ふるかわまみブログ

奥能登・珠洲でつくる天然酵母のパン、古川一郎

苔の世界

2010-01-28 18:24:57 | 自然から学ぶ

あんなに積もった雪もすっかり溶けてしまいました。

なんだか淋しいような。。。

とけていく雪の中から、「苔の無人島」が、ひょっこり。


私は、なぜか苔が好きです。
苔を見つけると、しばらく苔に見とれていろんな事を想像してしまう。


この色といい、この形といい、なんでこんなに美しいんだろう。
小さな小さな苔だけど、その苔山が亜熱帯のジャングルにも見えてくる。



私たちは、自分の周りの小さな枠にとらわれて、いろんな事を考えがちだけど、世界は広いし、私たちの知らないいろんな未知の世界もある。

そう思うと、悩んでいる事も馬鹿らしく思えてくる時もある。


この「苔の無人島」の中でも、たくさんの小さな生き物たちが必死に生きているんだよね。


私の苔探しは、これからも続きそうです。


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎



珠洲焼を知っていますか?

2010-01-28 18:00:55 | たからもの

九谷焼や信楽焼は有名だけど、珠洲焼を知らない方は多いと思う。

私も、珠洲に嫁ぐ前までは、知りませんでした。



珠洲焼は、鉄分を多く含んだ珠洲の土を使って、還元焼成と炭化により、灰黒色に焼き締めた焼きものなのですよ。


少しでも多くの方に珠洲焼を身近に感じてもらいたくって、ラッピングには、珠洲焼のボタンを使っています。

ボタンといっても、焼きものなので、強い衝撃には弱いです。


能登からの、ささやかな贈り物。
思い思いに、アレンジしてみてください。



ヘンプを通して、アクセサリーにしたり
麻ひもで編んだバックにさりげなく付けてみたり。


珠洲には、素敵な珠洲焼の作家さんもいますよ。

黒一色の焼きものですが、作り手によって顔が違います。

珠洲に来て、自分好みの珠洲焼を求めるのも素敵です。

(このボタンは、お友達の山田睦美ちゃんが作ったものです)

おおぞらの下で

2010-01-26 18:55:57 | プラスの角度で


日曜日って、大切。

でも、日曜日なのに、やる事は山のようにあって。

その山を、こなしてしまうと、日曜日が日曜日じゃなくなってしまう。


時々、「私は、何のために、誰のために仕事をしているの?」って、自分に問いただしてしまう時がある。

そうすると、私のこころがささやきます。

「あなたの、幸せのために。家族の幸せのために」


すると、私は安心します。



そして、やる事がいっぱいあっても、今、自分がしたい事!をします。
(勿論、どうしても今しなくてはいけない事は、優先にしますよ。)



1週間に1日の日曜日。
待ちに待った、日曜日。


子供を連れて、大好きな公園に行きました。
久しぶりの公園は、雪が残って、池も凍っていたけれど、
上を見上げると、大きな大きな、青空が私たちを優しく包みこんでくれて、
心も、体も、ぽかぽか気持ちがよかったです。



