ジャンボ西瓜の収穫も最盛期を迎えた。 春の低温に蔓割れなどと抱えた問題は多かったが、早々の梅雨明けにも救われ、よき人たちにも助けられ、今日も26kgのビッグサイズが連発と嬉しい一日となった。
今日町民会館のコスモホール回廊で入善ジャンボ西瓜の品質査定会が沢山の来場者を集めて行われた。
今回出遅れた僕はこの日の出品には決して満足のいくものではなかったが、なぜか入刀の栄誉を得た。
左のJA組合長が割られた西瓜がそうだ。 甘みに加え水分の多いことを沢山の方から評価され感謝する。
今日から入善ジャンボ西瓜の収穫を開始。 もちろん収穫前の試し割は怠りない。
一個一個日付管理された西瓜は収穫日が変わる度にその都度試し割を行う。
ただし、贈答品で形がユニークなうえ大きさもジャンボで、手にして直ぐに食べてもらえることは少なく、畑で完熟を迎えることはない。
収穫後2週間は十分に持ち、一週間から10日くらいが追熟で更に甘みが増す入善ジャンボ西瓜。
そんなユニークなジャンボ西瓜に今年もテレビがやってきた。
吹けばたちどころに飛んでいく零細農家。 大きなニュースがあれば放送されることもない。
それでも如何にして他人の気を引くか、テレビには教えられハマっていく側面があり、スタッフの意欲も僕らの意欲も同じところにあると思う。
ものを作り上げていく楽しさ面白さ、人生愉快だ。
今日のお昼に群馬の安中市からYさんご夫妻がやって来られた。
車で高速を利用し4時間余りで着いたとのこと。
実はYさん僕の家を訪ねて来られるのは今回で2回目である。 最初に訪ねて来られた昨年の8月中旬にはたまたま僕が留守していて、お会いするのは今日が初めてであった。
で、お聞きし初めて分かった事が、昨年たまたまテレビでの西瓜の放送を観て、入善ジャンボ西瓜の存在が大いに気になり、ついつい出掛けて我が家に辿り着かれたということであった。
さて今回であるが、先日にお電話頂いた折には「収穫は24日と決めています。それ以降であればよろしいのですが」とお伝いしたところ、日程の調節がつかないご様子。
昨年に続き今回もまた遠く群馬よりわざわざお出でになる。 こんなにありがたいことはなく生産者冥利に尽きることであり、それではと畑へご案内し、収穫できるものをお見せし、その中から好きなものを選んでもらうということにした。
2時間余りであったろうか色々とお話し、別れ際にまた来年お伺いしますと言って帰られた。
嬉しくて仕事から帰ったカミさんにもこの事を伝えた。 買ってもらえたことの事実より遠く4時間余り掛けて訪ねてもらえたことが嬉しかった。
農業やっててよかった。西瓜やってて良かったとしみじみ思えた一日だった。
さあ、明日からは本格的な収穫が始まり、早朝にはラジオに続きテレビがやってくる。 忙しくなるが今日の事のような日もあるから一生懸命になれるんだ。
うだるような暑さもスイカには好ましいが、台風の後にはどんな空が待ってることやら気掛かりだ。
さてジャンボ西瓜の収穫を目前にしてようやく少し手が楽になり、田んぼの畦草刈りや作業場の片づけなどに回る。
そんな昨日はカミさんと息子の三人でジャガイモの収穫をした。
春に沢山の堆肥や米糠に籾殻燻炭などを入れた畑のキタアカリは期待通り沢山の実をつけていた。
採れたての102kg(嬉。 土が付いた状態で乾かし保存、一年掛けて大事に頂く。
収穫の際スコップで傷をつけたイモは晩にさっそく好きな塩煮(塩茹で)にしてもらい味わった。 これが最高の味(笑。
色々とあった今年の入善ジャンボ西瓜作り。 この後もクリアしなければならない事はあるが、お蔭さまで大きく立派に育ってくれてることに感謝。
北陸地方に今日梅雨明け宣言が出された。
昨日は35℃で今日も時折焼けつくような陽射しを感じる夏日に西瓜の日焼けが心配され日覆の藁を急ぐ。
先に西瓜本体の下に果実パットを敷く。 通気性を好くし照れ返しにより色付きも糖度もアップ。
いつものFさんに日よけ藁の補充をお願いする。
先ずは日よけ藁の配置。 強い陽射しだと僅か1時間半くらいで焼ける場合もあり速さが求められる作業だ。
日よけを被ったジャンボ西瓜はこんな塩梅でなんとも気持ちが好さそう。
ほぼ完了の図。 収穫までまだ2週間ほどで、まだまだ大きくな~れ。
雨の多い日が続き作業の遅れも気になるが、ここへきてようやくその大きさが際立ちはじめ入善ジャンボ西瓜らしくなってきた。
ただ必ずしも好いことばかりはなく、残念なことに今シーズン初めてのカラスによる被害がでた。
彼らは嗅覚がとてもよいのか、それまでどうってことはなかったのに、中が色付き始めると途端に活発な動きを見せるのだ。
これから収穫までの20日前後、長く気の抜けない日々が続く。