道楽ねずみ

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ルネ・マグリット展(国立新美術館)

2015年04月19日 | 美術道楽
国立新美術館で開催中のルネ・マグリット展に行きました。
ルネ・マグリットの回顧展は2002年以来ということです。

時代を追って紹介されます。
最初は、商業デザイナーとして制作にかかわった作品も紹介されます。次いでジョルジョ・デ・キリコの作品《愛の歌》(1914)に感銘を受けて、シュルレアリスムへと傾倒した後の作品が紹介されます。そして、第二次世界大戦でナチがベルギーに侵攻した後の時期の、妙に明るい、印象派のような色彩の作品、さらに戦後のフォービズムのような色彩の作品を経て、再びマグリットらしい作品に戻っていく作家としての活動の遍歴もよくわかりました。

女性のヌード、透明なキャンバス、光と闇などをベースにした不可思議な作品を沢山目にすることができました。
横浜美術館等でルネ・マグリットの作品は見ていましたが、これだけ多数の作品をまとめて見る機会は今までなかったので、非常にいい展覧会でした。
この作品が良かったと1点に絞れない作品群でして、個々の作品もさることながら、まとめてマグリットの世界を味わうことができたのに感激です。

最後のミュージアムショップで、マグリット作品のクッションカバーを売っていて、欲しくなりましたが、1万2000円と余りに高いのでやめました。


惜しむらくは、入場の際にインターネットで購入したバーコードのチケットの入場でトラブり、入場で待たされた上、係員に随分と無礼な扱いを受けたことです。
国立新美術館の職員は、バーコードチケットに慣れていないのか、今回のようなトラブルに既に何度も巻き込まれている上、職員への躾が著しく不良なので、腹に据えかねるところもありますが、いい展覧会だったので、そのことは別の機会に別の方法で問題提起するとして、今回は展覧会を楽しみました。ただ、国立新美術館(できれば渋谷のBunkamuraも。ただし、新美術館の職員とは違い,Bunkamuraの方は職員の方に悪意がないことが明らかであったので、あまり取り上げたくないのですが。)に行くときにはこの種チケットは使わないことを強くお勧めします。





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