学校を辞めます 

51歳、ある教員の選択

短い期間だけど

2016年05月01日 23時09分16秒 | 戦争法について
昨年9月から、安保法制を撮り始めて、短い期間だけど、やっぱり短いと感じ始めている。
福島は、もう5年。でも、5年福島につきあわせていただいて得たものははかりしれないほど大きい。
続けることって、本当に大事だと思う。
映画を作り始めたころ(15年前)は、いつかは大きな劇場で、たくさんの人に観てもらえるような映画をつくりたいと、本気で少年のような夢をもっていた。今は、それはさすがに無理だと思う。でも代わりに、僕でもできる映画はきっとできるし、やっていると感じている。これは、宝だと感じる。
そう考えると、今年の7月まで追いかけようというこの企画、「民主主義が生まれる 2016・安保法制とのたたかい(仮題)」、もっと追いかけたい。やっと、憲法というテーマに近づくことができた。これは、抽象的でむずかしかった。また、まさか、本当に憲法を改悪しようということをするひとなど出るわけないと思っていた。しかし、出たのだ。
福島は、現実。憲法は、時代。記録したいと感じる。プロではない自分にも必ず、現実と時代を切り取ることはできる。
今は、そう感じている。
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この力の源は?

2016年04月12日 14時10分54秒 | 戦争法について
野党共闘を取材し始めて、自分の動機が変化しつつある。
初めは、とにかく必要だと思って始めた。
さらには、自分にとって「統一」は、重要なキィワードだからだ。

原水爆禁止運動の統一、そして再分裂。
日教組の分裂
労働運動の衰退

民主主義に対する圧力とともに、はねかえす力が弱まっていく過程の中で
僕は、今を迎えている。

今、始まった「野党共闘」の現象は、何なのか?
本物かそれとも水物か。

おそらく、危機感の反映だとは思う。
僕自身、危機感を感じる。
しかし、僕も老人の領域。
後世をそれほど心配する条件にもいない。
それもあるかもしれないが、それほど「切羽詰まった」感はない。
それより、福島には、大きな危機感を感じる。
つまり、混とんとしている。
冷静さと危機感が混在している。

冷ややかな観察でもいいのかもしれない。
一喜一憂は、禁物でもある。
ひょっとしたら、数年で「すたる」かもしれない。
福島の悲しみは「すたら」ない。

あわてず、ゆっくり、観ていくことも必要なのかもしれない。
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野党共闘・第3コーナーをまわって

2016年04月08日 22時21分41秒 | 戦争法について
野党共闘を、昨年暮れから追いかけてきて、7月参院選ゴールまであと3か月、第3コーナーを回った。
今、全国で15以上の選挙区で野党候補一本化が実現している。
正直、これは、僕の人生で初めての経験だ。
ここまで来るとは思っていなかった。
もちろん、この数字では、勝てない。
安保法制を廃棄し、安倍政権を退陣に追い込むことはできない。

僕がこの記録作りでかけているのは、「何が起きているのか」を伝えることだ。
先ずは、1人区で起きていること。
そして、さらに、その「動き」を支えている力は何なのかをできるだけ掘り下げたい。

マスコミは、ここまで予想していなかった。
しかし、一喜一憂しても、それは「事実」でないような気がする。

2006年、教育基本法が改悪されたとき、若者たちが立ちあがったのを僕は見た。
その時がんばった若者たちは、今ほとんど残っていない。
また、そのとき労働組合、特に日教組、全教の参加者は、今より多かった。
労組の力も落ちている。
この「状況」をどう見るか。

福島を撮影していても感じることだけれど、人の心をできる限り
感じたいと思う。
「何がうごめいているのか」「何がさせているのか」だ。

始めは、「人」を撮りたいと思った。それは、今も変わらない。
しかし、できるだけ多くの人の動きを記録することが今は大事なのでは
ないかと感じている。

今の僕の動きを続けていこうと思う。
長野、埼玉を軸に、明日行く群馬そして山梨、栃木も追いかけたい。
福島も少しずつ動きを見せている。関東一円の動きを、東京と同時に
できるだけ多く、撮る。

今、感じつつあるのは、共産党であれそのほかの勢力であれ、
これまで地道に気づきあげてきた人たちは、どなたも「奮起」していることだ。
その中で、今まで動かなかった人が動き始めているような気がする。
その動きを、記録したい。

僕は今、「今後につながる力」を見つけたいと思っている。
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なんだかんだいいながら

