名言の宝箱 フェイスブックから転記
青年は地方の大学をでて京都の会社に入った
就職難の時代
青年の喜びは大きかった
...
だが、それが色あせるのに時間はかからなかった
会社は赤字続きで給料遅配も珍しくない
これに対して労働組合は頻繁にストを繰り返している
青年はうんざりした
同期の友人と語らい、自衛隊に入ることにした
その手続きのために戸籍抄本を送ってくれるよう、実家に頼んだ
だが戸籍抄本はこず、長兄の手紙だけが送られてきた
「働くところもないおまえを雇ってくれた会社になんの恩返しもせずに辞めるとは何事か」
長兄の叱責はズシンとこたえた
よし、この場こそ最高の場と思おう
青年は生活を一変させる
会社に布団から炊事道具まで持ち込み、寝る間も惜しんで仕事に没頭した
その努力は認められ、会社は数人の部下をつけてくれた
こうして開発された製品にある大手メーカーが注目、大量の注文が舞い込むようになった
そんな時期、賃上げを要求して組合は全面ストに突入
工場にはピケが張られた
だが、青年は仲間と会社に泊まり込み、仕事を続けた
作った製品は裏門の塀から手渡し、納品した
そんな青年の行為は全組合員から非難、罵倒された
青年は言った
「私は会社の回し者でもみなさんの敵でもありません。
就職難の時代
青年の喜びは大きかった
...
だが、それが色あせるのに時間はかからなかった
会社は赤字続きで給料遅配も珍しくない
これに対して労働組合は頻繁にストを繰り返している
青年はうんざりした
同期の友人と語らい、自衛隊に入ることにした
その手続きのために戸籍抄本を送ってくれるよう、実家に頼んだ
だが戸籍抄本はこず、長兄の手紙だけが送られてきた
「働くところもないおまえを雇ってくれた会社になんの恩返しもせずに辞めるとは何事か」
長兄の叱責はズシンとこたえた
よし、この場こそ最高の場と思おう
青年は生活を一変させる
会社に布団から炊事道具まで持ち込み、寝る間も惜しんで仕事に没頭した
その努力は認められ、会社は数人の部下をつけてくれた
こうして開発された製品にある大手メーカーが注目、大量の注文が舞い込むようになった
そんな時期、賃上げを要求して組合は全面ストに突入
工場にはピケが張られた
だが、青年は仲間と会社に泊まり込み、仕事を続けた
作った製品は裏門の塀から手渡し、納品した
そんな青年の行為は全組合員から非難、罵倒された
青年は言った
「私は会社の回し者でもみなさんの敵でもありません。
いまわが社で唯一黒字を出しているのはこの製品だけです。
この生産を止めたら、
それこそみなさんの給料も払えなくなるのではないですか」
一歩も譲らない青年の姿勢
これには組合幹部も心を動かし、スト中も青年のチームだけは仕事の続行を黙認されることになった
京セラ創業者、稲森和夫氏の25歳のころの話です。
一歩も譲らない青年の姿勢
これには組合幹部も心を動かし、スト中も青年のチームだけは仕事の続行を黙認されることになった
京セラ創業者、稲森和夫氏の25歳のころの話です。