池の周りを歩きながら、双眼鏡を首にかけ、鳥をさがしてみたり。

ある場所では、「ヤッホー!!!」って大きな声で叫んでみたり。

目を閉じて、雪解け水の流れる音に耳をすましたり。

狐の足跡を追ってみたり。


ほんの1時間だけど。なんとも言えない充実感。


私たちはロボットじゃないからね。
1週間の中でも、1日のなかでも、やっぱり、息抜きって大切。


息抜きをした後の仕事は、いつもに増してはかどります。




日曜日は、自分へのご褒美です。




奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎






時とともに

2010-01-21 18:45:29 | 時がつくりだす美

私は、鉄さびだったり、木が朽ちたかんじだったり、ペンキが剥がれかかったり、

時間とともに風化した物を見ると、ワクワク、ドキドキ、胸が熱くなります。

だから、納屋や、蔵や、古びた工場や、畑にほったかされたいろいろな物達を見ると、なんともいえないくらい感動してしまいます。

能登道路を走っていると、気になるものが、いっぱい目に飛び込んできて困ります。

目に飛び込んでくる、すべてのものが、素敵なオブジェに見えてしまうのです。

それがまた、山や棚田や畑に溶け込んで、なんともいえないくらい素敵なのです。







でもね。それはね。


人間だって、同じだと思う。


年とともに、刻まれていく「しわ」や「しみ」。

年とともに、生えてくる「白髪」も、

私には、カッコよく見えてしまう。


それは、若い人にはない、「長い年月を生きてきた証」


年をとるのは、なんだか嫌な感じがするけれど、おばあちゃんになっても、明るく元気であれば、きっと、カッコいいおばあちゃんでいられるはず。



そう思うと、30年後の自分が楽しみです。

長い人生、強風に打ちたたかれる事もあるかもしれない。
     山もあって、谷もあって、
     
それでも、必死に前を向いて突き進めば、きっと、そこに喜びもあって、



    気がつくとね。


私自身が、能登の山間に建つ、納屋のような、存在でありたいです。




そんなふうに思ってしまう私って、おかしいですか?


