
先日の連休、私は前々から行きたかった温泉に行って来ました。
そこは、静かな山あいにある、ひなびた感じの温泉でした。
そう、私は情緒のある温泉に行きたかったのです。
前回、道後温泉のお話をしましたが、普段の私は近場の、わりと豪華な温泉に行く事が多くて、温泉に風情を求める事は滅多にしないのです。
内湯、露天風呂、水風呂、ドライサウナ、ミストサウナ、打たせ湯、電気風呂、ジャグジー、歩行浴、薬草風呂など、致せり尽くせりの温泉施設が、私の地元には多いのです。
なぜ、都城にそんな温泉施設が多いのかと言いますと、行政が第三セクターとして、多額の投資で温泉施設を作ったからで、全国的に見ても、これほど施設の充実した温泉は、ほかに類を見ないのではないでしょうか?
しかも、入湯料はほとんどが400円前後と、とてもリーズナブルなお値段で入れるのです♪
数年前、観光雑誌「じゃらん」で、九州で一番人気のある温泉は、都城の「ゆぽっぽ」という温泉が選ばれたんですよ。
ここの露天風呂は、霧島山が遠くに見えて、眺望も最高で言う事なしなんです♪
そういう訳で、私は温泉に情緒を求めようなんて気持ちには、あまりなりませんでした。
それに、以前は情緒を感じさせる温泉はいくつか入った事はあるのですが、時代の流れなのか、そうした温泉はいつの間にか合理的な現代風の建築や内装に殆どのところが変わってしまったのです。
でも、たまには情緒のある温泉に入ってみるのもいいかも?と、ふと思ってしまったのです♪
だけど、どこにあるのか皆目検討がつきません。
そこで、今から10年ほど前、福岡でラジオを聴いていた時、温泉通という人が、九州でイチ押しの温泉は霧島温泉郷にある「湯之谷山荘」と喋っていたのを思い出したのです。
霧島温泉郷と言えば、私の住む都城市の隣の鹿児島県なのですが、わが家からは、一時間ちょっとで行ける近い距離にある場所なのです。
しかも、その「湯之谷山荘」は泊まる事ももちろん出来ますが、日帰りも出来る温泉なのです。
つまり、年に何度も行けるのです♪
そう思って、先日の日曜日、母と二人で連れだって行く事にしたのです。
その日は快晴で、とっても気持ちのいいお天気でした。
そこに行くには、大まかに二つルートがあるのですが、そのうちの一つに霧島山を登るルートがあって、母が久しぶりに霧島山に登ってみたいと言い出したので、途中にある生駒高原のコスモスを見ながら行こうと、そちらのルートに向かいました。
ところが、生駒高原の近くまで来たところで、大渋滞に引っ掛かり、車が進まなくなってしまいました。
そこで、やむなく元来た道を引き返し、御池周りで行く事に。
こちらの道は空いていて、すいすい走れます。
見ると、ハーレー・ダビッドソンの大きなバイクが何台も走っていて、ナンバー・プレートを見ると、神戸、三河、野田、千葉など、全国から来ているみたいです。
全国のライダーが、霧島山の麓を走ってると思うと、なんだかワクワクしてきました♪
そうして、緑に包まれたくねくね続く国道223号線を走って、霧島神宮を通り越し、15分くらい経ったところで、ようやく「湯之谷山荘」の看板が見えてきました。
そこから狭い道を登って行ったのですが、その建物と周りの景色を見て、私は思わず息を飲んでしまいました。
湯之谷山荘は、山小屋風の建物で、深い木立の中にあり、とても落ち着いた、いい雰囲気を醸し出しているのです。
中に入ってみると、主と思われる品のいい中年の女性が出迎えてくれました。
入湯料の500円を払った私達は、階段をのぼり、浴室に。
浴室は、すべて木で出来ていて、天井は吹き抜けで、小さく開いた窓からは樹木が見えています。
お湯は白く濁っていて、硫黄の匂いがしましたので、泉質は単純硫黄泉みたいでした。
湯舟は4人くらい入れるのが三つあり、それぞれ温度が違っていて、私は交互に入って楽しみました。
ここの温泉は硫黄泉のほかに、炭酸泉も湧いていて、焼酎で割って飲むと、美味しいとほかのお客さんが教えてくれました。
私は、この落ち着いた雰囲気の温泉に入ってるうちに、ふと井伏鱒二の「川釣り」という紀行文を思い出しました。
この作品には、昔の温泉の様子が書かれていて、旅情気分をたっぷり味わえます。
この紀行文には面白いエピソードも書いてあり、悪い男性に惹かれる綺麗な女性のお話では、悪い男性がモテるのは、今も昔も一緒ね、と妙に納得してしまいました。(笑)
いい気持ちで、温泉に入った私達親子は、鹿児島県側から、霧島山に登って帰る事に。
こちらの道は幸いな事に空いていました。
途中には、鹿が道路を歩いていて、餌をあげている人もいました。
この霧島山を走る道は、たぶん九州で一番高いところにある道だと思います。
ここで、私は独身の時の、ある思い出がよみがえってきました。
当時、付き合っていた彼に、霧島山に登ろうと言われ、パンティが見えそうなほど短いスカートに、ハイヒールを履いて、おまけにメイクもバッチリ決めて行って、思いっきりバカにされた記憶が。
だって、身軽な格好の方が疲れにくいかも?と思ったんですもの。(苦笑)
そうして、情緒のある温泉に入って、昔、バカにされた事も思い出して、とても楽しい休日を過ごしました♪
PS
写真は霧島山の山頂を写したものです。
湯之谷山荘でなくて、ごめんなさい!
