昭和56年10月21日 発売
MOTOの楽曲の中で最も好きな歌です。
この歌には「シングルver.」と「アルバムver.」があることがよく知られています。
「シングルver.」の方は、湿気が多い日でドラムスの音色に難があって、苦労しながらレコーディングされました。そんなこともあって、MOTOはこの歌をアルバム『SOMEDAY』でリメイクすることにしたそうです。
「アルバムver.」は音の抜けが良く、リバーヴに凝っていて、ソプラノサックスが追加されています。ドラムスのスネアとタムタムは別録りされていて、手の込んだレコーディングがされています。
私はこの「アルバムver.」に先に触れました。その時は全く関心がなく、どちらかというとこの歌を飛ばしてアルバムを聴いていました。ヴォーカルが不明瞭で、演奏にも魅力を感じませんでした。
その後、シングルは別バージョンだということを知り、レコードを買って来ました。すると‥‥。
「シングルver.」のイントロのギターのフレーズが、切なくてイイ! 実は「アルバムver.」でもピアノによってこのフレーズが演奏されていますが、ソプラノサックスの音にかき消されてしまっています。
そして何よりも、疾走感のあるヴォーカルと演奏が歌のイメージを全く変えています。これでこそ「ダウンタウン・ボーイ」というテーマが際立ってきます(^o^)
私は
「♪本当のものより 綺麗な嘘に夢を見つけてるあの娘」
にMOTOの表現したい「イノセント」の真髄を見た気がしました。
そして
「♪全てをstart lineに戻して ギヤを入れ直してるキミ」
「♪たった1つだけ残された最後のチャンスに賭けている」
「♪明日からのこともわからないまま 知りたくないまま But it's alright」
にずいぶんと勇気付けられました。今でも自分の応援歌にしています。
「シングルver.」は音質などの点で当初MOTOは気に入らなかったようで、『No Damage』にも収録されませんでした。そのためになかなかCD化のチャンスに恵まれませんでした。そしてやっとデビュー10周年の'90年に『Moto Singles 1980-1989』に収められました。
実はこの時の「シングルver.」はre-mixされていて、リバーヴのかかったあの切ないギターのイントロが、シャリシャリの感じでドライな音質にされてしまいました‥‥。また、レコードでは聞こえなかったオルガンが大きくフィーチャーされています。「こんなの、『シングルver.』じゃない!」と私は憤っていました。自分でリバーヴをかけ、イコライザーで音質を整えたバージョンをつくって聴いてガマンしました‥‥。
その後、デビュー20周年の『20th Anniversary Edition』に収録されるまで、さらに10年待ちました。ここに収められたバージョンもre-mixなのですが、ずいぶんとオリジナルに近いものに仕上がっていて、しばらくはこのバージョンを聴いていました。
それから2年経ち、『SOMEDAY』の発売20周年のre-master盤『SOMEDAY collector's edition』がリリースされました。ここにオリジナルと思われるミックスが収録されました。もう15年以上もオリジナルのシングル・レコードを聴いていなかったので、これがオリジナルのミックスだと思っていました(事実、CDのインデックスにも「original ver.」と明記されていました。)。しかし、何か違う‥‥。たしか「♪Honey Cherry 疲れた心にさえ sexyにShakin' in the night」の後の「タカタン!」という印象的なスネアには深いリバーヴがかかっていたハズ‥‥。
『THE LEGEND』というベストに収録されたのも同じミックスでした。
そして昨年、『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』に、ついに「オリジナルmix」のバージョンが収録されました!
