18人の内、所謂世襲議員”は11人。今回は農林水産大臣に選ばれた石破茂氏の様に、世襲議員で在ってもその能力を認めている人物も居るので、世襲議員が全て駄目だとは言わないが、その能力に疑問を感じずにはいられない世襲議員が少なくないのも事実。ジャーナリストの江川紹子さんが麻生内閣の事を「まるで貴族院の様だ。」と指摘していたが、なかなか言い得て妙だ。「能力面で厳選した結果、たまたま世襲議員が多くなってしまった。」のか、将又「自分(=麻生氏)と同じ毛並みの良さを持つ人間を中心に選んだ。」のか。それは麻生氏のみぞ知る訳だが、自身が初めて立候補した選挙で支持者に対して下々の皆さん。と呼び掛けた逸話(ギャグにしては、余りにセンスが無さ過ぎ。野中広務氏に対する発言といい、彼の言動には他者を見下す所が垣間見える。)を持つ彼だけに、自分は後者の匂いを感じてしまう。

そして新内閣発足から1日経った昨日、「小泉純一郎元首相が今期限りで政界から引退を決めた。」というニュースが。前から噂に上がっていた通り、「『次男(27歳)を後継候補にしたい。』との申し入れが小泉元首相から在った。」と関係者がニュース番組で証言していた。

当ブログではこれ迄に何度か小泉純一郎氏は決して“改革の人”では無く、寧ろ旧態依然の人”で在る。と指摘して来た。「派閥をぶっ壊す!」と主張していたが、結局は旧田中派の流れを汲む橋本派から、旧福田派の流れを汲み、自身も所属していた派にパワー・バランスを移行させただけ。「長寿医療制度(旧呼称:後期高齢者医療制度)」を始めとして、今問題となって来ている事柄の少なからずが、小泉政権下に“数の論理”で手当たり次第に通されて来た法案が元になっている訳で、良くも悪くも旧来自民党の手法と何等変わらない。

上記した様に、世襲議員自体を自分は全面否定するつもりは無い。「能力の在る後継者を厳選した所、それが結果的に世襲となった。」というなら問題無いだろう。しかし「自分の息子だから議員にさせます。」というので在れば、「小泉元首相は旧態依然の人」という思いがより強くなる。「親として子供を推すのは当たり前。」という意見も在ろうが、政治は特定の個人の為に在るのでは無い。そういった趣旨の主張をしていたのが彼だった。それを指摘した所で「それがどうした?何が悪い?」と、“以前の様に”彼は開き直るのかもしれないが・・・。

次男の事を自分は良く知っている訳でも無く、故にこれ以上どうこう言うのは控える。小泉元首相の様にパフォーマンスだけの人物で無く、能力が在る人物なのかもしれないし。自分が言いたいのは、「アイドルを選ぶ様な感覚で、政治家を選ぶ有権者が一人でも減って欲しい。」という事。“それなりの国民”が多数を占める国家は、所詮“それなりの国家”以上には成り得ないと思う。

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9 コメント

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世襲化 (o_sole_mio)
2008-09-26 10:59:15
日本の選挙は、政策ではなくどの組織に属しているかで投票か決まっていう事が多いです。私も組合員の頃は民社党→民主党の集会に動員され、管理職になったとたんに自民党の集会に動員される、という状況を見るにつけ、なんだかなあ、と思っていました。もちろん私の場合、動員されるされないと実際の投票は別でしたが。

会社も一つの組織ですが、地縁、血縁も組織のようなもので、地方に行けば、そういったものに縛られがちなのかなと思います。地方だと本人だけでなく、支持者側も親の引退後は子供の出馬を希望することも多いようです。わが国では世襲が至るところで行われているからだと思いますが、議員については民主主義を履き違えているんじゃないの、と思っています。
Unknown (yama)
2008-09-26 11:09:13
不特定多数の行動言動を批判しても、なにか
歯がゆいみたいなことがあります。

昔大嫌いなある政党はなぜあんなに議席がある
のか(今は弱小)とか、面白くないある漫才師
が大人気なのはなぜ(数年でテレビからは
消えた)等々大衆批判が多かったのですが
時間の無駄であると気づきました。

漫才の片割れのひとが、ネットで自分の悪口を
書くのはけしからん、犯罪として取り締まれ?
みたいなことを言ってますが、バカだなあ
と思います。
Unknown (マヌケ)
2008-09-26 20:32:58
あと何ヶ月かの内閣なので、コメントすることもあまり意味ないかなと。 あえて言うならば彼らが本当に国民のことを真剣に考えたことがあるのだろうか?です。 次の選挙で頭がいっぱいで、不利な問題を国会で追及されるよりは早いとこ解散がよいのか、大型減税でも成立させてからの解散がよいのか、そんなところじゃないのだろうか。 それから小泉が辞めましたが、改革でどれだけ財政再建が成されたのか教えてください。 不良債権処理が完了したと言いますが、投入されたのは私たちの税金ですからね。 小泉自身が何かしましたかね? 大企業減税、投資家減税、庶民増税、弱者切り捨てを国が推し進めるものだから国民一人一人も他人に対してこれほど厳しくなったことがあるだろうかというほどの世の中になっちゃいましたね。 裁判だってそう。 より厳罰化して、世論が死刑死刑を叫んだら裁判所もじゃあ死刑に決まりってなことにね。 なのに全然凶悪犯罪はなくならない。 それどころか増えてますよね確実に。 自民党をぶっ壊したかどうか知りませんが、人心をぶっ壊したような気がしてなりません。 格差はあっていいんです。 へー。       
Unknown (アラメイン伯)
2008-09-26 20:53:38
同じ議院内閣制の英国でも二世三世議員は多いのですが、選挙区を変えて立候補します。地盤なんてありません。
彼の国は二大政党制で保守党の強い選挙区もあるし労働党の候補に有利な選挙区もあります。二世三世議員の子息でも最初は自分の党に不利な選挙区。たいていの場合は勝ち目のない選挙区から立候補して演説が上手だったり党の政策を解りやすく説明したりして善戦したら党本部の覚えめでたくなって次回からは有利な選挙区にまわされます。

