呑兵衛風来堂

tannaru Nondakure-jan

金曜日の晩酌

2009-03-29 09:11:20 | Weblog
昨日の土曜日の晩酌はまさに朝だった。
朝の7時過ぎに起きて
持ち帰りの専務の仕事をしてた。
画像修正だった。
得意の筈が…何故かなかなかうまく進まない。
たった2枚なのに高度なテクニックのいる仕事だった。
それでも9時過ぎには終えてサーバーにデーターを入れて
宿題は完了した。
考えてみたら

金曜日の夕べは疲れてそのまま寝てしまった。
最近多いんだ夕飯(深夜ね)を終えると
気絶するように寝てしまう。
だから2~3日風呂にも入らなかったりして
だんだんキムさん化してる自分が怖い。
まるでホームレスかも。

この間なんてご飯食べながら寝てるんだもんね僕。
「Kenちゃん…刺身落ちてる…」見ると床にマグロの赤味が。
「Kenちゃん!Kenちゃんってばぁ!ごはん落ちてるよ~~!!」
見ると床にまっ白いご飯が。
納豆とかじゃなくってよかった!ってそういう問題じゃねえか!
いつのまにか寝てるんだよね。
いやはや。

夕べは晩酌をしていない。ってか
最近晩酌なんてしていない。

なもんで
ちょうど宿題の完了したあとから飲み出した。
お酒は泡盛の「久米仙」と
僕の大好きな土鍋いっぱいの大根煮
金曜日の晩酌を土曜日の朝してる
まてよ?朝だから朝酌って言うのかなあ?
まあ…いいや極楽ならば。

2009-03-29 09:10:30 | Weblog
10日程前の風のとても強い夜のことだ。
最終のバスが村のバス停に着いて
バスを降りて
なにげに闇夜を見上げたら、楕円の村のアーチに
提灯が飾られていた。

丸いのと長めの2種類の提灯で
それぞれピンクと白金赤に白の
いわゆるお祭り用の提灯である。
掲示板には「桜祭り開催!3/28・29」とある。

それは左側に伸び
やがて桜並木へと消えていた。
ああ…桜まつりか…もうそんな季節なのか
そういえば先週田舎に帰った時
庭に2本桜の花が咲いていたし
先月は薬師池公園のカンビザクラが真っ赤だったのを思い出したが
温度とかのせいもあるだろうが
僕の中ではまだ季節が曖昧でいまいちぴん!とこない。

だから闇夜に激しくちぎれんばかりに揺れる提灯をみて
早すぎるだろう……などと思ったものだ。
しかし今週に入って一気に温度が上昇し
とても温かくなって、あながち桜祭りもありなのかと思った。
が…しかし
一昨日あたりから、また急に冬に戻ったようになり
せっかくしまった冬用のコートをあせって取り出した人も多かったろう。

金曜日。
桜並木を夜目に見た時
ああ…やっぱり祭りにゃ早すぎたな…と思った。
だって…まだ2~3分咲きと行ったところだったからだ。

そして昨日
午後に昼寝から目を覚ましてダイニングテーブルをみたら
ビニール袋に縦長のパックにはいった焼そばが2つ。
「祭り行ったんだ?」と僕。
「うん!でも…ぜんぜんだった。まだ3分咲きかな?」
そうだろうそうだろう。
しげしげとやきそばをみつめる僕に
「それ300円!300円は高いよね~~!」
「うむ。」
たしかにさほど大きくないパックだから…いいとこ200円かな?
しかし…なぜか
何処の祭りの焼そばも美味しそうに見えるから不思議だね。

村の日曜の空はハーフグレー。
遠く八王子の町だろうか?遠方には青空が広がっているけれど。
そして、やっぱり肌寒い。
脱いでいた半纏が手放せない。

北側の洗面の窓から棟に囲まれた公園の桜が見えた。
その桜は早咲き桜ですでに満開でピークを過ぎようとしてる。
しかし
少し強めの風に揺られながらもまだ、散る気配はない。

冬と春と初夏と春

2009-03-24 00:46:54 | Weblog
故郷と東京は150km程だというのに
温度はまるで違う
田舎に帰るとき暑い車内に思わずクーラーをかけてたが
途中から暖房にかえて
田舎ではずっと炬燵の中だった。

梅は既に終りかけていたが
我が家の庭に見知らぬ2本の大きな桜が満開だった。

ショックだったのは
我が家のシンボルツリーでもあった柿ノ木が見事に
無惨に切られていたこと。
なおかつ納屋の横のお気に入りの木も10年近く聳えてた
シュロの木も…見事に無惨に切られてた。

まあ…
大きくなりすぎて管理出来ないってのはわかるんだけど
たまにしか帰らない僕にとっては
大切な想い出の詰まった樹木たちだった。

菜の花と紫の花だいこんと
椿につつまれつつも
田舎の季節は不可思議だった。

冬と春と初夏と春
そんなこんなの混在する季節だった。
震える寒さの中
暖房をかけて強風の関東平野を横断して帰ってきた。

春彼岸

2009-03-24 00:46:01 | Weblog
連休は水戸に帰ってきた。
まあ…お墓参りが主であるが…

お墓は予想通り…いや
其れ以上に綺麗に仕上がってた。
総石造りでやたら広い。
いままでの古い素朴なお墓も
実は僕は好きだった。
だって
昔のまんまなんだもん。

新しいと綺麗だけど
なんか…なあ
まあ…慣れでしょうが

あっちの世界にいる人々にとっては
いごごちが良くなったんだろか?

