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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く22 その12 「アキとミッコです!!」

2016年03月13日 | 大洗巡礼記

 午前中の歴史散策を終えて、11時25分着の列車で大洗駅に戻りました。U氏夫妻とは、二日後にまた会う予定でしたので、色々と相談事をまとめておき、駅で別れて見送りました。久しぶりの同道に満足げなU氏と、先祖の哀しい歴史への思いを断ち切れない奥さんの表情とのギャップが、なんとなく印象的でした。

 この日は晴れましたから、前日雪に降られて回れなかった所や通り過ぎるだけとなった場所をまとめて巡ることにし、まずはリゾートアウトレットに行きました。
 劇場版では、ここも戦車道試合のシーンに登場しました。発砲禁止区域でしたので、戦車も構内を走り回るだけでしたが、福田搭乗の九五式軽戦車は二階の通廊を通っていました。どこから登ったのか、それは今も謎のままです。


 そして、このエスカレーターに片輪をひっかけて傾きつつ、無理矢理降りていました。降りる時でさえそうでしたから、登る時も無理矢理上がったものと思われます。


 ガルパンギャラリーに行きました。ギャラリー表のウインドー内には1/12サイズのⅣ号戦車と、それに乗った同サイズの西住みほ、秋山優花里が展示されていました。西住みほの方は、以前にシーサイドホテルに泊まった際に、同宿したガルパン仲間のナガシマさんが持参して色々なアクションを示してくれたので、詳細がよく分かっております。


 今回の目的は、物産展示コーナー内の、プロモデラー山田卓司氏の作品群でした。特に上図のマチルダⅡは、今後の製作予定品候補に加えていたので、時間をかけてゆっくり見学しました。
 以前に、模型サークル仲間のT氏と、このマチルダⅡのキットについて色々話したことがあります。その経緯については以前の記事にて述べました。

 周知のように、ガルパンの劇中車には、テレビシリーズ版と劇場版の二通りの仕様があります。これをプラモデルで再現する場合、前者はタミヤの旧キット(MMシリーズ24番)、後者はタミヤの新キット(MMシリーズ300番)に形状がほぼ一致するので、キットの使い分けによる製作が適していると思われます。
 ですが、公式設定資料では、一貫して車名をマチルダMkⅢ/Ⅳとしており、同名のタミヤ新キットが適応キットとして選ばれる傾向にあります。事実、先行作品の全てがそうなっており、今回ギャラリー内で見学した山田卓司氏の作品も同様でした。
 上図のように、細部の形状やモールドなどの特徴から、タミヤの新キットを使用していることが分かります。つまり、劇場版仕様に近い状態に、殆どストレート組みで仕上げてあるわけです。


 ですが、砲塔の後面には05の車番が大きくマーキングされ、車体各所にも同じ番号が入っています。劇場版の同車には車番はマーキングされていないため、これはテレビシリーズ版の劇中車を再現していることが明白です。05番は、ルクリリの搭乗車で、有名な立体駐車場でのシーンを表しているわけですが、仕様が劇場版のそれなので、05のマーキングを貼らなければピッタリの再現度になるわけです。なかなかに面白く興味深いです。今後の自身の製作の参考にさせていただくことにします。


 昼過ぎに、カジマへ立ち寄っていつもの500円弁当を買いました。あちこちで食事するという選択肢も魅力的ですが、今回は宿を素泊まりにして食費も抑える計画でしたので、このように弁当で済ませる機会も多かったです。この場合、カジマさんの弁当は美味しいので個人的に気に入っています。


 そして、いつものように鳥孝の店先の円机で弁当を開きました。毎度のことなので、店主の稲石さんも「ヨッ」と笑顔で出てきて、お茶をさし入れて下さいました。

「今日はどこかへ行ってきたの?」
「鉾田の方へ、友人と城跡とかの歴史散歩に行ってきました」
「そうか、星野さんは色々と勉強もしてあちこち行ってるんだねえ、地元の僕らよりも色々詳しいから感心するよ。泊まりはどちらで?」
「今回は四泊ですが、毎日違う宿に泊まってます」
 続けて四ヶ所の宿の名前を挙げると、色々泊まって楽しそうだねえ、と笑っていた稲石さんでした。


