呑兵衛風来堂

tannaru Nondakure-jan

夏期休暇-3●Ver8.12-2「不思議な散歩」

2007-08-17 03:03:00 | Weblog
午後の暑い時間を避けようと
午前に散歩にでた。
ああ…犬のチビの散歩だ!
彼女にしてみれば僕らは唯一散歩に連れてってくれる
大事な主人だ…いやカモかな?

井戸の竹林坂をのぼって
Sigeちゃんのブルーベリー畑を横目に防風林についた。
T字路だ。
左に下れば1回目の栗山を抜けて特別地区の田圃を手前に曲がり
高野池(こうやど)から七曲がりをまわるコースだが100%木影はない。
流石に人間も犬もこの暑さでは死んでまう。
右の一本松を登るコースをとる。
いきなり木陰が連なる。
ふむふむ…いいねえ。これならなんとか回れるかな。
ちょうど坂を登り切って、いつものように例の土地で
鎖をはずして自由に遊ばせようと思ったが…
背の高い雑草が道を消していた。
仕方なく滅多に行かない道を選んだ。

ゴルフ場に向う西コースを選んだ。
たしかコースに突き当たったら道は左右に別れ
左に下れば特別地区の裏側に出る筈だ。
道はどんどん森の中に入ってゆく。
昔赤や黄色の木いちごが沢山とれた右の原っぱは今は雑木林だ。

うん?ゴルフコースにぶつかったのに道が…右にまがってる。
おかしいな?左の下り坂がない。
殆どゴルフコースと並んで薄暗い側道が走る。
こちらからは緑鮮やかな芝のコースがよく見えるが
ゴルファーには僕らは見えない筈だ。
コースと側道には篠竹の壁があるし薄暗い木々のトンネルで被われてるからだ。
道は少しづつコースからはずれ森の奥へと伸びて行く。
なんだか見えない力に吸い寄せられているようだ。
静寂………。

蝉の声さえ聞こえない。
僕らの足音とチビのぜえぜえ…という苦しそうな声だけだ。
姫曰く
「犬は口っていうか呼吸でしか体温調整できないから可哀想なんだ」という。
「へえ…そうなんだぁ」それは…可哀想だ。
こんな夏日に毛皮のコートを着てるみたいなもんだからね。

やばい…
昔通った中学校への山道さえ消えていた。
父ちゃんの山や山田圃に入る高圧線も過ぎた。
これからは未開の地だ。
森の中に小さな谷。水路。水が流れている。
あ…バイク 反対側は布団や洗濯機……不法投棄だ…やれやれ。
急坂を登り切ったら再び緑のゴルフコース沿いにでた。
少しだけほっとする。
つい先日も猪が出たと聞いたからだ。

緑のコース…か。
あ…あれは…たしか…樅の木だ!
そうか!あれが子供の頃兄貴と妹とX'masのツリー用の木を切りに入った。
樅の木の山だったところなんだ…なつかしい。

下り坂になった。その先は明るい眩しい感じに見えてる。
僕は足が止まった。
姫とチビは僕を残して歩いてゆく。
僕は右奥の枝に目が止まった。
なにかがくるくる動いたからだ。…いやそう見えたのかもしれない。
鳥でも獣でもない…多分…あれが…トトロ…のようなものかもしれない。
いっしゅんだけ見えた不思議な妖怪?
いやいや…幻にちがいない。
やがて僕も歩き出しだ。

畑だ。
目の前に…小学校だ。
そうかひと山越えて隣町まで来てしまったんだ。
そこは村外れの民家の前だったのだ。
ちょっと休むことにする。

なんだか見たことのある家…
門に近づいて表札をみた。
「………」中学の同級生の茂君の家だった。
昔なら知恵おくれ今なら身障者か
なんだかんだ言って僕らは仲がよかった。
中学を卒業してもよく遊んだりしてた。
あれは…20代の終わりころかな。
東京で働く僕は風の便りに聞いたんだ。
茂君が死んだって……。
「しげる…くん」
僕は門扉でつぶやいた。