私の記憶は正しかった。やっぱり「タカタン!」には深いリバーヴがかかっていました。
しかしイントロのギターはモッコリした感じで、『SOMEDAY collector's edition』のイントロの方が聴き応えがあります。スネアの音も粒が不明瞭でモッサリしていて、MOTOがこの「シングルver.」を嫌った理由がわかります。疾走感はあるのですが、全体にビート感が損なわれていたのです。
おさらいすると、「ダウンタウン・ボーイ」には
●シングルver.(『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』収録)
●アルバムver.(『SOMEDAY』収録)
●re-mix ver. #1(『Moto's Singles 1980-1989』収録)
●re-mix ver. #2(『SOMEDAY collector's edition』および『THE LEGEND』収録)
の異なったバージョンが存在します。
やっと出会えた「オリジナルmix」でしたが、最近は『collector's edition』のバージョンばかりを聴いています(^^ゞ
MOTOの楽曲の中で最も好きな歌です。
この歌には「シングルver.」と「アルバムver.」があることがよく知られています。
「シングルver.」の方は、湿気が多い日でドラムスの音色に難があって、苦労しながらレコーディングされました。そんなこともあって、MOTOはこの歌をアルバム『SOMEDAY』でリメイクすることにしたそうです。
「アルバムver.」は音の抜けが良く、リバーヴに凝っていて、ソプラノサックスが追加されています。ドラムスのスネアとタムタムは別録りされていて、手の込んだレコーディングがされています。
私はこの「アルバムver.」に先に触れました。その時は全く関心がなく、どちらかというとこの歌を飛ばしてアルバムを聴いていました。ヴォーカルが不明瞭で、演奏にも魅力を感じませんでした。
その後、シングルは別バージョンだということを知り、レコードを買って来ました。すると‥‥。
「シングルver.」のイントロのギターのフレーズが、切なくてイイ! 実は「アルバムver.」でもピアノによってこのフレーズが演奏されていますが、ソプラノサックスの音にかき消されてしまっています。
そして何よりも、疾走感のあるヴォーカルと演奏が歌のイメージを全く変えています。これでこそ「ダウンタウン・ボーイ」というテーマが際立ってきます(^o^)
私は
「♪本当のものより 綺麗な嘘に夢を見つけてるあの娘」
にMOTOの表現したい「イノセント」の真髄を見た気がしました。
そして
「♪全てをstart lineに戻して ギヤを入れ直してるキミ」
「♪たった1つだけ残された最後のチャンスに賭けている」
「♪明日からのこともわからないまま 知りたくないまま But it's alright」
にずいぶんと勇気付けられました。今でも自分の応援歌にしています。
「シングルver.」は音質などの点で当初MOTOは気に入らなかったようで、『No Damage』にも収録されませんでした。そのためになかなかCD化のチャンスに恵まれませんでした。そしてやっとデビュー10周年の'90年に『Moto Singles 1980-1989』に収められました。
実はこの時の「シングルver.」はre-mixされていて、リバーヴのかかったあの切ないギターのイントロが、シャリシャリの感じでドライな音質にされてしまいました‥‥。また、レコードでは聞こえなかったオルガンが大きくフィーチャーされています。「こんなの、『シングルver.』じゃない!」と私は憤っていました。自分でリバーヴをかけ、イコライザーで音質を整えたバージョンをつくって聴いてガマンしました‥‥。
その後、デビュー20周年の『20th Anniversary Edition』に収録されるまで、さらに10年待ちました。ここに収められたバージョンもre-mixなのですが、ずいぶんとオリジナルに近いものに仕上がっていて、しばらくはこのバージョンを聴いていました。
それから2年経ち、『SOMEDAY』の発売20周年のre-master盤『SOMEDAY collector's edition』がリリースされました。ここにオリジナルと思われるミックスが収録されました。もう15年以上もオリジナルのシングル・レコードを聴いていなかったので、これがオリジナルのミックスだと思っていました(事実、CDのインデックスにも「original ver.」と明記されていました。)。しかし、何か違う‥‥。たしか「♪Honey Cherry 疲れた心にさえ sexyにShakin' in the night」の後の「タカタン!」という印象的なスネアには深いリバーヴがかかっていたハズ‥‥。
『THE LEGEND』というベストに収録されたのも同じミックスでした。
そして昨年、『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』に、ついに「オリジナルmix」のバージョンが収録されました!
私の記憶は正しかった。やっぱり「タカタン!」には深いリバーヴがかかっていました。
しかしイントロのギターはモッコリした感じで、『SOMEDAY collector's edition』のイントロの方が聴き応えがあります。スネアの音も粒が不明瞭でモッサリしていて、MOTOがこの「シングルver.」を嫌った理由がわかります。疾走感はあるのですが、全体にビート感が損なわれていたのです。
おさらいすると、「ダウンタウン・ボーイ」には
●シングルver.(『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』収録)
●アルバムver.(『SOMEDAY』収録)
●re-mix ver. #1(『Moto's Singles 1980-1989』収録)
●re-mix ver. #2(『SOMEDAY collector's edition』および『THE LEGEND』収録)
の異なったバージョンが存在します。
やっと出会えた「オリジナルmix」でしたが、最近は『collector's edition』のバージョンばかりを聴いています(^^ゞ
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