アーティスト
cast >> Jean Dujardin, Berenice Bejo, John Goodman, James Cromwell, Penelope Ann Miller, Missi Pyle, Beth Grant, Joel Murray, Ed Lauter, Bitsie Tulloch, Kevin Davitian, Malcolm McDowell, Basil Hoffman, Bill Fagerbakke, Nina Siemaszko, Stephen Mendillo ...
writer, director >> Michel Hazanavicius（146min）
soundtrack >>
《君と出会って、世界は再び 色づきはじめる ーーー》
1920年代、映画が "サイレント" から "トーキー" へと移行する時期のハリウッドを舞台に、サイレント映画の大スターとトーキー映画の新進女優との切ない純愛物語を、情感豊かに美しいモノクロ映像で描いたサイレント映画 ーーー。
フランスで人気のスパイ・コメディ "OSS 117: LE CAIRE, NID D'ESPIONS" のミシェル・アザナヴィシウス（← 監督・脚本・編集）とジャン・デュジャルダン（← 主演）がコンビを組み、共演は監督の妻でもあるベレニス・ベジョ。
アカデミー賞【作品賞・主演男優賞（Ｊ・デュジャルダン ← 外国人として初受賞）・監督賞・作曲賞・衣装デザイン賞】他、多数の賞を受賞。ちなみに、主人公のチャーミングな愛犬を演じたタレント犬 "アギー" もその名演でカンヌ国際映画祭【パルムドッグ賞】受賞。
1927年、サイレント映画全盛のハリウッド ーーー 大スターのジョージ・ヴァレンティン（Ｊ・デュジャルダン "LE CONVOYEUR" ）は、共演した愛犬アギーと新作の舞台挨拶で拍手喝采を浴びていた。熱狂する観客たちで映画館前は大混乱となり、ある若い女性ファンがジョージを突き飛ばしてしまう。ところが怒りもせずに優しく接するジョージに感激した彼女は、思わず憧れの大スターの頬にキスしてしまう。その一瞬を捉えた写真は、翌日の新聞の一面をにぎわすことに。
写真の女性の名前はペピー・ミラー（Ｂ・ベジョ "A KNIGHT'S TALE" ）ーーー ジョージに憧れ、未来のスターを夢見る新人女優。ある日映画会社キノグラフでオーディションを受けたペピーは、ジョージ主演作のエキストラ役を獲得。撮影後ジョージの楽屋を訪れたペピーに、彼は素敵な "アドバイス" を贈る。
そんな中、時代は台詞のあるトーキー映画主流へと大きく変わっていく ーーー。しかしジョージは "サイレント映画こそ芸術" と主張し固執し続けた結果、瞬く間にスターの階段を転げ落ちることに・・・。
そんなジョージとは対照的に、ペピーは "時代の波" に乗ってスターの階段を駆け上がっていく・・・・・。
キノグラフ社の社長をジョン・グッドマン（ filmography ）、ジョージのお抱え運転手クリフトンをジェームス・クロムウェル（← かなりイイ！・秀逸 filmography ）、ペピーのメイドをベス・グラント（ "THE ROOKIE" "NO COUNTRY FOR OLD MEN" ）、ドリスをペネロープ・アン・ミラー（ "CARLITO'S WAY" "DOWNTOWN" ）、コンスタンスをミッシー・パイル（ "CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY" ）、制服警官をジョエル・マーレイ（← ビル・マーレイの弟）、執事をエド・ローター（ "THE LONGEST YARD" "THE LONGEST YARD" ）とマルコム・マクダウェル（ "BOPHA!" ）。
ーーー とにかくクラシックな映画作品のごとく、近年稀にない美しい作品です。
陰影が生み出すモノクロ映像が美しいのはもちろん、ストーリーも表現の仕方も実に美しい！（秀逸＆絶賛）
ペピーが愛おしそうにジョージのタキシードの袖に手を通すシーンと、ジョージがアイライナーでペピーに "○○○" を描くシーンは特にお気に入りで、この先忘れることはないでしょう・・・！
ちなみに同じモノクロで "WATERLOO BRIDGE"（1940年）という悲恋の名作に、ロバート・テイラーといういかにもクラシックな美男俳優が出演しているのですが、口髭のせいか面影がＪ・デュジャルダンに重なります。
アカデミー授賞式のときは髭を剃って颯爽と登場したＪ・デュジャルダンですが、どうしても自分より年下だとは思えません！（笑）ーーー が、本作のために猛練習したというタップはかなりサマになっていました（褒）。
年配の方が多かったのも頷ける、"古き良き時代が薫る" 素敵な作品です ーーー。
あなたのイマジネーションで、モノクロ映像に "色づけ" してみるのも素敵かも。
>> Drama - filmography（ドラマ 映画作品一覧）（A-L）