暑い。
そして僕らは県道に出て。
近くにある小さな温泉経由の道をめざして歩いた。

夏期休暇-2●Ver8.12「朝のトマト」

2007-08-17 03:01:49 | Weblog
朝5時目が覚めた。
まだみんな寝ている。
仏壇のあたりはお盆バージョンに拡大陳列されている。
線香をあげ…それから庭を抜けキウィ畑の
チョロ、コロそして他の猫達の眠るお墓に線香をあげる。
お墓周りは綺麗に草が刈られそれぞれの場所を記す
4本の枯れ木が地面に刺されている。
まさにペットセメタリーである。
ふと見渡したら我が家は緑に被われている。
いや…村中がジャングル状態だ。

やがて母ちゃんが起きて来た。
予想外に元気でほっとしている。
ざるを手に持っている。
ついてこい…という。
エントランスロード沿いにある野菜畑だ。
トマトが沢山できている。大きなものではなく
プチでもないゴルフボールくらいの朱色の品種だ。
まんまガブリ!かじってみた。
う…うまい!…濃厚だ。まさに青臭いトマト本来の味がする。
その横にはそのまま食べられるというピーマン。
カプ!シャリシャリ…キャプ!
うむ。
たしかに癖がない。まるで果実のようだ。
だけど…やっぱピーマン臭いのがいいなあ。
あとは隣にあるドでかい茄子を積んで母屋に戻ってきた。
奥の冷蔵庫から麒麟のHopを出してトマトかじりながら飲んだ。
うまい!朝からビールはいいねえ。

夏期休暇-1●Ver8.11sat

2007-08-16 02:51:00 | Weblog
夕方4時。
暑さがおさまる頃村を出た。
ちょうど駐車場を出る頃は
百日紅の木にいるのだろう蝉がやたら五月蝿い。
「今日4匹蝉を拾ったよ。」と姫が言った。
五月蝿いのはミンミン蝉よりアブラ蝉かもしれない…とも。

東名高速に入ってすぐの
東京出口までは最終となる「港北SE」入る。
首都高速で渋滞したらトイレが悲惨だからだ。
途中の道路情報で「港北SE空き」と書いてあったのに
いざ入ったらいっぱいで駐車できなかった。
しかたなく合流ラインの始まり付近に止めて交代でトイレを済ませた。

東名高速から首都高速へ。
止まってはいないが微妙なスピードのゆるい渋滞がずっと続いた。
東京タワーを左に見る頃はあたりがすっかり薄暗くなってきて
流石にヘッドライトをつけた。
ゆるい渋滞は銀座、箱崎、向島そして四ツ木あたりまでつづき
東北道への分岐点あたりでやっと渋滞が解消された。

常磐高速に入って最初にして最大の守谷SEに入って休む。
ここで田舎に電話をして晩飯は途中で食って帰るからと…
でもって自分の食いたい酒のつまみや土産も買う。
ほんとは美野里SEのラーメンが食いたかった。

田舎のICを降りるとまるで別世界。
国道に出るまでは車は1台もなく不思議な静寂が続いた。
国道沿いのラーメン「ちゃあしゅう屋」で夕食。
何年か前開店した時以来だが…まあ…可もなく不可もなく。
醤油ちゃあしゅう800円は高いと思った。
いいとこ450円なら素直に払えるけれど…そんなレベルだ。

我が家に帰ると兄夫婦と両親が待っていてくれてて
やれ酒を飲めというが最近あまり飲まないんだといって
ちょっとだけお酒を飲んであとは疲れて寝てしまった。
夜も…暑い。

なぜか鎮魂歌

2007-08-11 13:30:17 | Weblog
新宿発の朝一番のロマンスカーで帰ってきた。
駅で和風駅弁と一番絞りのロングを買って
やがて動き始めた車窓を見ながら弁当を食った。
うまかった!流石に高いだけはあるな。
飛び去る車窓を見ながらビールを飲む。
ふと…口ずさんだのは「一月の白い百合」…

僕の街についてバスに乗り換える。
途中から乗客は僕ひとりになった。
ぼ~~としながら
宮内の声をずっと反芻して聞こえてた。
なんだかわからないが
あいつの声を思い出してた。

熱風の部屋に戻り。
シャワーを浴びる。
ブログをそれぞれ更新して
午後には田舎に帰る。
いや…ふるさと…だな。
帰る前にギターを弾こう。
杉本さんと、木村さんと、そして宮内の鎮魂歌として
杉本さんの為につくった歌「一月の白い百合」を
今日は三人の為に唄おう。

田舎に帰ったらまっ先に
お墓にゆこう。
今はいない家族親戚たちに会いにお墓参りにゆこう。
そうだ…わすれちゃいけない
Choroとコロのお墓参りもね。

2連ちゃん!