日本の場合は意外なことに党の組織力って弱いのです。だから個人的な地盤なんてものが重要なんでしょうね。
投票行動が大切なことは言うまでもありませんが日頃から民主主義政党政治を育てる努力が重要だと思います。


NHK-BSの「奥様は首相」ってドラマが面白いです。
Unknown (赤い三角定規)
2008-09-26 20:58:34
あの大臣の暴言連発と云い、こんな国で長生きするのだけは避けたい、ポックリ行けたらいい、そんなグチばかりの前期高齢者の茶飲み友達とのくらーい三時のおやつになってしまいました。
なんでこんなに暴言大臣を高確率で選ぶんでしょう。
でもこんなことをえんえんとテレビで報道しても誰も幸せにならないと思います。辛くなりました。最近ワイドショーは見ないです。だいたいは政治ネタですから、どうしても失言暴言話が多くて。NHKに固定されてます(笑)。NHKの視聴率が良いのもそういうことなんじゃないでしょうか。


なにはともあれ。。。 (みなみちゃん)
2008-09-26 22:28:46
「誰がやっても同じ」とゅー有権者も、一人でも多く減ってもらいたいもんです。

誰でもいいなら結果に文句を言うなっての(笑く
>yama様 (giants-55)
2008-09-27 21:18:14
書き込み有難う御座いました。

漫才師の片割れ・・・多分M-1グランプリでの「優勝宣言」をして叶わなかったカタカナだけのコンビ名の片割れの事と思いますが、全くの無根拠で名誉毀損に当たる場合や、脅迫めいた内容ならば勿論論外ですが、そうで無い“悪口レベル”の話で在れば、有名税と考えて無視するのが一番。それを“犯罪”として取り締まれというのはギャグとしても冴えませんね。

唯、彼の主張している点に同意出来る面も在るんです。ネット上で明らかに“難癖”としか思えない理由、若しくはまともな理由すらも無く、特定個人のブログ等“炎上”させて面白がっている連中に対しての彼の批判はまともだったと。M-1グランプリでは“意外にも”腕を見せてくれたコンビなので、本業で腕に磨きを掛けて欲しいものです。
>マヌケ様 (giants-55)
2008-09-27 21:37:53
書き込み有難う御座いました。

11月の初旬にも行われると噂されていた総選挙も、麻生内閣成立直後に行われた世論調査での支持率が今一つの結果だった事から、来年に持ち越されるのではないかという話も出て来ていますね。此処迄政治状況がグチャグチャになっている以上、スパッと解散&総選挙を行って民意を問うのが筋だと思うのですが。

「政治に対して良くも悪くも国民が興味を持つ様になった。(パフォーマンスだけで票を投じてしまう様な人が増えたというマイナス面の方が大きい気はしていますが。)」、「それ迄の首相は口先の交渉すらも行っていなかった様な拉致問題で、自ら北朝鮮に乗り込んで拉致被害者を奪還した。(その後は“興味”を失ったかの様に、この問題を放置した事は評価出来ません。)」等、小泉政権下で行われた事柄の中に評価出来る点も在りますが、その他は全く評価出来ない。一番納得出来ないのは当ブログでも何度か指摘している様に、「国民に痛みを強いる改革」とし乍ら、実際には“身内”をその反中から除き、社会的弱者と呼ばれる人達が苦しめられる社会にしてしまった事。拉致問題もそうですが、兎に角あらゆる事を途中で放り出した好い加減さを感じます。或る人が指摘していましたが、「小泉元首相の功績を敢えて挙げるとしたら、『こういう好い加減な政治家にもう騙されてはいけない。』と少なからずの国民が学習した事。」と。
>赤い三角定規様 (giants-55)
2008-09-27 22:06:16
書き込み有難う御座いました。

麻生内閣成立直後に行われた世論調査では、予想された程の“御祝儀的支持”が無く、(同じく成立直後に行われた)阿倍&福田内閣よりも低い支持率だったとか。「『表紙(総裁)を幾ら変えても、結局中身(自民党)は全く変わっていない。』と気付いた国民が増えた。」のか、それとも「単に政治自体に幻滅を感じる国民が増えた。」のか。それを図る意味でも、早急に解散&総選挙で民意を問うて欲しいのですが。

「○○大臣のファッションはどうだった。」とか、「○○首相の華麗な人脈はどうこう。」といったくだらない報道にはもうウンザリ。野党も名前だけで候補者を選んでいる様では、早晩自民党の様に国民から見放される事になるのではないでしょうか。

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