春分の日

2009-03-20 10:37:17 | Weblog
…ってことで
お彼岸です。
田舎のお墓も完成したって
Sigeちゃんから先日会社に電話があった。
「そっか…帰ってくるのか」
「うん…早くは行けないけど」
「まあ…ゆっくり帰ってくれば」
そういって電話は切れた。

前に帰った時に見た完成パースは
墓域のほとんどを石で敷き詰めて
たしか…
右側にわが○○家の墓石(じいちゃんのを流用)と
左側にかっくん家(妹のだんなさん)の墓石
そして…真ん中に生後まもなくなくなった
輝美のお兄ちゃんを祀ったお地蔵様が鎮座するスタイルだった。
我が家のお墓にはじいちゃん・ばあちゃん・そしてみよちゃんが入って
これからは父ちゃんや
我々がやがて入ることになるあの世の引っ越し先だね。
実際はどんな風になっているのか?
楽しみでもある。

窓の外はなんともいえない曇り空。
しかも風が強い!
さて。
これから田舎へ帰ろう!

ジャポネでチャイナ!

2009-03-19 23:37:33 | Weblog
昨日のお昼のことである。
いくら大好きだからといっても
毎日中華では飽きてしまう…ってか
僕は飽きはしないが
たまには他の店に行ってみようと
銀座をぬける高速会社線のガード下は
ちょうど有楽橋の交差点にある銀座INZ3。
その奥にあるのが
スパゲッティ専門の「ジャポネ」で
久々に行ってみた。

昼時は引きもきらないほどの満席状態だが
4時を過ぎているからか
流石いくつか空いてて店のスタッフも慌ただしそうでもない。
この店はうちの会社の専務が前お気に入りで
なんか食ってて視線を感じるなあ?と
視線の先をみたらとぼけ顔の専務がいたりして^^
前はテイクアウトまでしてたのに
最近はまったく脚が遠のいているっぽい。

店…というより其のスペースに細長い厨房があって
それを囲むように長めのL字カウンターがあるのだが
カウンターの席の裏側はコンコースで
つまり店は屋台のようにムキだしになっているのだ。
だから背中にいきなしパーテーションがあって
○○診療所であったり隣の喫茶店の窓ガラスから丸見えだったりするから
なんだか妙に落ち着かないが
慣れればそんな雰囲気も面白い。

店内にスタッフが4人くらいいて
そのうちの二人がなにかしら
ひっきりなしにフライパンをふっている。

メニューはスタンダードなナポリタンから
オリジナルなものまでいろいろある。
僕はさっぱりとチャイナの塩…にした。
その話を専務にしたら
専務曰く「マニアックっすねえ~」とのたまう。
僕も初めてたべるんだけどね。

サイズは普通に、大盛り、横綱の3タイプ。
僕は大盛りにした。
ほどなくして「おまちどうさま」といって
僕の前に
「チャイナの塩」の大盛りが置かれた。
で…でかい!
たぶんこの店では普通の1.5倍くらいなのだろうが
いわゆる通常ほかの店へいけば2倍はあるかと思われる。
恐ろしい量だ。
だから横綱になったら
いったいどうなっちまうんだろう?と考えたが
いやいや…とかぶりをふった。

大盛りだが食べられる量だ。
鮮やかな青野菜などにザーサイが絡められている。
もりつけも…まあまあ…食欲をそそる。
たべてみる。

んぐ…。
ほぐほぐ……ん?
予想外に塩が弱い。
僕はテーブルの食塩をとってふりかけるが塩瓶が詰まってて
あんまりでない。
そのうちタバスコをかけるが…ははは…チャイナには合わないな。

しっかし
食えども食えどもなかなか減らない気がしてならない。
なんとか
薄味のチャイナの塩をたいあげるが
厭な油味では無く食べやすいからかお変わりしてもいいとおもうほどだ。
めちゃくちゃうまい!最高!ってかんじではなく
適度にうまくてボリュームたっぷりで
値段もお手頃ってのが人気の理由かもね。

ちなみに
僕はパスタを食ってるっていうより
なんか…ソーキソバの焼うどんを食ってるような気がしてならない。
一度御賞味あれ!

