福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

スライドレールの取り付け

2012-12-21 17:28:48 | 製作記録

先日のギックリ腰は順調に治りつつあります。

一時はどうなるかと思いましたが、人間の回復力は凄いです。

まだ激しい動きはできませんが、日常生活では問題ありません。



さて、スライドレールの取り付け紹介です。


スライドレールとは、抽斗(ひきだし)に使われる金具のことです。

この金具を使うメリットは、金具が抽斗の全長(奥行き)分、伸びますので、

抽斗を全部引き出せることです。


昔の抽斗は、全部引き出すと落ちてしまうか、

落ちないように途中で止まるようになっており、

奥にある物が出しづらかったりします。



今回、取り付けるのは3箇所 ↓





取付の時に注意するのは墨付けです。

これが正確でないと、スムーズにいきません。


まずは、スライドーレール取り付け穴の位置(ビスを止める所)に線を1本引きます。

そのときに抽斗3箇所、つまり実際の取り付け金具の数は6個でありまして、

すべてを同じ高さのところに線を引くのに、いちいち定規を当ててとやっていたのでは、

時間は掛かるし、均一にするのも難しいです。


取り付け位置の幅に加工した板を使って線を印していきます ↓






早く同じように6箇所に線が引けました。

次にスライドレールを取り付け箇所に当てて、下穴を開けていくわけですが、

片手で金具を保持して、もう片手で電動ドリルを持っての作業では、

せっかく正確に墨付けしてあっても、穴あけの時に位置がずれてしまう恐れがあります。


ですので、これも先ほどと同じように、

墨線に、金具の穴が合うような高さになる板を用意します ↓






この板の上にスライドレールをのせれば、安定して作業ができます ↓






墨線が穴のほぼ中心を通っています ↓





下穴を開けるのは、ヒンジドリル です。

ドリルが木目に流されてずれることなく、センターに穴あけできる優れものです。


取り付け完了 ↓






フレームが完成して、現場へ搬入です ↓








引き出しへの取り付けはこちら ↓

スライドレール取り付け その後





コメント
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