今朝、録画していたTV番組を見た。昨日放送された「徹子の部屋」だ。この番組を見るのは、もう何年振りになるだろうか。録画して迄も見る気になったのは、昨日の朝刊のテレビ欄に「涙で語る妻南田さんの今」と載っていたから。「女優の南田洋子さん(75歳)が認知症を罹患されている。」という噂は以前耳にしていたが、夫で在る長門裕之氏(74歳)がその件に付いて語ると言う。
長門&南田夫妻と言えば、芸能界切っての鴛鴦夫婦として有名。幼少時から「東芝ファミリーホール特ダネ登場!?」等の番組で、その仲睦まじい姿を見て来た。「単純でおっちょこちょいな長門氏」と「穏やかな中に聡明さを感じさせる南田さん」は、傍目にも「良いカップルだなあ。」と思ったもの。
約3年前、南田さんが長門氏に「最近、台詞が覚えられなくなった。女優を辞めたい。」と打ち明けたそうだ。「年を取れば、誰だって物忘れも酷くなる。」と然して心配していなかった長門氏。だがその後、台詞を覚えるのに七転八倒している妻の姿を目の当たりにして、「これは単なる老化現象では無い。」と感じ、直ぐに病院へ連れて行った所、認知症と診断される。それから3年・・・。
「昨日と今日で違う洋子になって行くんだ。指の中からボロボロ物が落ちて行く様に、洋子の忘却の世界の中でドーッと淘汰されて行く。僕達は普通の状態で洋子の傍に居るから、それを一生懸命洋子の周りから拾い集めて、そして洋子の手の中に戻してやろうとするんだけど、気持がもう追い付かない。どんどん色んな事を忘れて行っちゃう感じになっている。本人にとってそれが苦痛で在るとか、非常に哀しい事なのだという認識すら薄れているのではないかと。自分が傍に居てやるっていうのは今の洋子にとって支えになっていると思うし、自分は男として、そして夫としての充足感を凄く感じているんだ。『傍に居てやって支える事が、こんなに必要な夫婦って他には居ない。』って思う程。だから今、これ迄で一番充足した夫婦生活を送っているなって感じがする。これから後、洋子がだんだん全てを忘れて行く中で、二人っきりの生活を何とか楽しく送り、最期の時に洋子に『楽しかった。』と思わせる様に、二人で全うしたい。」
父方の祖父がやはり認知症だった。幼かった自分はその頃の事を全く覚えていないが、家族はその世話で大変だった様だ。それから数年経ち、「親父から『何方ですか?』と他人に思われたのはショックだった。」と亡き父が溢していたのを覚えている。だから「認知症」という病気が、全く無関係な存在とは思えない。あれだけ聡明さを感じさせた南田さんが、今ではテレビを指して「スリッパ」と言うといのは、何とも遣り切れない思いが。現状を淡々と語る長門氏に、グッと来る物が在った。
「現状を悲劇だなんて思っていないんだ。天が与えてくれた俺の人生。洋子と二人で謙虚に受け止めて、充足したこれからの人生を楽しく送りたいと思っている。」
自分を只管頼り、幼子の様な笑顔を見せる南田さんが堪らなく愛おしいと語っていた長門氏。“智恵子抄の世界”をつい思い浮かべてしまった。
先だって放送されたTV番組で、余りに雰囲気が変わってしまった森光子さんの姿に愕然。身体は小刻みに震え、気っ風の良いシャキシャキッとしたあの喋りは全く無かった。今年で88歳の彼女。「どんな人間にも、確実に老いはやって来る。」という当たり前の事を、改めて痛感させられた。
超高齢化社会に入った我が国では、長門&南田夫妻の話は決して他人事では無い。必死で働いて来た高齢者が、残りの人生を少しでも楽しく過ごせる社会で在って欲しい。
長門&南田夫妻と言えば、芸能界切っての鴛鴦夫婦として有名。幼少時から「東芝ファミリーホール特ダネ登場!?」等の番組で、その仲睦まじい姿を見て来た。「単純でおっちょこちょいな長門氏」と「穏やかな中に聡明さを感じさせる南田さん」は、傍目にも「良いカップルだなあ。」と思ったもの。
約3年前、南田さんが長門氏に「最近、台詞が覚えられなくなった。女優を辞めたい。」と打ち明けたそうだ。「年を取れば、誰だって物忘れも酷くなる。」と然して心配していなかった長門氏。だがその後、台詞を覚えるのに七転八倒している妻の姿を目の当たりにして、「これは単なる老化現象では無い。」と感じ、直ぐに病院へ連れて行った所、認知症と診断される。それから3年・・・。
「昨日と今日で違う洋子になって行くんだ。指の中からボロボロ物が落ちて行く様に、洋子の忘却の世界の中でドーッと淘汰されて行く。僕達は普通の状態で洋子の傍に居るから、それを一生懸命洋子の周りから拾い集めて、そして洋子の手の中に戻してやろうとするんだけど、気持がもう追い付かない。どんどん色んな事を忘れて行っちゃう感じになっている。本人にとってそれが苦痛で在るとか、非常に哀しい事なのだという認識すら薄れているのではないかと。自分が傍に居てやるっていうのは今の洋子にとって支えになっていると思うし、自分は男として、そして夫としての充足感を凄く感じているんだ。『傍に居てやって支える事が、こんなに必要な夫婦って他には居ない。』って思う程。だから今、これ迄で一番充足した夫婦生活を送っているなって感じがする。これから後、洋子がだんだん全てを忘れて行く中で、二人っきりの生活を何とか楽しく送り、最期の時に洋子に『楽しかった。』と思わせる様に、二人で全うしたい。」
