福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

杉のソファーテーブルの製作 その1

2013-12-24 19:56:51 | 製作記録
ソファーテーブルの製作の様子を紹介します。


これは、現在の私の技量と道具や設備による、個人的な製作方法でして、

もっと効率のよいやり方、より安全なやり方があると思われますので、

ご参考にされる場合は、自己判断でお願いします。



まずは、材木置き場から適当な材を引っ張り出してきます ↓






テーブルの脚の形を、段ボールでおおまかに切り取って、

材にある、節などの部分を避けて木取りしていきます ↓





今回は、一つしか作りませんので、段ボールを使いましたが、

量産する場合は、墨付けも出来るようにべニア板で用意します。



仕上げ寸法よりも数センチ長くカットして、

カンナをかける機械に通す前に、砂埃などをたわしで払っておきます ↓






機械に通す前にもう一度、材をチェックして、砂粒などが材に食い込んでいないか確認。

確認しないままに、機械に通して刃が欠けた経験があります。

そんな時、デリケートなワタクシは大変なショックを受け、落ち込みます。



四角形の材の最初の一面を、手押しカンナから通していきます。


切削深さは、通常、0.5mmくらいに設定しています。


弓なりに反っている材を、手押しカンナで二回通したところ ↓






両端はカンナがかかりましたが、反っていた中央部分がまだ削れていません。

前面が均一な面になるまで手押しカンナをかけます。


四面の内、一面が平らになったところで、

次は、自動カンナへ通します。

平面の出た一面を下にして通しますと、

二面目が一面目を基準にして削れて行きます。



二面目を一回通したところ ↓





やや捻じれがあったようで、左右の削れ具合が違います。

二面も平面が出たところで、三面目のカンナがけに入ります。


直角の定規に沿わせて、三面目を再び手押しカンナにかけます ↓






これで、コの字型の直角形ができました。

そして、四面目を自動カンナに通せば、90度の四角形となります ↓







最後に、仕上げ寸法に合わせて、スライド丸ノコで直角に切り落とせば、直方体の出来上がり ↓







これが基準となり、この先の加工も順調にいくことができます。

この基準が間違っていれば、この先、いくら正確に加工しても、

出来上がりが、ピタッと合わなかったり、ガタついたりして、

見た目が良くても、快適に、長持ちする家具にはなりません。


また、使う機械類もちゃんと正確に設定(直角など)されているかどうか、

ときどき確認する必要があります。

使っているうちにずれてくるものです。




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