奈々の これが私の生きる道!

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テレビドラマ「大草原の小さな家」

2017-05-04 14:52:11 | 映画・テレビ

前回前々回と、二回に渡って神様のお話をちょっとだけしたら、宗教について、もっと書きたくなってしまいました。
でも、正直いって、私はこれまで、決して宗教に熱心とは言えない人生を送ってきました。
悩みや苦しみに苛まれたとしても、宗教に頼るんじゃなく、もっと合理的に解決する方法があるのではないかと、ずっと考えてきたからです。
しかし、人間と動物を分けるものは、宗教を信じているか否かだとかという説を聞いたことがありますし、キリスト教や仏教やイスラム教が、遥か昔に生まれ、いまだに信者が沢山いることに思いを馳せる時、宗教はとても大切なものかも知れないなと思ったりもします。
しかし、その一方で、とくに新興宗教を信じている人に、洗脳されたという事例が、世間を騒がせることも、多々ありますよね。
そう考えると、一概に宗教は、人を幸福にするものだとは言えないような気がしてきます。
では、私たちは宗教とどう向き合えばいいのでしょう?
理想的な宗教を取り入れた生き方とはどんなものでしょう?
そんなことを、あれこれ考えていたら、「大草原の小さな家」の第2シーズンに収録された「思い出」というエピソードを、ふと思い出したのです。
このドラマは、私の子供の頃に放送されていたのですが、なぜかあまり観た記憶がありませんでした。
しかし、最近、このドラマを観て、その理由が分かった気がしてきたのです。
このドラマは19世紀末のアメリカの開拓時代を舞台に、親子五人のインガルス家の様子を描いているのですが、次女のローラの同級生に、ネリーと、その弟のウィリーという意地悪な姉弟が出てくるのです。
それに、その母親も風変わりな人で、インガルス家のお父さんやお母さんを悪く言ったり、とても意地悪なんです。
だから、そうした意地悪な人たちを見るのが嫌だったから、子供の頃は観なかったんだろうなと思います。(苦笑)
でも、今回、観てみたら、どうして、意地悪な人が出ていたのか理解出来たのです。

つまり、このドラマは、いろいろある人生の悩みの中でも最重要と思える人間関係に絞って、人との付き合い方を教えてくれていたのです。
また、その解決方法が少女の心に寄り添っていて、無理なく感動出来てしまうところがすごいと思いました。
だから、ネリーとウィリーはローラ達インガルス家の悪口をこれでもか、これでもかと連発していたのですね。
例えば、ローラの目が悪くなり、眼鏡をかけた姿を見たネリーが、「眼鏡はおかしい」と言ってはやし立て、その一例に学校の眼鏡をかけた女先生が、今も独身なのは眼鏡のせいだと決めつけるのです。
それに、動揺したローラは両親に眼鏡をなくしたと嘘をついて、眼鏡をしなくなるのですが、ある日、その女先生のフィアンセが学校にやって来て、ローラはこっそり、二人がキスするところを目撃しちゃうんです。
それで、ローラは普段は真面目で優しい先生のキスシーンを見て、一瞬で元気になっちゃうんです。
眼鏡をしてても、人に好かれるんだってね。
これは、どんな言葉よりも、効果的だなと思いました。
私だって、普段、真面目で優しい学校の先生がキスするところを見たら、メチャメチャ得した気分になり、嬉しいに決まってますからね♪


それでは、「思い出」のお話に入りたいと思います。
このお話はインガルス家と仲のよい女性が、3人の子供を残して亡くなり、よその家に引き取られるまでを扱っています。
この女性が、敬虔なクリスチャンで、医者から、余命宣告を告げられたとき、子供達に「お母さんはもうすぐお前達のもとを離れて、お父さんのところに行くことになったの。天国に行くのよ」と打ち明けるのです。
当然、子供達は泣きますが、女性は「泣くようなことじゃないでしょ?お母さんは天国で生きているのよ。いつかは誰でも、この世から消えるの。神様の選択に逆らうことは出来ないわ。男の子なら、泣かずに母さんの力になって。」と諫めるのです。
自分が死ぬのは神様の思し召しだと信じて、運命を受け入れようとするのです。
だけど、この女性の悩みは子供達の行く末でした。
そこで、子供達の引き取り手を探すべく、まず、教会で訳を話すのですが、子供達の面倒を見るには憐れみや同情ではできないことで、強い愛情がなければならないという固い信念を持っているのです。
しかし、それから、まもなく女性は亡くなり、それ以後、かねてから約束していたチャールズが、子供達の引き取り手を探すのです。
ところが、現れたのは、農作業の手伝いをさせるためにと、男の子だけを欲しがったり、或いは女の子だけが欲しいという老婦人だけなのです。
子供達の幸せを思えば、みな一緒に引き取ってもらうのが一番だと考えるチャールズはどうしても子供達を引き離すのに躊躇してしまうのです。

しかし、チャールズの理想に叶った人は誰も現れず、ついに子供達は感謝祭が終わるのを待って、バラバラに貰われていきそうになるのです。
子供達はチャールズが誠心誠意込めて、自分達のことを考えてくれていたことをよく知っていたので、素直にその通りにしようとします。
そして、一番上の兄が、「最後のお別れだから、兄弟皆で、ちょっと話していいですか?」と断って、三人集まり、妹に「大丈夫だよ。心配しないで。」と勇気づけてあげるのです。
それに、こっくりうなずく妹でしたが、いざ、引き取り手の老婦人が「さあ」と手を差しのべると、一瞬、たじろぐのです。
このあと、どうなったか?
それは、チャールズの親友が、この様を見て、引き取ることに決めるのです。
そして、以前から付き合っていた彼女に「俺は今まで、家族を持つことを恐れていた。だけど、そんな弱虫じゃダメじゃないかと、今、はっきり気づいたんだ。結婚して、この子達を、俺たちの手で育てよう」と力強く言い放つのです。
もちろん、彼女の答えはOKでした。

この世で大切なものは、神様を信じることと、愛情と、常に感謝の気持ちを忘れないことだと、このお話で強く思わずにはいられませんでした。

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