2016年03月24日 22時38分10秒 | 戦争法について
なんだかんだいいながら、
ぶつぶついいながらだけど
今年に入って、福島に3回、長野に3回
そのほか近年いない回数の取材に行っている。

毎日何かある。
わずらわしいことも、ある。(ここでは仕事のことなのであまり言えないが)
でも、どうなんだろう
大局的に見て、見方を変えれば
こんなに「いい経験」をしている時って
そうないのではないだろうか。

何が「しんどい」のか
何が「めんどくさい」のか

それって、「きらっていること」に対してだと思う。
無視したいことに対してだと思う。

この地球上で起きていることは、そんなに簡単に
結論がでることなのか?
それほど簡単に確信もてる答えは出るのか?
若いころは、「答え」を求めていた。
もう、その考え方はやめよう。

しかし、それは反面、「絶対にあきらめたくない」という意思の表れだと思う。

僕は、勝負事が嫌いだ。
現実は、勝ち負けでわりきれない。
わりきれないのだ。
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戦争法について ② 闘いをふりかえって

2015年09月26日 10時23分11秒 | 戦争法について
闘いを振り返って、最近、ここ10年で原発被災直後の闘いをも上回る全国規模の闘いだったと思う。
特徴は何と言っても年代差を越えた闘いであったこと。市民運動のもりあがりがすごい。その立役者は、総がかり行動実行委員会とSEALDs。その結果、マスコミの半分は味方に付けた。芸能人も闘いに立ち上がった。

そんな中僕は福島のたたかいを見つめていた。理由は、震災の過酷な状況の中でも福島では、今までにない取り組みがあったからだ。
それは、政党間の垣根を越えた闘い。僕は、それは組合が分裂していなかったことが一つの要素だったと思う。

東京でも政党の垣根を乗り越えた闘いは、今年の5月3日からあった。しかし、職場に目を転じてみると、例えば教職員組合は大きく2つに分かれていた。それが職場にこの問題をどう浸透させたか、また今後子どもや親にこの問題をどう訴えていくのかに影響はすると思う。

しかしこの問題はとても難しい問題だ。でも考えていってほしいと思う。

共産党が新しい提案をした。斬新だと思う。歓迎する声も多い。しかし、僕は疑問をあえて呈したい。
①次期参議院選挙での民主党との選挙協力はやるべきだと思う。それは、沖縄や一部の首長選挙を除いて、少なくとも国政選挙では共産党はやってこなかったことだ。
②しかし、「連合政府」は次の次の課題だ。「政府」つくりを提起すれば実践段階で壁にぶつかる。
要するに、政府つくりと選挙協力はわけて考えるべきだ。

そして、選挙戦での統一行動を組むためには、職場、地域段階での統一行動が不可欠だ。例えば都教組と東京教組の統一行動をぜひ実現してほしい。
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戦争法について

2015年09月25日 19時54分12秒 | 戦争法について
戦争法について、自分の意見をまとめたいと思います。

なぜ戦争法がいけないのか

ひとつは、憲法。「集団的自衛権」はどんな理由があっても禁止されている。
自衛のためなら、この解釈は変更できるということに対して。
「集団的自衛」を行使するエリアは、領海、領空外です。
なぜなら、他国の軍隊を守るわけだら。
少なくとも領海、領空内で他国(主にアメリカでしょう)を守ることはないでしょう。
この「想定」自体、想定外でしょう。
そんなことあるかな?
こんなかなり確率の低いことを想定することが、国会の仕事かなと思います。

仕事と言えば、学校で勤めていて同じことをよく感じていました。学校という所はよく「必要もないこと」を上から降ろしてくる。
例えば「英語教育」。切実に必要な教育でしょうか?

ふたつめには、「後方支援」
あきらかに兵站でしょう。
戦争相手の標的になるのは当然。

そしてみっつめ
想定した相手は、北朝鮮と中国。
だとしたら、100歩譲って、自国防衛の枠内です。
集団的自衛は出てこない。

もう一つ考えたいこと、
自国「防衛」だったらいいのか?
70年前の戦争は、「大東亜共栄圏」のためのものだった。
つまり、自国防衛のためのものだったと言われていた。そのことを忘れてはいけないと思います。
今の自衛隊そのものが必要なのかまで考えなくてはいけません。

僕は、自衛隊は必要ないと思います。その線まで下りて考えたいです。

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