父方の祖父がやはり認知症だった。幼かった自分はその頃の事を全く覚えていないが、家族はその世話で大変だった様だ。それから数年経ち、「親父から『何方ですか?』と他人に思われたのはショックだった。」と亡き父が溢していたのを覚えている。だから「認知症」という病気が、全く無関係な存在とは思えない。あれだけ聡明さを感じさせた南田さんが、今ではテレビを指して「スリッパ」と言うといのは、何とも遣り切れない思いが。現状を淡々と語る長門氏に、グッと来る物が在った。
「現状を悲劇だなんて思っていないんだ。天が与えてくれた俺の人生。洋子と二人で謙虚に受け止めて、充足したこれからの人生を楽しく送りたいと思っている。」
自分を只管頼り、幼子の様な笑顔を見せる南田さんが堪らなく愛おしいと語っていた長門氏。“智恵子抄の世界”をつい思い浮かべてしまった。
先だって放送されたTV番組で、余りに雰囲気が変わってしまった森光子さんの姿に愕然。身体は小刻みに震え、気っ風の良いシャキシャキッとしたあの喋りは全く無かった。今年で88歳の彼女。「どんな人間にも、確実に老いはやって来る。」という当たり前の事を、改めて痛感させられた。
超高齢化社会に入った我が国では、長門&南田夫妻の話は決して他人事では無い。必死で働いて来た高齢者が、残りの人生を少しでも楽しく過ごせる社会で在って欲しい。
必死で働いて来た高齢者が、残りの人生を少しでも楽しく過ごせる社会で在って欲しい。
本当にその通りだと思います。
自分では「未だ若い。」と思っていても、一寸した拍子に体力の衰えを痛感する。自分ですらそうなのですから、幼少期からTV番組で見て来た方々が老いるのは当然の事と言えましょう。それを頭では理解しているものの、あれだけ聡明さを感じさせた南田さんが、認知症という病と闘っておられるというのはショックでした。長門氏の御苦労も相当な物と思いますが、「洋子が愛おしい。」と目を細められた顔にホッとした思いが。
の記事を見た時
てっきり「アキオちゃん」の
ほうかと思いました。
結構喋りが危なかったので・・
しかし人に見られる商売の人でも
認知症にはなるのですね。
気をつけねば
とはいえ、
どう気をつけるのか・・
そういえば自殺した大友柳太朗さんも今思うと認知症の気があったのでしょうかね、せりふが覚えられないのを苦にとかの理由だったような。
時々思う事なのですが、「もしかしたら今は良くない存在と捉えられている物が、実は難病の治療薬になったりしないものか?」と。服用した結果、多くの奇形児を生み出した、悪名高き「サリドマイド」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89)。しかし現在ではアメリカ等でハンセン病の治療薬として市販され、我が国でも多発性骨髄腫の治療薬として製造&販売する事が認可されたと昨日報道されましたね。「厳しい安全管理が為された上」という条件付きとは言え、多発性骨髄腫で苦しむ患者にとっては朗報と言えましょうね。癌や認知症等にも、早く特効薬が現れて欲しいものです。
あの暴露本により、長門氏は一時期芸能界から干されていました。その時の南田さんの御苦労は相当だったでしょうね。
長門氏の母親、即ち南田さんにとっては義母に当たられますが、その介護を長期に亘って行われていたという南田さん。その彼女が今は介護される側というのは、何とも遣り切れないです。
今回、長門氏が告白した背景には、南田さんが認知症で在る事を明らかにした上で、外出させたりした際に奇異な目に晒されない様にしたいという思いが在ったとか。
そうであれば良いのですが、どうもあの本の印象が強いためか、「また女房をダシにお前は!!」という気持ちが先に出てしまうのです。
そういえば二谷さんも脳のなんらかの障害があるみたいだし、子どもの頃のスターがそうなってしまうのは悲しい。
けれどもレーガン大統領一家のように保守的で取り澄ました一家だったがゆえにぐれてしまった娘と息子がレーガンがアルツハイマーになってから戻ってきた、そして和解したという話もあるので、悲しいだけではないと思いたいです。
実際問題、「今度は女房をダシにするのか!」という声は在る様ですね。唯、南田さんの現状を淡々と、そして時には柔らかい眼差しで語る長門氏に、自分は感じる物が在りました。
二谷氏の噂も色々聞きますね。本当に、昔から知っているスター達が衰えて行くのを見るのは、それが自然の摂理とは言え、哀しい物です。
サッチャー元首相が、やはり認知症に罹患されていたというニュースもショックでした。人に注目される有名人は、常に緊張を強いられる。ONとOFFとの切り替えが非常に難しく、故に鬱病や認知症に罹患してしまうケースが少なくないとも聞きます。緊張から解放された時、一瞬“エアポケット”に入り込んでしまい、そのまま・・・という事も在るのかなあと思ったりも。