毎度ぉ~今月の最終クール明けから、季節はずれの読書週間に突入したがーこです
読みかけの同時進行的に読んでいる本、七冊くらいあるので、なぜかこんなことになってます
さて、今度読み終わったのはこちら↓天童荒太の「悼む人」
前作「永遠の仔」で、成長しながらも心は暗闇の世界に生きていく虐待を受けた子供たちの末路を見事に描き出した作者なので、期待していたのですが…。
「悼む人」とは主人公「静人」(しずと)のことです。
「静人」は、全国津々浦々の事件、事故で亡くなった人の亡くなったその場へ出向き、「悼み」を捧げるという巡礼のような旅を続けています。
一方、「静人」の妹はその「静人」の巡礼が原因で婚約破棄に。母親は「末期ガン」の身で弱りゆくなか「静人」の帰りを待ちわびています。
「静人」の巡礼には途中から、夫を殺した女「倖世」という女性が登場。一緒に「悼み」の旅を続けることになります…。
最後にはこの二人結ばれるのですが…。
すまぬが…がーこには、この作品の良さがわからぬのです
確かに最初は、この先どうなっていくのだろう?
というわくわく感があったのですが、途中から、どうも…ね。
主人公「静人」の「悼み」の旅の伴走者となった夫殺しの殺人者「倖世」と「静人」が結ばれるに至る直前あたりから、
「はぁ? この話って単なる恋愛物やったん? 」
とちょっとテーマをそれてしまったような感想を持ちました。
また、ラストにも疑問が…。
「静人」を待ち続け末期のがんで亡くなった「静人の母親」は、救われたのか?
他人の死を悼み続けている主人公が、身内に対しての感情が希薄なような気がして…結局、自分勝手な放浪をつづけた挙句、肉親の死に間に合わなかった薄情な青年像としてしか印象が残りませんでした。
もうひとつ、作者の描きたかった人物像が浮かび上がってこない…。
読後感が非常に悪い小説でした。
何らかのカタルシスが欲しかったな…。
この「悼む人」ご存じのとおり「直木賞」受賞しましたが…。
うーーーん、これがどうして?
というのが、がーこの正直な感想です。
本日もポチッと応援ありがとう
読みかけの同時進行的に読んでいる本、七冊くらいあるので、なぜかこんなことになってます
さて、今度読み終わったのはこちら↓天童荒太の「悼む人」
前作「永遠の仔」で、成長しながらも心は暗闇の世界に生きていく虐待を受けた子供たちの末路を見事に描き出した作者なので、期待していたのですが…。
悼む人天童 荒太文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
「悼む人」とは主人公「静人」(しずと)のことです。
「静人」は、全国津々浦々の事件、事故で亡くなった人の亡くなったその場へ出向き、「悼み」を捧げるという巡礼のような旅を続けています。
一方、「静人」の妹はその「静人」の巡礼が原因で婚約破棄に。母親は「末期ガン」の身で弱りゆくなか「静人」の帰りを待ちわびています。
「静人」の巡礼には途中から、夫を殺した女「倖世」という女性が登場。一緒に「悼み」の旅を続けることになります…。
最後にはこの二人結ばれるのですが…。
すまぬが…がーこには、この作品の良さがわからぬのです
確かに最初は、この先どうなっていくのだろう?
というわくわく感があったのですが、途中から、どうも…ね。
主人公「静人」の「悼み」の旅の伴走者となった夫殺しの殺人者「倖世」と「静人」が結ばれるに至る直前あたりから、
「はぁ? この話って単なる恋愛物やったん? 」
とちょっとテーマをそれてしまったような感想を持ちました。
また、ラストにも疑問が…。
「静人」を待ち続け末期のがんで亡くなった「静人の母親」は、救われたのか?
他人の死を悼み続けている主人公が、身内に対しての感情が希薄なような気がして…結局、自分勝手な放浪をつづけた挙句、肉親の死に間に合わなかった薄情な青年像としてしか印象が残りませんでした。
もうひとつ、作者の描きたかった人物像が浮かび上がってこない…。
読後感が非常に悪い小説でした。
何らかのカタルシスが欲しかったな…。
この「悼む人」ご存じのとおり「直木賞」受賞しましたが…。
うーーーん、これがどうして?
というのが、がーこの正直な感想です。
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