2007-08-11 13:29:43 | Weblog
いわゆる2泊3日である。
Hotelぅ?それだったらいいんだけどねぇ…
まあshonan Hotelsには違いないが…

夕べはキーノの下版が11時位になってしまった。
彼もほとほと疲れたみたいだ。
携帯が鳴る。よっすぃから宴会のお誘いらしい。
そういえばYuukochaの送別会だかなんだか
赤坂あたりでやってるらしい…
おんなのこばっかりでやってると思ったら
はやじゃんの彼も来てるらしいし、
専務もキーノも誘われてるようで…
o常務は体調から仕方ないとしても
タッキーも僕もVespa氏も誘われてないみたいだから
じじいはNo Shanksyou!なんだよってタッキーと言ったけど
なんかさみしい気がしたな…
ほんとはキーノも行きたかったろうに僕に気をつかって
まっすぐ帰ったみたいだ。

夢を見た。
ソファで寝てたら…話声がしたので
目を開けたら向いのソファで宮内が携帯で電話してた。
「あ…あれえ?おまえ死んだんじゃなかったの?」
「何言ってんすかぶちょ~~!俺が死ぬわけないじゃないっすか」
「そーだよなあ…葬式までした夢みたんだよ」
「かんべんしてくださいよ~あははは」
「飲みにいくか?」
「あ…行きたいんスけど…まだ…やる事あるんで」
「つまんねえなあ」
「おやじバーで飲んでてください」
「あ…そういえばお前の好きなほっかほかの鳥のから揚げ買ってこようか?」
「かんべんしてくださいよ…あはははは」
「あははははは」
 ……………………。
 目が覚めた…パソコンの前だった。
いつの間にか居眠りこいてたらしい。
いつの間にか…涙も流れてた。
ばかやろう…やっぱ…夢じゃねえか…

時計は4時をまわって外が微かに明るくなってきた。
それから…残りを全部仕上げて遣る瀬無い思いで事務所を後にした。

蝉ひろい

2007-08-08 01:21:36 | Weblog
今朝ことしはじめての蝉ひろいをした。
蝉ひろい…と言っても
蝉がたくさん落ちててそれをどっさり拾ったり
蝉を捕まえて食べるとかじゃない
昔からのギャラリーは知ってるとおもいけれど
毎年蝉が五月蝿い頃は蝉も最後が近い時でもある。
それぞれ最後が近い蝉が鳴き疲れて力を使い果たし
なるべく安全な高い場所に飛んできて気絶する…

よく朝方階段とか踊り場にひっくり返っているときがある。
まだ死んではいないが死期が近いからあまり力は残っていないのだ。
だから自分では仰向けからひっくりかえることができないのだ。
そのままにしておけば、
まだ息のある内から蟻や猫の餌食になって忍びない
せめてもう一度空に放ち一声鳴かせて
木々や葉の上で死なせてやりたいと勝手に思って
そんなことをもう何年も繰り返しては空に蝉を返しているんだ。
それを我が家では「蝉ひろい」と呼んでいるのだ。

今朝ドアを開けたら案の定。
蝉が一匹玄関の前でひっくりかえっていた。
靴につかまらせ踊り場から飛ばした。
「ジジジ…」そう鳴いて空を舞い近くの百日紅についた。
うんうん。もう一花咲かせなさいよ。
あばよ今年の蝉くん!

暑い休日

2007-08-06 00:57:54 | Weblog
朝。
姫が仕事に出掛けてからはクーラーをとめて
扇風機の風に涼みながらも
くるのは熱風のみ……あち……
も~~どこへも行きたくありません。
うちにいるのが一番やで~~。

熱波!

