藤巻和宏研究室

近畿大学文芸学部文学科日本文学専攻

随心院聖教調査研究会

2015-10-14 | 研究活動
1999年、京都市山科区に所在する真言寺院・随心院(真言宗善通寺派大本山)にて、藤巻が個人的な資料調査を行ったのを契機として、年に数回、調査に訪れることになりました。後に同行者が増え、2003年度には、国文学研究資料館の共同研究「随心院聖教に見る文学関係資料、および寺院ネットワークに関する研究」の研究助成に採択。助成期間終了後は、私的な研究会「随心院聖教調査研究会」として調査を継続。現在は、他の寺社資料調査も併せておこなう寺社資料調査研究会に改組し、随心院調査はその活動の一環という位置付けとなりましたが、随心院調査の報告書情報を公開するため本研究会サイトは残してあります。
 
※なお、「聖教」は「しょうぎょう」と読み、仏典・仏書等を意味します。読み方の異なる新聞、およびその母体である宗教法人とは一切関係ありません。念のため。
 
◆調査履歴
第1回 1999.08.22-23/第2回 2000.10.27-28/第3回 2001.02.25-27/第4回 2001.09.04-06/第5回 2002.03.12-14/第6回 2002.08.15/第7回 2003.03.13-14/第8回 2003.05.31-06.03/第9回 2003.07.07-10/第10回 2003.08.25-30/第11回 2003.10.27-31/第12回 2003.12.26-28/第13回 2004.03.15-17/第14回 2004.07.09-12/第15回 2004.08.30-09.03/第16回 2004.11.13-17/第17回 2005.03.04-07/第18回 2005.07.24-27/第19回 2005.10.28-31/第20回 2006.02.01-04/第21回 2006.07.22-25/第22回 2006.11.17-19/第23回 2007.08.27-30/第24回 2008.04.02-03/第25回 2008.08.22-25/第26回 2009.02.12-15/第27回 2009.08.17-20/第28回 2010.02.21-24/第29回 2010.08.25-28/第30回 2011.02.28-03.02/第31回 2011.08.17-19/第32回 2012.03.28-29
 
◆次回調査日程 未定



研究会の成果は『随心院聖教と寺院ネットワーク』(第三集まで既刊)誌上で報告しています。第一集は非売品、残部僅少のため、頒布はいたしません。第二・三集は定価1500円。購入ご希望の方は藤巻まで。



第四集は以下の内容で刊行を予定しておりましたが、諸般の事情により断念いたしました。
収録内容は、各種媒体に掲載予定。


『随心院聖教と寺院ネットワーク』第四集 目次
 
随心院蔵『慶長五年修法記 付東寺灌頂院再興勧進之意趣』―「慶長五年修法記」多摩川六郷橋祝文の翻刻と考察―……相田 満
 
随心院蔵『維摩会表白』翻刻と紹介(下)……伊藤 潤
 
慶政関係資料〈三井流伝屍病法〉諸本解題稿―附、文化庁蔵『伝屍病肝心抄并痩病治法』翻刻―……太田有希子
 
随心院蔵『連歌之指合』翻刻……高橋秀城
 
随心院蔵『凡僧別当私雑務引付』の翻刻……西尾知己
 
随心院蔵『東南擾乱縁記抄』の翻刻……西尾知己
 
称名寺蔵『東寺々務并凡僧別当方雑記』について……貫井裕恵

近世の空海遺告注釈書・随心院蔵『御遺告秘釈』について(下)―遺告注釈書の展開における位置付けと義法写本―……藤巻和宏



『随心院聖教と寺院ネットワーク』第三集 目次
 
随心院蔵『蒙求』(慶長木活甲本)と書き入れについて(二)―「孔明臥龍」~「王導公忠」 付・『三国志』受容の指標としての「孔明臥龍」故事―……相田 満(001)  
 
随心院蔵『維摩会表白』翻刻と紹介(上)……伊藤 潤(014)
 
随心院蔵『〔慧仁印信記〕』他二種翻刻―仁空実導の密教関係史料―……高橋秀城(021)
 
随心院蔵『如法愛染王勤例』翻刻……高橋悠介(031)
 
近世の空海遺告注釈書・随心院蔵『御遺告秘釈』について(中)―坤巻翻刻―……藤巻和宏(040)
 
貞慶作五段『舎利講式』をめぐる二、三の問題―随心院本の紹介によせて―……舩田淳一(081)
 
新出『宝悉多陀羅尼経』(前欠)一巻をめぐる二、三の問題……牧野和夫(109)
 
活動記録……(120)

2007年3月31日 随心院聖教調査研究会
※A4版121ページ



『随心院聖教と寺院ネットワーク』第二集 目次
 
随心院蔵『蒙求』(慶長木活甲本)と書き入れについて(一)……相田 満(001)
 
血脈の意味と構造―小野随心院聖教の血脈類に関する考察―……大橋直義(013)
 
随心院蔵『源夢物語』翻刻……高橋秀城(027)
 
文永二年の皇后宮御産御祈・如法愛染王法……高橋悠介(037)
 
随心院蔵『遍口鈔』『遍口鈔口伝』について―付翻刻―……橋本正俊(061)
 
近世の空海遺告注釈書・随心院蔵『御遺告秘釈』について(上)―乾巻翻刻と随心院の遺告関係資料―……藤巻和宏(080)
 
随心院蔵『当麻寺曼荼羅本尊印』の影印・翻刻と解題……湯谷祐三(113)
 
活動記録……(121)
 
2005年3月31日 随心院聖教調査研究会
※A4版122ページ



『随心院聖教と寺院ネットワーク』第一集 目次
 
研究の経緯と展望……随心院聖教調査研究会(001)
 
随心院蔵『百八字形』翻刻・解題……相田 満(005)
 
血脈のかたち―小野随心院蔵血脈類の分類・翻刻・略解題、并に私見数条―……大橋直義(011)
 
随心院蔵『〔中臣祐殖家集断簡〕』翻刻と解題―『秘奥集』『阿弥陀決定往生秘印』紙背和歌復原の試み―……高橋秀城(042)
 
安祥寺青龍社と「青龍権現祭文」……高橋悠介(060)
 
随心院蔵『宀一山龍穴秘記』と安禅寺旧蔵聖教群……藤巻和宏(071)
 
随心院蔵『証道上人集作』略解・翻刻・紹介……牧野和夫(081)
 
随心院蔵『大方広仏華厳経感応伝』写本翻刻……渡辺信和(111)
 
2004年3月31日 随心院聖教調査研究会
※A4版134ページ
※2003年度 国文学研究資料館共同研究「随心院聖教に見る文学関係資料、および寺院ネットワークに関する研究」(代表:渡辺信和)の研究成果報告書(参照資料)として刊行。