昔、登山するのに、ミニスカートとハイヒールで行って、バカにされた思い出の方が強くて・・・(苦笑)
そこは、静かな山あいにある、ひなびた感じの温泉でした。
そう、私は情緒のある温泉に行きたかったのです。
前回、道後温泉のお話をしましたが、普段の私は近場の、わりと豪華な温泉に行く事が多くて、温泉に風情を求める事は滅多にしないのです。
内湯、露天風呂、水風呂、ドライサウナ、ミストサウナ、打たせ湯、電気風呂、ジャグジー、歩行浴、薬草風呂など、致せり尽くせりの温泉施設が、私の地元には多いのです。
なぜ、都城にそんな温泉施設が多いのかと言いますと、行政が第三セクターとして、多額の投資で温泉施設を作ったからで、全国的に見ても、これほど施設の充実した温泉は、ほかに類を見ないのではないでしょうか?
しかも、入湯料はほとんどが400円前後と、とてもリーズナブルなお値段で入れるのです♪
数年前、観光雑誌「じゃらん」で、九州で一番人気のある温泉は、都城の「ゆぽっぽ」という温泉が選ばれたんですよ。
ここの露天風呂は、霧島山が遠くに見えて、眺望も最高で言う事なしなんです♪
そういう訳で、私は温泉に情緒を求めようなんて気持ちには、あまりなりませんでした。
それに、以前は情緒を感じさせる温泉はいくつか入った事はあるのですが、時代の流れなのか、そうした温泉はいつの間にか合理的な現代風の建築や内装に殆どのところが変わってしまったのです。
でも、たまには情緒のある温泉に入ってみるのもいいかも?と、ふと思ってしまったのです♪
だけど、どこにあるのか皆目検討がつきません。
そこで、今から10年ほど前、福岡でラジオを聴いていた時、温泉通という人が、九州でイチ押しの温泉は霧島温泉郷にある「湯之谷山荘」と喋っていたのを思い出したのです。
霧島温泉郷と言えば、私の住む都城市の隣の鹿児島県なのですが、わが家からは、一時間ちょっとで行ける近い距離にある場所なのです。
しかも、その「湯之谷山荘」は泊まる事ももちろん出来ますが、日帰りも出来る温泉なのです。
つまり、年に何度も行けるのです♪
そう思って、先日の日曜日、母と二人で連れだって行く事にしたのです。
その日は快晴で、とっても気持ちのいいお天気でした。
そこに行くには、大まかに二つルートがあるのですが、そのうちの一つに霧島山を登るルートがあって、母が久しぶりに霧島山に登ってみたいと言い出したので、途中にある生駒高原のコスモスを見ながら行こうと、そちらのルートに向かいました。
ところが、生駒高原の近くまで来たところで、大渋滞に引っ掛かり、車が進まなくなってしまいました。
そこで、やむなく元来た道を引き返し、御池周りで行く事に。
こちらの道は空いていて、すいすい走れます。
見ると、ハーレー・ダビッドソンの大きなバイクが何台も走っていて、ナンバー・プレートを見ると、神戸、三河、野田、千葉など、全国から来ているみたいです。
全国のライダーが、霧島山の麓を走ってると思うと、なんだかワクワクしてきました♪
そうして、緑に包まれたくねくね続く国道223号線を走って、霧島神宮を通り越し、15分くらい経ったところで、ようやく「湯之谷山荘」の看板が見えてきました。
そこから狭い道を登って行ったのですが、その建物と周りの景色を見て、私は思わず息を飲んでしまいました。
湯之谷山荘は、山小屋風の建物で、深い木立の中にあり、とても落ち着いた、いい雰囲気を醸し出しているのです。
中に入ってみると、主と思われる品のいい中年の女性が出迎えてくれました。
入湯料の500円を払った私達は、階段をのぼり、浴室に。
浴室は、すべて木で出来ていて、天井は吹き抜けで、小さく開いた窓からは樹木が見えています。
お湯は白く濁っていて、硫黄の匂いがしましたので、泉質は単純硫黄泉みたいでした。
湯舟は4人くらい入れるのが三つあり、それぞれ温度が違っていて、私は交互に入って楽しみました。
ここの温泉は硫黄泉のほかに、炭酸泉も湧いていて、焼酎で割って飲むと、美味しいとほかのお客さんが教えてくれました。
私は、この落ち着いた雰囲気の温泉に入ってるうちに、ふと井伏鱒二の「川釣り」という紀行文を思い出しました。
この作品には、昔の温泉の様子が書かれていて、旅情気分をたっぷり味わえます。
この紀行文には面白いエピソードも書いてあり、悪い男性に惹かれる綺麗な女性のお話では、悪い男性がモテるのは、今も昔も一緒ね、と妙に納得してしまいました。(笑)
いい気持ちで、温泉に入った私達親子は、鹿児島県側から、霧島山に登って帰る事に。
こちらの道は幸いな事に空いていました。
途中には、鹿が道路を歩いていて、餌をあげている人もいました。
この霧島山を走る道は、たぶん九州で一番高いところにある道だと思います。
ここで、私は独身の時の、ある思い出がよみがえってきました。
当時、付き合っていた彼に、霧島山に登ろうと言われ、パンティが見えそうなほど短いスカートに、ハイヒールを履いて、おまけにメイクもバッチリ決めて行って、思いっきりバカにされた記憶が。
だって、身軽な格好の方が疲れにくいかも?と思ったんですもの。(苦笑)
そうして、情緒のある温泉に入って、昔、バカにされた事も思い出して、とても楽しい休日を過ごしました♪
PS
写真は霧島山の山頂を写したものです。
湯之谷山荘でなくて、ごめんなさい!
昔、登山するのに、ミニスカートとハイヒールで行って、バカにされた思い出の方が強くて・・・(苦笑)