気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパン戦車模型を発売するメーカー (中)

2013年09月17日 | ガルパン模型制作記
 ガールズ&パンツァーに登場する戦車は、TVシリーズ全12話に登場している戦車の種類に限れば、29種あります。内訳は、大洗女子学園チームが9種、聖グロリアーナ女学院チームが2種、サンダース大付属高校チームが3種、アンツィオ高校チームが最低2種、プラウダ高校チームが4種、黒森峰女学園チームが9種、となります。さらに大洗女子学園チームの戦車は時期によって仕様を変えていますから、時期ごとに分けて2種または3種あります。

 また、戦車以外の車輌も、確認出来るだけで10種が登場します。探せばまだあるかもしれませんが、驚くべきことに、これらの全部の1/35スケールの模型キットが、日本や海外の模型メーカーから様々に発売されています。したがって、ガルパンに登場する戦車や車両の全てを作る、というのが、ガルパン戦車模型道の、究極の最終目標ということになるでしょうか。
 しかし、なかには入手が困難なキットも少なくないようなので、全てを作るというのは無理かもしれません。

 とりあえず戦車29種の名前を並べ、これらの戦車の模型キットを発売している主なメーカーを記してみましょう。

 大洗女子学園チーム
  Ⅳ号戦車D型  (タミヤ、ドラゴン)
  38(t)戦車  (ドラゴン)
   後にヘッツアーに改造  (タミヤ、アカデミー、エデュアルド)
  Ⅲ号突撃砲F型  (ドラゴン)
  八九式中戦車甲  (ファインモールド)
  三式中戦車チヌ  (ファインモールド)
  M3中戦車リー  (タミヤ、アカデミー)
  ルノーB1bis  (タミヤ)
  ポルシェティーガー  (イタレリ、ドラゴン)

 聖グロリアーナ女学院チーム
  チャーチル歩兵戦車Mk.ⅤⅡ  (タミヤ)
  マチルダ歩兵戦車Mk.Ⅲ/Ⅳ  (タミヤ)

 サンダース大付属高校チーム
  M4シャーマン初期型  (タミヤ)
  M4A1シャーマン(76)  (イタレリ、ドラゴン)
  シャーマンVCファイアフライ  (アスカ、ドラゴン)

 アンツィオ高校チーム
  P40  (タミヤ)
  セモベンテM40  (タミヤ、イタレリ)
  (他にもあるらしいが、現時点では不明。予定されるアンツィオ戦OVAで詳細が分かるでしょう)

 プラウダ高校チーム
  T-34/76  (タミヤ、ドラゴン、イタレリ)
  T-34/85  (タミヤ、ドラゴン、イタレリ)
  JS-2  (タミヤ、ドラゴン、イタレリ)
  KV-2  (タミヤ、トランぺッター)

 黒森峰女学園チーム
  ティーガーⅠ  (タミヤ、ドラゴン)
  ティーガーⅡ  (タミヤ、ドラゴン)
  パンターG型  (タミヤ、ドラゴン)
  Ⅳ号駆逐戦車ラング(70V)  (タミヤ、ドラゴン)
  ヤークトパンター  (タミヤ、ドラゴン)
  エレファント  (タミヤ、ドラゴン)
  ヤークトティーガー  (タミヤ、ドラゴン)
  Ⅲ号戦車J型  (タミヤ)
  マウス  (ドラゴン)

 ざっと見ますと、29種のうちの21種までがタミヤのキットで作れます。主要各国の戦車が揃っていることを考えると、タミヤが大部分をカバーしているというのはさすがと言うべきでしょうか。日本が世界に誇る模型メーカーだけのことはありますね。
 これに続いて、ドラゴンが多くをリリースしており、タミヤが関与していない8種のうちの6種をカバーしています。あとの2種をファインモールドが出していますから、とどのつまりはタミヤとドラゴンとファインモールドの3メーカーの製品を買い揃えることでガルパン戦車模型の全部を制作出来るわけです。

 で、そのガルパン模型市場における戦車キットの商品化はどうなっているかといいますと、前回で述べたようにガルバン公式参入メーカーである3社のうちのファインモールドとプラッツが公式キットを発売しています。前者が日本戦車、後者が外国戦車を分担している形で、後者のキットは全てドラゴンまたはサイバーホビーの製品を箱替えしています。
 現在も、続々と新製品のアナウンスが続いていますが、多くはドラゴン系キットをプラッツが箱替えにて公式キット化するという流れです。以前に紹介した、ピットロードのエンディングバージョンキットは派生キットとして位置付けられるようです。