 寄贈展示品も、いつの間にか増えているようです。
「磯辺キャプテンも、八九式中戦車も色々あって充実してきましたねえ」
「あと、星野さんに寄贈していただけたら、もうバッチリで最高なんだけどさ」
「寄贈、って、この天井の一番くじフラッグがあるじゃないですか」
「それは特別扱いでね、それとは別に、戦車の方をね」
「ああ、戦車のプラモデルのことですか・・・」
「そう、そう。星野さんがガルパンの戦車に形を合わせて作ってるってことは、もうここらでは有名なんだよ。星野さんのブログ見てる人はウチだけじゃくなくて他にもいっぱい居るんでさ、星野さんのプラモデルの実物見たいね、とかさ、寄贈してもらえないかな、とか言ってるよ」
「そんなことになってるんですか。知らなかったです。あちこちのお店行きますけど、戦車のプラモデルについては聞かれたことなんて一度も無いんですけど」
「そりゃそうだよ、御本人を前にして直接プラモデル寄贈してくれ、なんて言えねえよ。堂々と「頂戴」と言ってるの、俺ぐらいなもんだよ」
 そう言って、御機嫌で威張ってくる稲石さんでした。
「まあ、冗談でしょうから、堂々と言えますよね」
「冗談と違うよ、マジで寄贈してくれないかな、はっきゅんの完全なガルパン仕様のやつをさ」
「いや、それは・・・、ちょっと・・・。それに、もうスペースが無いじゃないですか」
「それだったら心配無いよ、このケースをさ、さらに積み重ねてこう、縦に並べるわけだ。星野さんの戦車いただけたら、ここ大洗ではここだけに完全なガルパン仕様のプラモデルがある、ってことになるから楽しくなるよね」
「はあ・・・」
「他のガルパンさんも色々言ってるんだよ。あちこちの店に戦車プラモデルが置いてあるけど、きっちりガルパン戦車に作ってあるのは無い、とか。この前も栃木や東京の人が来て、ちょっと話したら、星野さんのブログの事も言ってたんだよ。最近はプラウダの戦車作ってるみたいだとか言ってたね。本当?」
「ええ、本当です。いまプラウダ高校チームのT34/85を作ってる途中です」
「あの、緑色のやつ?」
「それは劇場版の方なんですが、こっちが作ってるのはテレビ版の・・・」
「あっ、真っ白なやつだね、あれいいよねえ、ウチにも作ってくれない?」
「またまた、御冗談を・・・」
「冗談と違うよ、マジで言ってんだよ。その気になったら、頼みますよ」
「はあ・・・」


 鳥孝を辞して、曲松から西福寺横の坂道を登って進み、マルハンひもの家に行きました。昨日は雪のために店内に収容されていたアキも、この日は外に出ていました。


 アキです。どうも私のなかでは、「日常」のチャンミオこと長野原みおと被るんですね・・・。髪形が似通っているからでしょうか・・・。


 近くのローソンでお茶を仕入れ、道を適当に選んでサイクリング感覚で走り、劇場版にも出てきた赤い橋の下の長い坂道を下りました。


 日野屋石油店に着きました。ミッコのパネルも眩しく輝いていました。


 昨日は雪を避けて店内に居たので、写真を撮れませんでした。なので今日はしっかりと撮影しました。モデルはリトルミイですか・・・。リトルミイと言えば、怒って噛み付くシーンがやたらと記憶に残っていますが、こちらのミッコはハンドルに噛み付きそうですね・・・。

 劇場版では、初めて登場したシーンが森林の中での野宿での後ろ姿でしたから、かなりインパクトがありました。ミカとアキの他にももう一人居るんだな、と思いつつ、一心に何かを食べている様子を見ましたが、顔が見えないので、モブキャラかな、と思ったことでした。 (続く)

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ガレージキット (トオル)
2016-03-28 09:41:18
鳥孝さんには3体のガレージキットが展示してありますが、その内の2体はサークル名“Off-Scouring”のキットで過去に川西忍(森屋菓子店に展示)も出品されています。鳥孝さんのキットは原型師ご本人の方が直接寄贈されたものです。今回の2016年冬WFでも秋山好子(ゆかりんママ)と阪口佳利奈も出品されて2時間程で完売していたので、これらのキットも誰かが作ってどこかのお店に寄贈されるかも知れません。因みにガレージキットの過去作品でPz-J Verはあんこうチーム以外では磯辺典子しか作られていませんし、市販化されていないので、とても大切にされています。

大洗でもガレージキットを寄贈品展示されている所は(敬称略)さかげん、ウスヤ肉店、森屋菓子店、ブロンズ、山戸呉服店、みとや、坂本文具店、カワマタ、肴屋本店、鳥孝、ジョイショップタグチ、大進、豊年屋機工部、お好み焼き屋 道といった所でしょうか?