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎





みそづくり

2010-01-18 17:36:07 | 日々のあれこれ

今年も、「みそ」を作りました。

ところ変われば、味噌もかわる。

今年は、いろいろな味噌を作ってみようと思います。

今年最初に作った味噌は、輪島の無農薬青豆と、藁室で作った無農薬米麹をつかった

    「青豆味噌」

輪島の「お米の松本さん」の工場でつくりました。

大豆は、「白い!」と思っていたけど、青豆大豆もあるんですね。



松本夫妻は、とってもあったかく、一緒にお話をしていても「いい人」がにじみ出ていました。

「お二人が作ったお米は、美味しいにちがいない!!」と確信しました。


我が家の3歳の娘も、すっかり松本さんになついて、家に帰ってからも、

「味噌のおじちゃん、花ちゃん好きよ。」

と、言っていました。


能登の優しさは、そこに住む能登人がつくりだすのだと改めて思いました。

私たちも、パンを手にしたお客様に、能登の優しさや私たちらしさが伝わるような、そんなパンを届けたいと思います。

そして、いつか、パンでつながったお客様が能登に来てくれたら素敵だな~と思うのです。


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎

どこにいるのかな

2010-01-16 17:03:59 | 自然から学ぶ

数日ぶりに、明るい朝を迎えました。

昨日までは、朝7時ごろでも、まだ薄暗く不安でした。


お日様が顔をだすと、みんな元気がでてくる。

鳥たちだって、白い画用紙の上を飛び跳ねている。


夏の間、上手にかくれんぼしていた小鳥たち。

冬は、木の葉も散って、隠れる場所がなくなって困っています。



この時期、子供達とバードウオッチングを楽しみます。

山の近くにある公園に行くと、真っ白な雪の上に青と黒と白のストライプの羽が落ちていました。

この羽はもしかして、「カケス?」

林の中を飛び回っている鳥たちも、よく見ると、「セキレイ」だったり、「メジロ」だったり。


私は結婚前、金沢で「加賀友禅」の作家さんのもとで仕事をしていました。

毎日、もくもくと花鳥風月の図案を筆でおこしていました。


下書きをしながら、「この鳥はなんていう鳥だろう?」

         「きれいな花だな~」

     「セキレイにも種類がいろいろいるんだ~」っと、ワクワクする事もありました。


そのせいか、鳥の鳴き声が聞こえると反射的にに探してしまう。

そして、自慢げにいうのです。



「あれは、キセキレイだよ。」



子供達はびっくりした顔で私も見つめます。そして、

「鳥って、全部すずめだと思ってた。」と言うのです。



待ってました!!とばかりに私は鳥の図鑑を開き子供達に見せます。




なんでも、きっかけがあれば興味がわくものです。


楽しそうに雪の上を飛び回る小鳥たち。

それを見つめている娘の目はキラキラ輝いていました。


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎







銀世界

2010-01-15 19:49:35 | 日々のあれこれ

すごく たくさん 雪が降りました。

こんなに積もるなんて。。。

3日間で、80センチは積もったと思う。

私たちの住まいは、パン工場の2階です。

パン工場は古いので、窓は鉄枠です。

私は、この鉄枠の錆具合がなんとも言えないくらい大好きだけど、錆すぎて開かない窓もあり、子供達に不評です。

朝 起きると、すぐに台所に走ってきて窓の外をみて

「わー。すごく積もってるね~。やったー!」って、窓を開けようとするけど。。。

「開かな~い」

と、子供達。



がっかりする娘と、窓の外を見ていると、なんだか街全体が大きなクリスマスケーキに見えてきた。

雪が積もったお家に、雪が積もったモミの木。

サンタさんはいないけど、赤いジャンパーをきて、赤い帽子をかぶって歩いている子供が見えた。

クリスマスに、これだけの雪が積もったら、素敵だったのに。。。




雪は、今も しんしんと降り続いています。






この雪のため、交通状態も悪く、荷物が指定時間につかない事もあるかと思いますが、ご了承ください。

奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎








おとなを休もう

2010-01-10 08:23:55 | 日々のあれこれ

今日は、市内の成人式。

振袖を着て、写真を撮ったのがついこの間の事のように感じるけれど、月日は流れ、気がつけば34歳。

あの頃の自分はどんな事を考え、夢見ていただろう。ふと過去の自分をふりかえってみる。

子供達を見て、ふと子供の頃の自分を思いかえす時がある。


いつからが大人で、いつまでが子供なのだろうか。。。



一つだけ言える事は、子供の頃に戻る事は出来ないという事。



でも、でも、でもね。

あの頃の、純粋な心だったり、感動は味わうことができるはず。


ただ、毎日が忙しすぎて、時間に支配されすぎて、感動が味わえないだけ。



私は、常に、どんなに小さな事にでも感動できる人間でありたいと思っています。

そして、子供たちにも、そういう人間になってほしいと願っています。


感動も、手や足と同じように、たくさん使った(味わった)方が、より味わいやすくなると思う。


そのためにも、小さい時から、たくさんの感動を味わうことは大切です。

自然にふれて、素敵な作品(本)を読んで、どんなに小さな幸せも感じる事ができる大人になってほしいものです。


     「おとなを休もう」


この本に紹介してある作品のなかには、なつかしいものがいっぱい。

読んでいるうちに、ぐっと何かが胸にこみあげてきて、じーんとして、そのうちに涙がぽろり。


子供の頃とは、またちがった感動が味わえます。



成人式に、もう一度「おとな」である事をふりかえり、「こども」の頃に帰って、自分を見つめなおすのも、大切な事かもしれません。


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎


オジコ終了

2010-01-07 16:58:01 | 日々のあれこれ
年末年始の期間限定の臨時ショップ

「OJICO」

無事終了いたしました。

洋服屋さんの店員さんも、楽しかったです。

皆さんありがとうございました。


実は、古川家の休日が紹介されているハインツのHP

「ダイスキ☆ファクトリー」

の中で、古川家の子供達がきているTシャツは、すべて「OJICO]なのですよ。

気付いた方、いたかな~?


この「OJICO]は、全国の百貨店で期間限定で販売しています。

ちなみに、今は

東京 「ひばりが丘パルコ」

埼玉 「「浦和パルコ」で17日まで開催中。

気ななる方は、のぞいて見てくださいね。



明日から、事務所は、休憩所になります。

パンを買って食べるもよし。

バスの時間まで、本を読んで待つもよし。

お気軽にどうぞ。

(4月まで、工事のため、金沢行きのバスの停留所が、古川パンの近くに移動したようです。雪が吹雪いて寒い時は、気軽に「事務所」を使ってくださいね。)


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎


鏡だるま

2010-01-03 15:11:57 | プラスの角度で

あけまして おめでとう ございます。

バタバタの年末がすぎ、気がつけば新年を迎えていました。

私たちが無事お正月を迎える事が出来たのも皆様のおかげです。

   ありがとうございました。


寅年も、丑年同様いろんな方と出会い素敵な一年になるといいな~。



新年を迎えて、思う事。

今年は、いろんな事に挑戦したいと思います。

どんな事?って聞かれてうまく答える事ができませんが、

20代は、子育てに忙しく、自分を見つめる事がすくなかったです。

30代になり、やっと、自分を見つめ直し、これから先、5年後10年後を考えるようになりました。

人は皆、平等に24時間の時間が与えられています。

その24時間を上手に使い、自分の時間も子供達と過ごす時間も大切に作っていきたいと思います。

それが、案外、簡単そうで難しい~。

でも、今年は時間を上手つかって、自分自身もステップアップしていきたいと思います。


今年も一年よろしくお願いしますね。


ふるかわまみ


奥能登でつくる天然酵母のパン・古川一郎










お正月って、なんだか清々しい気持ちになる。