ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」

2006年03月10日 | 映画関連
指輪物語」にも「ハリー・ポッター」にも全くはまらなかった自分だが、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」にはすっかりはまってしまった。先週末に観た映画の話で在る。

イギリスC・S・ルイス氏が著したファンタジー児童文学「ナルニア国物語」を原作にしたこの映画。そもそもこの原作は、前記した「指輪物語」及び「ゲド戦記」(未読)と併せて、世界三大ファンタジーと称されているそうな。ナルニア国の誕生から滅亡迄を描いた全7作の大長編という事で、今回の映画は第1作に当たる。

「ナルニア国物語」全体のストーリーとしては、イギリスの少年&少女が魔力によって、人間の言葉を喋る動物達や半身半獣、巨人、精霊ドワーフ等、御話の世界でしか存在しない生き物達が住むナルニア国に引き込まれ、其処で冒険した結果、最後には現実世界に戻って来るという展開が基本線(例外も在るらしいが。)となっている。主人公は7作それぞれに異なっているのだとか。

今回の「第1章:ライオンと魔女」のストーリーは、次の様になっている。

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第二次世界大戦下のイギリス。戦火を逃れる為に母親の元を離れ、田舎に在る老教授の屋敷に疎開する事になった幼い4人の兄弟姉妹(長男:ピーター、長女:スーザン、次男:エドマンド、次女:ルーシー)*1。或る日、屋敷内で4人が隠れんぼをしていた際、末っ子のルーシーは鍵の掛かっていない空き部屋に入り込んでしまい、其処で重厚な衣装箪笥が置かれているのを目にする。隠れようとその中に入るルーシー。中には多くの毛皮のコートが掛かっており、それを押し分けて中に進んで行くと、その先には一面を雪で覆われた森が在った。其処は不思議な生き物達が住む神秘の王国ナルニア。

偉大なる王アスランが作ったこの王国も、今や美しく冷酷な”白い魔女”*2によって永遠に春の来ない冬の世界(100年もの間冬の世界)に変えられていたのだった。ナルニアの住人達は、白い魔女への恐怖心と凍てつく冬の世界に震えながらも、偉大なる王アスランの帰還と予言に在る救世主を待ち望んでいた。

一旦現実世界に戻ったルーシーは、3人の兄姉を連れて再びナルニアに戻り、住民達の為に春を取り戻すべく、白い魔女とその強力な手下達に戦いを挑む・・・。
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自分自身の昔話になってしまって恐縮なのだが、幼き頃名古屋の片田舎に住んでいた為、近くに在った一寸した山で良く冒険ごっこをしていた。鬱蒼とした林に入り込み、草木を掻き分けて行くと、或る時は川岸に辿り着いて其処でザリガニを捕ったり、又或る時は崖っぷちに辿り着いて、其処から自分の住む町を一望して感激したり。「この草木を掻き分けて行くと、一体何処に到達すのだろうか?」という好奇心が常に刺激されていた。

又、ドラえもん(漫画&アニメ)を見ては、机の中に存在するタイムマシーンで未知なる世界を飛び回ったり、どこでもドアを潜り抜け別世界に移動するといったシーンを見ては、心ときめかせていた。だからこそ、衣装箪笥の中にナルニア国が存在しているという設定には、幼き頃のときめきを思い起こさせるものが在った。

典型的な勧善懲悪のストーリー。そして、これ又御決まりのハッピーエンド。そういった話に肌合いが合わない人は、この映画を見ない方が良いだろう。しかし、日々の生活でストレスを少なからず感じ、童心に戻って純粋に”夢の世界”を堪能したい方には御薦めの映画と言える。映像も綺麗だし、言葉を喋る動物達も愛苦しい。(特にビーバー夫婦。)個人的には非常に満足出来た作品で、採点が甘いと言われるかもしれないが星4.5個を付けたい。

*1 長男のピーター役を演じているウィリアム・モーズリーは、かなりのイケメン。(オフィシャル・サイトの「キャスト&スタッフ」で確認されたし。)それに対して、弟のエドマンド役を演じているスキャンダー・ケインズは、愛らしい顔立ちだけれども・・・。この兄弟の対比は、イケメン・プリンスを選りすぐった(?)「世界の王子さま」(「各国王女のご紹介」というサイトも在るが。)にも登場するイギリスのウィリアム王子(兄)とヘンリー王子の対比にも相通じている様な・・・。

*2 映画「フライトプラン」では、「フライト・アテンダント役の一人が、浅丘ルリ子さんにそっくりの女優(右端のケイト・ビーハンという女優。)で在る。」と一部で噂になったが、今回の映画に登場する白い魔女も2人の有名人に似ている気がする。こちらが白い魔女だが、歌手のりりィさん、又は”阿波踊りおじさん”こと三田村邦彦氏の元夫人・中山麻理さん(離婚騒動の時の厳しい顔付きが。)に似てはいないだろうか。

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15 コメント

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Unknown (まなぶ)
2006-03-10 03:14:11
こんばんわ またお邪魔します



すっかり劇場に足を運ぶ機会がなく 反省していますが それでも自宅で新作は洋画邦画を問わず しっかり観るようにはしております(笑)



