奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その481)

2017-12-18 08:15:00 | 奈良・不比等
歴史ミステリー小説 北円堂の秘密

DNA解析の進歩により人類学も目覚ましく発展してきたとの記事が新聞の科学欄に載っていた。日本列島の縄文人のルーツが出アフリカ後に遣って来た東アジア人を先祖としており、日本列島まで至っているとのことである。従来は東アジア人がその後東南アジア人と北東アジア人に分岐した後に東南アジア人の一派が日本列島に遣って来て縄文人となったと考えられてきたのだが、それよりも一世代古い元の東アジア人の一派が日本列島に遣って来ていたことが明らかとなったそうである。その後については従来と同様の説であり、先住民である縄文人と北東アジア人をルーツとする渡来人である弥生人が混血して現在の日本人となったと云う訳である。文化レベルの高い渡来人が縄文人を駆逐したこともあり日本列島中央部では縄文人のDNA比率は少なく、北海道のアイヌと琉球方面に縄文人のDNA比率が高いことに符合している。-----
血液型で予想されていた縄文人と弥生人の分布についての研究結果とも整合性があり、DNAによる比較人類学はとても科学的な色彩が強くなっていると云う。-----
記紀に登場する忍坂の土蜘蛛の話などは渡来人と先住の穴居生活を営む縄文人との対立であったのではないかと想像される。未(いま)だに日本列島の猿がホモサピエンスに進化したと信じている向きもあるが、科学的にはホモサピエンスの出アフリカの前に猿はサルで出アフリカを果たしており、日本猿のルーツも研究が進めば分かることになるだろうと云われている。-------
人類の進化を追う際にこれまではミトコンドリアのDNA(数万対の塩基情報)を研究対象としていたが、近年は遺伝子本体のDNA(数億対の塩基情報)を解析出来るようになりとても科学的な推定が可能となって来たのだと云う。
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