人気作品でありながら市販化がこれ程されていないのも珍しいし、大洗という小さな街にフィギュアが多くのお店に展示してある事自体珍しいと思います。それだけに多くの人の作品やお店に対しての想い入れや愛情の深さを感じさせられます。

一時期よりガレージキット出品数が減ったガルパンキットですが、2016年夏WFは新キャラ登場数が多い事や他校の大洗女子制服Verのキットが出るとのもっぱらの噂です。
あと半年~1年以内に更にお店に飾られるガレージキットが増えそうで楽しめそうです。
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Re. ガレージキット (ホシノ)
2016-03-28 17:00:32
当方は戦車のプラモデルは作りますが、フィギュア等のガレージキットには疎いので、大洗に寄贈展示されている数多くのキャラクター作品については、眺めて楽しむだけにとどまっています。

市販化がされていないのが珍しい、ということでしたが、他のアニメではよく市販化されるのでしょうか。
ここのところ、ねんどろいどやフィグマの売れ数が芳しくない、という噂を聞きます。大阪日本橋界隈のショップでは中古品も新品も豊富に並んでいますが、売れていないようです。ラブライブ関連の方がよく売れているようです。
その傾向もあって、ガルパンのガレージキットの市販化が難しいのかな、と思いますが・・・。
実際のところは、どうなんでしょうね。
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ガレキとプライズ (トオル)
2016-03-29 19:53:42
ガルパンの評価は現在と3年前との評価は大きく異なります。当然評価の低い作品や評価が分かれて判定を要する作品は高価格帯の完成品フィギュアが出回る事もラインナップされる事もありません。
まずWFで個人ディーラーがガレージキットの先行販売で出始めてその売れ行きを見定めてからガレージキットメーカーや玩具メーカーが後発参入すると云う具合です。

ガルパンと云う作品はメーカーにとっては評価が付けにくいだけでなく、製品化が絞り込め難い事情もあるのかもしれません。理由としてはリサーチ不足であったり、登場キャラ数が多過ぎて、人気キャラが絞り込めない等です。また作品支持層が30歳台後半より上の年代層の方という偏りなので、マーケティングシェアが狭い。同じキャラをとっても見ても制服Ver、Pz-J Ver、水着Verと好みも大きく分かれるので、要望を満たせない。等でしょうか…?それに他の作品の様に萌えや色気といった女の子にありがちな内容とは無縁で対極に位置する作品がガルパンですから…

こうした制約や足枷となる条件があるので、大手メーカーにとってはハードルが高く、リスクも大きいので商品化を阻んでいるのでしょう。
実際ガルパンに関しては大手メーカーで販売している商品化はあんこうチームのものばかりですし、ガレージキットに関してもボークスのキャラグミンのキットでは上記に加えて、まほ、ケイ、ダージリンと云った3人の隊長が市販化されるに留まっています。

ガレージキットは隙間産業であり、ガルパンの様に求めるニーズが多様化している内容では個人ディーラーのキットの方が適しているのでしょう。

艦コレやラブライブ、アイドルマスター、初音ミクの様に女の子や若い男性に高い人気や幅広い層に支持を誇っている作品なら完成品フィギュアやUFOキャッチャー用景品も大量に出回るのでしょうけど、ガルパンはこれに該当しないか需要を満たせない故採算が採れないかのいずれかではないでしょうか?
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Re. ガレキとプライズ (ホシノ)
2016-03-29 20:29:57
詳しい解説有り難うございます。感服致しております。とても参考になりました。
隙間産業、という語句によって大体の輪郭が掴めました。ガレキは隙間産業なのでしたか・・・。

御指摘のような現状だとすれば、ねんどろいどもフィグマも今後の展開の見通しは暗い、ということでしょうね。キャラグミンのキットで継続チームのミカが出て欲しい、という要望が相当あるようですが、難しいんでしょうか。