2007-08-06 00:57:23 | Weblog
土曜日だ。
暑いとか夏日だとか
そんなものはとうの昔に通りこして
まさに熱波!
ともすれば気絶してしまいそうな
陽射しと気温と熱風だ
僕なんて夕べからクーラーのなかだったから
昼飯を買いに外に出る間では思いもしなかった暑さだ。
夕べからご宿泊のwacco姫が昼頃帰っていった。

今日は会社は定休日。
僕とVespa氏が出勤の日だ。
やたら電話の多い日でもあった。
こんな暑さの中最近体調の優れない二人が休日出勤してきた。
O常務とタッキーだ。
最近土曜といえばおやじ3人でほか弁を食べていたが
今日はめずらしくO常務と変わってタッキーと食べた。
あいかわらずほか弁の御飯はうまい!やっぱのり弁でしょう。

やがて二人も帰って
僕もVespa氏を残し定時であがる。
銀座は…あち~~!

屋形船にて候

2007-08-04 14:18:37 | Weblog
夕べは屋形船である。
会社のスタッフ10名&OB3+1名の12名?。
清澄通りは月島川にかかる月島橋の袂に
屋形船「かねこ」の船着き場がある。
8時出航に微妙な差はあれ全員が揃った。

船は月島川を経由して隅田川に出る。
レインボーブリッジを遠めに舐めてしばし遊覧を楽しむ。
風が気持ちいい。
夜景のしかも普段は見る事のない水面から見る陸の景色は
別世界にも感じられ皆狂気乱舞である。
OBとはいえ皆しょっちゅう顔を合わせてるから
懐かしいとか違和感はない。
会社を辞めた人間がこれほど集まる会社も珍しい。
横のつながりが強いのは専務をはじめ
皆若い同世代という事もあるからかもしれない。
考えてみれば今宵の最年長は僕だった。

遊覧中は刺身ややきとりなどを肴に
エビスビールに酔いしれる。
クーラーは効いているが皆屋形船の楽しさに
ついつい窓を開けたり舳先に集まったり
夕べは風があったのでけっこう涼しかった。
お台場に停泊して天麩羅が登場し
宴はカラオケとともに盛り上がるが
意外にみんな料理を食べない。
もったいないなあ…と思ってたら
いつからか集まったカモメ達の餌となっていた。
いいマグロがカモメの餌か……ま。
これも酔狂かな。

やがて船が乗船した場所へと戻りここで何人かは帰った。
残ったメンバーで月島のもんじゃを食いにいこうと向った。
それからいろいろ酔っぱらいのお約束もあって
いろいろ…まあ…いろいろ。
それぞれ楽しい思い出となったことだろう。
で…
僕はというと会社で目が覚めた。
というより5人ほどは会社に泊まった…ようだ。
僕はこれで2泊3日の連泊である。
酔いつぶれたむらりひょんとWacco姫2人。
たぶん彼女達がつぶれなかったら
僕がつぶれてたような気がする。
さすがにみんな若い!
みんなと同じ呑み方してたら
たぶん今頃は僕はまだ…応接のソファで死んでたことだろう。

しかし屋形船。
楽しかったなあ。
またぜひ、機会があれば行きたいものだね。

泥酔…ver8.2

2007-08-04 12:11:54 | Weblog
目覚めればソファ…。
そう。
Shonan Hotels。
ゆうべ地下のBarで
Vespa氏とみぃとちゃんに稲っぴという珍しいメンバーで
わずかな時間それぞれカクテルとか飲んだ。
僕はジンライムを半分くらい飲んだまでは覚えてるが…
まあ…それまでおやじバーで飲んでたってのもあるんだけど。

で…朝である。
微妙にキモイ…
冷たいお茶を飲んで自分のデスクに歩いたら
ライトテーブルにざるそばの食い終わった容器と
未開封のカップヌードルBigがひとつ。
う~む。
記憶に…ない。
まったくない。
いくら思い出そうとしても…思い出せない。
ないけど…無意識に食べたいものを買ってるんだね。
本当ならカップヌードルを夜食に
ざるそばを朝食用に買ったのだろうが
どういうわけかざるそばを食ってしまったんだな。

朝。
稲っぴに開口一番
「ゆうべは途中から荒れてましたよ」と言われた。
へ?なにが?
「なんだか…ブツブツ文句言ってました」
まったく記憶にない。
昔はあとから酒席の失態を少しづつ思い出して
随分落ち込んだりしたものだが…
今はまったくと言っていいほど思い出せない。
だからある意味落ち込んだりしないから
いいのかもしれないね。
まあ…同席の諸君にはすまないけれど…ははは。