「ナルニア国物語」も気になっていたので こちらの記事での感想を参考にさせていただきました♪

吉本新喜劇の女優・末成由美さんが魔女に扮したポスターもかなり強烈ですが(笑)

私も故郷にある城?でよく遊んでいました(笑)

山城で自然がたくさん残っていたため 子供には絶好の遊び場所だったのですヨ☆

久々に あの緑の木々が懐かしくなりました♪



いつも貴重な情報に感謝しております

金子光伸さんのお話 胸が苦しくなるほど泣けました

金子さんの作品を観たことはありませんが 潮さんとのお話 役者として復帰を夢見ていていたというお話

もう絵が浮かんでしまって・・(泣)



私も「ハリーポッター」には面白味を感じなかったのですが 指輪物語の1作目のボロミアとサムには感動しました ショーン・ビーンという役者さんが適役だったことも大きいですが 人間の弱さ 悲しさが哀れで 印象的でした。フロドに尽くすサムには忠節というと口幅ったいですが 信念を持って邁進する姿の美しさを教えられた気がします。彼だけは心が純粋で 時にはフロド大切さが高じてもしまうけれど 献身の姿勢が清々しい人物でした。 

対極に位置するような2人ですが それ故に3作中で第1作の「旅の仲間」が僕のベストです♪

りりぃさんは確かに中山麻理さんに似てますネ

「SHINIBI」では伊賀の頭目お幻を演じてましたが、私の友人は北野武監督の「座頭市」にでてた大楠道代さんと勘違いしていました(笑)

しかし大楠さん 淡路恵子さん 木梨憲武さんも似てる気がします(ファンに叱られますネ)

りりぃさんは 私の大好きな「森村誠一シリーズ・人間の証明」のエンディング曲“さわがしい楽園”を歌っておられました。

高峰三枝子さん 林隆三さんが好演で 映画版よりも私は好きで 何度も繰り返し観ています。

竹之内豊さん 松阪慶子さんの新しい「人間の証明」では女優としてりりぃさんはでておられましたネ〆
TBありがとうございました (へなちょこ)
2006-03-10 05:52:43
原作が児童書だと知っていたら、単純にファンタジーとして楽しめたのだと思うんですが、「ロード・オブ・ザ・リング」をイメージして見に行ったのが失敗でした。(^^ゞ
TB、ありがとうございました♪ (cherry@Cinemermaid)
2006-03-10 07:27:56
子供心をくすぐる冒頭から夢中になってしまい、童心に返って楽しみました♪

田舎に住んだことがないせいか、今でも山奥の温泉などに行くと朝の散歩でワクワクしてしまうこともあります( ̄m ̄〃)

そんな私のツボを押さえてくれた作品だと思います
TBありがとうございます (akemi)
2006-03-10 08:15:10
こんにちは!

「指輪」にも「ハリポタ」にもハマらなかったのですか?!

(すいません、ここに反応してしまって)

でも子供の時に「ナルニア」を読んだとしたら、

洋服箪笥が別の世界に繋がっている物語に、

狂喜したにちがいないと思いますね。

(残念なことに大人になってから読みました)

そういう気持ちになって観ると楽しいですよね。
夢の世界 (もじゃ)
2006-03-10 09:58:21
こんにちは。TBありがとうございます。

原作好きなので忠実に描かれた世界に魅了されました。

映像はキレイでしたね。

まさに”夢の世界”を楽しむことが出来て満足です。
TBありがとうございました (ミチ)
2006-03-10 11:02:38
こんにちは♪

指輪とハリポタのあとに登場したので、どうしてもシンプルすぎるストーリーなのが物足りない気はしました。

でも、昔読んだ原作を映像で見る楽しみはありましたね~。

またもや観てみたい (syuu)
2006-03-10 12:04:41
 またもや、観てみたい映画が一つ増えてしまいましたよ(笑)まだまだ映画館にはちびこを連れて行けそうにないので、DVDが出るのを待つばかりですが、たんすの中の別世界って、すごく魅力的ですね。

 ハリーポッターは、主人公達がどんどん大人になっていっちゃって、やはり子供ならではのよさが少なくなっていくような寂しさがあったのですが、主人公が毎回違うのであれば、そういう心配もなさそうですよね。

 せちがらい世の中、私も夢の世界を楽しみたいです。早くDVD出ないかなぁ??
こんにちわ (nbt(勝手に映画評価))
2006-03-10 12:26:00
TBありがとうございました、ことらからもTBさせてもらいますね!

ナルニアは期待以上におもしろかった印象があります、早くも2章に期待してしまいます。
TBありがとうございました。 (sabunori)
2006-03-10 13:43:45
こんにちは。

私もこの作品、おおいに気に入りました!

「衣装箪笥の向こう側に知らない世界がある」なんてもうそんな設定だけでワクワクしちゃいました。ビーバー夫妻はかなりいい味だしてましたよね。アスランに会うのに身づくろいする妻に「そのままできれいだよ」みたいなコトをいうビーバー夫♡

この物語、子供の時に読んでおきたかったなぁ・・・とそれだけが残念です。
こんばんは♪ (あむろ)
2006-03-10 22:40:13
TBありがとうございます。



作りこみすぎの感もある「ハリポタ」に比べるとシンプル。

衣装だんすの奥の別世界。

この設定にしびれちゃいます。

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