まあ、戦車プラモの方はプラッツが次々にリリースしているので、当方としてはオーケー、といったところです。むしろガルパンのホビー商品の中心は戦車プラモデルである、と思っています。
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新分野の開拓 (トオル)
2016-03-30 09:55:14
隙間産業と誤解されて困惑する様なので、改めて補足説明を致します。本来ガレージキットの由来は大手模型メーカーが出来ない少量多品種の生産を個人ディーラーが1個単位で行う事を目的に編み出された製法です。
模型メーカーの金型は数百万単位もしますが、シリコンゴムで造られた鋳型は数万円で出来ます。その費用は百分の一程度で済む事からここ30年間で急速に普及しました。元々海外では1/35ミリタリーではF.バーリンデンやS.ペインの様な世界的有名モデラーが販売領分していました。日本では怪獣や特撮フィギュアから始まり、現在ではアニメフィギュアや少量生産の全てに至る小物パーツ類や車両、航空機、船舶類の模型にまで多用されています。WFが31年の歴史を誇り、45回の開催を実績がある事からもお解りの様に“隙間産業”は未開拓分野の“成長産業”でもある事からも誤解が解けましたでしょうか?

またねんどろいどやFigmaに対しての未来は無いのかと云う問いに対しての誤解も解く必要があります。まずこれらの可動フィギュアはフィギュアとドールの良い所取りしたものと思って貰って構いません。模型の“飾って楽しむ”玩具の“動かして楽しむ”の双方の利点ですね。特にFigmaはガレージキットメーカーでもあったマックスファクトリーの製品でもあり、フィギュアとして飾っても違和感を極力抑える為、球体関節の形状には細心の注意と工夫が凝らされている様です。

フィギュアは造形観賞物である“模型”であり、対してドールは“玩具”と云うそれぞれ似ていて非なる異なる分野から発祥しております。その垣根を低くし、融合進化したのが可動フィギュアと云う第3勢力ですね。実際WF会場は個人ブースよりも企業ブースの方へ最初に向かわれる方が上回っているのです。
またWF会場の個人ブースではねんどろいどやFigmaに対応するドールヘッドや胴体の別パーツも扱っています。むしろ模型よりもこちらの新分野の方に“新主流”の動きになりつつある様に思います。可動フィギュアの見通しは暗いと云う誤解は解けましたでしょうか?

それからミカ嬢のキットが本当に欲しいのならばキャラグミンのキット待つより次のWFで個人ブースのキット探した方が全然早いと思いますよ。

最後に誤解を招き、不快感を与えた様でしたらお詫び致します。長い説明を要する事になりましたが、少しでも
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詳細なる解説に感謝します (ホシノ)
2016-03-30 11:49:40
詳しく説明いただき感謝致します。不快感はありませんでしたが、多少の誤解はありましたので、とても助かりました。
今後の伸びしろが大きく捉えられる分野だということで、こちらも安堵いたしました。新主流になるのであれば、今後も大いに期待して楽しみにしてゆけますね。
どうも有難うございました。

個人的には、ミカ嬢のキットはあんまり必要ありません。それよりもBT42のキットが欲しいのですが、タミヤからの再販と絡めての公式キット化は実現しないんでしょうかね・・・。
どうもプラッツ以外は、活動が下火になってきているような気がします。全戦車公式キット化プロジェクトも、先行きはあまり見通せなくなってきていますね。

とうとうガルパンギャラリーが移転するとか。やっぱり維持が大変なのでしょうね。物産販売コーナーはまいわいに吸収、となれば規模的には縮小の形でしょう。
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舞台装置 (トオル)
2016-04-09 00:09:00
いよいよギャラリーが閉幕もしくは移転ですか…。名残惜しいですが、恒常的に続くものでは無い事はホシノ様が以前博物館としての基準を満たしていない事をブログで説明されていた事からも判る様に当然の結果だったのでしょう。

ふと最近気付いたのですがこれってギャラリーを模した映画の演出効果を上げる為の野外舞台装置だったんですかねェ。だとしたらかなり大きく派手な装置ですね。普通アニメの映画上映は長くて2ヵ月の所が多い中、ガルパンに関しては4DX上映を含めて約5ヵ月と云う異例の長さです。一説によると映画は5月のGWまでやると云う噂もあります。たしかガルパンギャラリーは昨年5月のGW期間中に開館しているので、丁度1年と云う節目を迎えるので、多分この時期に閉館する可能性は有り得るかも知れません。そして5/27のガルパンBDの販売日をもって一旦は完結するのでしょうね。長いお祭りが終わってしまう様で寂しさを感じますね…。
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