黄色いハイビスカス咲いたよ

2009-03-15 08:34:20 | Weblog
テレビの手前の
ステレオの前にある2鉢の
黄色いハイビスカス。

日曜の朝だ。
5時に目が覚めた。
持ち帰った仕事は…まだしていない。

ひとつは夕べ
そしてもうひとつは朝咲いた。
まるで牡丹のような変わった種類の
黄色いハイビスカスが咲いてる。

「枯れてると思ったのに…咲いたね」と姫。
「うむ。」と僕。
「しっかし…変なハイビスカスぅ」
「おいおい…せっかく一生懸命に咲いたんだから」
「ハイビスカスらしくないじゃん」
「可哀想じゃん!せっかく咲いてるのに…
 きれいじゃん変でも可笑しくもないよ…素敵じゃん」
「そっかなあ…」
お前が買ってきたんだろ?愛しくないの?と思ったが
言葉にするのは……やめた。

ハイビスカスは人知れず咲いて
人知れず散る。

咲く前から茎に折れ目を持っていて
先頃を終わると
くるくるとアンブレラのように閉じて
自ら折って散りおちる。

桜が潔いというけれど
僕はハイビスカスのほうがとっても潔く思える。

人知れず咲いて
人知れず散る。

窓の外は晴天。
昨日とはうってかわった青空が広がってる。

洗面で顔を洗って鏡をみた。
まるで韓国の時代劇にでてきそうな
荒武者な男が鏡のなかにいた。
長髪に髭にさえ胡麻塩がまじって
ひどい。
はははは。
なんてこった。
やれやれ。

冷蔵庫からカロリを出して黒糖パンを頬張る姫ごしに
レースのカーテンごしにきれいな青空を見ながらリングプルをあける。

ぷしゅん!

ごく…ごく…ごく。
ぷふぅ~~!!
んまい!

そして
薄暗い部屋の中で
黄色いハイビスカスが咲いてる。
健気で…
とても可愛いとおもった。

2009-03-11 07:34:03 | Weblog
月曜いきなしおばあちゃんが倒れて
急遽田舎群馬に帰ったYou太くん。
おばあちゃんの手術は無事成功して
彼は一日の休みだけで帰ってきた。

その彼のお土産が苺だった。
ひとり3個くらいだけだったけど
おっ!
むむ……んまい!
いや…おいしい。

なんか…春…を感じた…って感じだ。
「そっかぁ…群馬は苺だよなあ…」などと
ひとり納得したりする僕でした。

姫の京風煮大根

2009-03-01 11:16:24 | Weblog
先週日曜のことである。

午前も昼が近づいた頃
なんか…腹減ったなぁ…とキッチンの土鍋を覗いたら
一面大根の輪切りと肉とでかいわかめが現れた。
姫の煮大根。

白いつぶつぶは
間違いなく肉の脂だろう。
さっそく
ガスの火をつけて中火でコトコト待つ事にする。

ちょうどメールをチェックし終わったころに
室内がいい香りに包まれてきた。
そのまま中迄暖まるように待ってから
火をとめ熱湯が収まる迄蓋を閉めたままでまつ。

そして榎本くるみの「ぼくのうた」が始まるまえに
蓋をあける。
もわあぁ~ん……美味しい湯気だよ。
小鉢ではなく大きなどんぶりに
3cm厚のあつあつ大根5個とバラ肉(一度脂ヌキして入れたらしい)と
ダシ用のでっかい昆布を1枚のせてスープをかける。

テーブルにもってきて
さっそくいただく。

んまい!
なんてうまいんだ!
薄味なのにすごく上品で…
僕の脳裏に「京都」のふた文字が
迷うこと無く浮かんだ。

いつか見た夏の夜の京都と
冬の西本願寺の甍の波が見えてきた。
なんということだろう……
お世辞でもなく…ほんとうに素晴しい京の味だ。

う~む。
恐るべし…姫。

そして
一週間後の
今日である。

やはり土鍋が台所のコンロに
蓋をあけてみる……

おお……
なんてこった……
姫の煮大根である。

僕はさっそく火をいれる。
数分後
部屋中にいいかおりが漂って
僕はやっぱり
そして榎本くるみの「ぼくのうた」を聴きながら
姫の煮大根に頬を緩める。

上品で
しかも無言の野菜の美味しい饒舌さ加減が
ああ…なんともいえず
心まで安らかにしてくれる。

三十三間堂の小春日の陽射しの中で
やさしく微笑む幻の少女がいた。
薄い桃色の着物に祇園の香をのこし
碁盤の目に吸い込まれて消えた。

醍醐の花見じゃないけれど
僕は器をもったまま
京の空を仰いだ。

おいおいおい…なんてこった。
これが…これこそが
幸福なのだろう。

こころの中に優しい風が吹いていったんだ。

しかたない
ま…しかたない

彼女の…否
姫の
片付けられない症候群は…許せてしまう。かも。

僕は薄くダシのしみ込んだ大根を半分に箸でちぎって
口に入れた。
♪野の仏
 笑ったような
 笑わぬような…ふふ…まあいいか。