 ここで、プラッツより発売されている公式キットのうち、初期段階でリリースされた3種を紹介しましょう。これらはTV放映時にCMが流され、DVDにも収録されているものです。まず、そのうちの1種の広告画像をここに挙げます。


 これはⅣ号戦車D型です。ドラゴンのキットで、劇中における初期段階の姿を再現しています。劇中では後にF2型仕様へと改造され、さらにH型仕様へと改造されますが、いずれもプラッツよりドラゴン系キットが公式キット化されています。つまり、ガルパンのⅣ号戦車D型に関しては公式キットが3種類あるわけです。またH型仕様は、タミヤからも出されています。D型もそうですね。これらは以前の記事で紹介しましたね。
 上画像では、「高品質」をうたっていますが、模型サークルの戦車専門仲間の話では「高品質という表現は、まあ間違いではないのかもしれんが、正確には、ガチで本格的で部品がめちゃ多くてマニアには作り甲斐のある手強い品質、というべきだな」ということでした。

 私も下見時にドラゴンの元キットを見て、部品が1500個ぐらいあるのにぶったまげました。履帯だって全部きちっと組んで作らないといけないのです。正直なところ、「これはヤバい、これは自分には難易度が高すぎるぞ」と感じたのです。
 問題は、そういう本格的な上級モデラー向けのキットを、プラッツが公式キット化して一般のガルパンファンにも広く販売したことにあります。模型の作り方もいまいちよく分からないような方々には、たぶん作れないか、作っても途中で挫折してしまうんじゃないでしょうか。制作ガイドも間違いや不備が多かったようですし、普通に組み上げると劇中の仕様と異なってしまうらしいです。そんなのを売ってどうするんだ、と言う事になるわけですね。実際に、かなりの批判を浴びたらしいですね。
 そのせいか、買ったはいいが作れなくて諦めた方々がネットオークションなどで売りに出しているのをよく見かけました。制作代行を依頼するというケースは、全体からすると少なかったようです。

 私は下見の時点でドラゴンのキットを「ヤバい」と感じたので、Ⅳ号戦車D型に関しては、昔作ったことのあるタミヤのキットでいこうと決めたんです。それでタミヤのキットを買ったんですが、タミヤのは実際の第二次大戦中の姿に準拠していますから、これも厳密に言えばガルパン仕様とは異なるのです。公式設定資料をリサーチしての、ある程度の小改造などが必須です。
 でも、部品が1500個ぐらいあるドラゴンキットに比べたら、はるかに作りやすいし、制作ガイドの間違いや不備というものが全くみられないので安心出来ます。

 Ⅳ号戦車D型のキットだけでこういう状況ですから、あとの2種についても似たようなものかなと予想したんですが、実態はそれ以上でした。それまで、多くのガルパンファンや模型ユーザー達がプラッツの公式キットに対して怒りや批判を向けていたことの数々の意味が、戦車キットに関しては初心者レベルだった私にも、ようやく分かってきたのでした。 (続く)



(追記)
 コメントを送って頂いたガルパンファン、およびモデラーの方々に、厚く御礼を申し上げます。御質問を二つ頂戴致しましたが、コメント欄で返信するよりも広く読んで頂く方がよいと考えまして、こちらで追記の形で返事を書かせて頂きます。
 まず、ヘッツアーのキットのメーカーのエデュアルドとは、チェコスロバキアの模型メーカーです。公式サイトは今のところ確認出来ておりません。それから、シャーマンVCファイアフライのキットのアスカとは、アスカモデルのことで、静岡に本拠を置く日本のメーカーです。もとはタスカといいましたが、社名変更が行われました。公式サイトはこちら
 続いて、大洗女子学園チームの戦車のお勧めメーカーキットを教えてほしい、とのことですが、これについては私自身が同じ問題で悩み、ネットや資料や模型店見学にて色々と調べて情報をまとめていますので、近いうちに記事で報告させていただきます。いま少しお待ち下さい。
 どうも有難うございました。

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