今年は「ウルトラセブン」が放送されて、50年になるそうです。
「ウルトラセブン」関連のイベントも全国各地で開催され、その人気は今なお健在で、若年層の新たなファンも次々に獲得しているとか。
そこで、私のブログも遅ればせながら、2回に渡って、「ウルトラセブン」のお話をしようと思います。
この作品の魅力はまず怪獣の素晴らしさにあると言っていいでしょう。
普通の怪獣は着ぐるみが多く、人が中に入っているなと、すぐに分かるのですが、「ウルトラセブン」の場合、クール星人やビラ星人に代表されるように、どうやって動かしてるのか分からない不思議な怪獣がいくつも登場していたのです。
そして、なぜか地球のしかも日本語を流暢にしゃべれるのにも、びっくり!
これは、よっぽど、地球人より、頭がいいんだわと思って、ものすごく恐かったのを思い出します。
だから、次はどんな怪獣が登場するのかハラハラドキドキしながら、毎回、観ていたのです。
しかも、エレキング、ペガッサ星人、メトロン星人、キングジョー、ガッツ星人など魅力的な怪獣が沢山登場していました!
しかし、そうした怪獣や宇宙人をものともせず戦うウルトラセブンの勇姿に、私達はどれだけ励まされたことでしょう。
そうして、ウルトラセブンは戦う勇気と愛する素晴らしさを、私達に教えてくれたのだと思います。
しかも、「ウルトラセブン」は、子供番組にありがちな子供が主人公ではなく、主要な登場人物はすべて大人だという点も注目に値するのではないでしょうか。
おそらく、「ウルトラセブン」を観ていた少年たちは、大きくなったらモロボシダンやウルトラ警備隊の人達みたいな勇気ある大人になりたいと思って観ていたに違いないのです。
そして、アンヌ隊員の姿に理想的な女性像を見出だし、異性への憧れや、人を愛することの大切さを知らず知らずのうちに学んでいたのではないでしょうか。
そのアンヌ隊員ですが、私は彼女について、どうしても知りたいことがありました。
最終回の「史上最大の侵略」で、モロボシダンが、「西の空に明けの明星が輝く頃、ひとつの光が宇宙に飛んでいく。それがぼくなんだよ。さよなら、アンヌ」と言って別れを告げる時、アンヌ隊員が「待って、ダン。行かないで!」と語りかける有名な場面がありますよね。
あの場面、あまりにも悲しくて泣かずにはいられなかったのですが、ふと、アンヌ隊員は本当にモロボシダンが好きだったのか、或いはそういう演出がされていたのか気になってしまったのです。
それで、先日、「ウルトラセブン」を全話観返し、さらにビデオの「わが愛しのウルトラセブン」を観てみたのです。
すると、アンヌ隊員がモロボシダンと行動を共にすることが多いのにあらためて気づかされましたし、モロボシダンに対するアンヌ隊員の言動には、恋する乙女の美しさを感じずにはいられなかったのです。
だけど、アンヌ隊員は、あくまでもウルトラ警備隊の一員ですから、任務を第一に考え、忠実に果たしながらも、そこかしこに恋心が感じ取れるという極めて仄かなものでした。
しかし、そこに控えめで、おしとやかな日本女性の美を垣間見るようで、アンヌ隊員の魅力も、その辺りにあるように私には思えてなりませんでした。
では、演出でもアンヌ隊員がモロボシダンに仄かな恋心を寄せるようになっていたのでしょうか?
その答えは「わが愛しのウルトラセブン」の満田かずほ監督の言葉に見つけることが出来ました。
「恋愛関係のニュアンスはあんまり出すつもりはなかったんだけど、企画書に、仄かなラブロマンスということが一行書かれてあったので、それは段々活きていくのかなと思い、それを意識して作品を撮っていた・・・」
そして、さらに「ノンマルトの使者」辺りから、はっきりラブロマンスとは扱ってはいないが、モロボシダンとアンヌ隊員の中に何かあるんじゃないかと仄かなラブロマンスを匂わせようとしたと喋っておられたのです。
だから、「史上最大の侵略」の二人の別れに、多くの人が涙せずにはいられなかったのですね。
これで、アンヌ隊員に対する謎がひとつ解けました。
それでは、次回もモロボシダンとアンヌ隊員のお話をしたいと思います♪
ダンとアンヌの関係・・・いいですよね。
チョット想いを寄せるアンヌ
それをわかってても、
どうにもならない現実を知ってるダン
正体を明かせない、孤独なヒーロー
ウルトラセブンが好きで何度も見たりしてる方は、
仕事等のストレスも、孤独なヒーローを演じて
耐えれるのではないでしょうか。
私だけか・・・(笑)
やりすぎると中2病みたいですが。
私的には、奈々さんのように
熱くウルトラセブンを語ってくれる方を見ると
スゴイ嬉しくなります。
これからもマニアックな話をしましょう
よろしくお願いします。
そういえば、昔NHKでやってた
私が愛したウルトラセブン 前編後編も
脚本家やスーツアクターの想いがとかが
上手く描写されていてよかったですよ。
私はモロボシダンとアンヌ隊員が共に好きだったのか、ずっと気になっていたんです。
それで、その点に注意して、「ウルトラセブン」や「わが愛しのウルトラセブン」を観たのですが、確かに二人にはそういう雰囲気が感じられましたし、満田監督も、仄かなラブロマンスを意識して撮っていたと仰っていたので、なるほどと納得した次第です。
仕事のストレスを発散するという意味でも、「ウルトラセブン」は効果的なんですね。
「私が愛したウルトラセブン」も借りようと思ったのですが、あいにく置いてありませんでした。
でも、次回も引き続き、モロボシダンとアンヌ隊員のお話を書く予定なので、ほかの作品なら観ました。
それらを観てたら、ウルトラセブンは時代を越えて、永遠に愛されるヒーローなんだなと思わずにはいられませんでした。
これはかぐや姫の曲をヒントにした傑作で、林隆三と秋吉久美子の兄妹の関係を描くもので、吉田日出子、片桐夕子らが出ている非常に面白い作品です。
鎌倉の民芸品店、原宿のフリーマーケット、自殺してしまう伊丹十三など、1970年代と言う時代が非常に良く捉えられていると思います。
私の考えでは、1970年代という時代の雰囲気を描いた最高の作品だと思っていますが。
かぐや姫の「妹」は好きで、よく聴いていました。
私にはお兄ちゃんがいないので、お兄ちゃんがいたらいいなあと思いながら、この歌を聴いていました。
映画の「妹」は観てないのですが、日活ロマンポルノだったのですね?
藤田敏八監督なら、「チゴイネンワイゼン」という映画で演技をしているのを観たことがあります。
「妹」もいつか観てみようと思います。
『妹』『赤ちょうちん』『バージン・ブルース』の藤田敏八監督、秋吉久美子主演の3部作は一般映画枠で公開されています。
そうですよね。
ロマンポルノだと、せっかくの兄妹愛が台無しになりそうですものね。
ところで、さすらい日乗さんは、ブログもやってらっしゃるのですね。
ちょっと読んだだけですけど、なかなか鋭いことが書いてあるなと感服しました。
ブックマークさせていただきましたので、これからも読ませて下さいね。