7月10日に東京国立博物館で開催された「クレオパトラとエジプトの王妃展」の開会式と内覧会に参加しました。
最初にトーハクの館長さんやルーブル美術館の役員、モナコ公国の大使、NHK関係者、朝日新聞関係者等のスピーチがあり、テープカットの後、内覧会となります。
今回は世界中から古代エジプトの名品を集めた展覧会ということで、ルーブルだけからというような展覧会ではありません。
女性にも焦点をあてた展覧会で、特にハトシェプスト女王、王妃ティイ(アメンヘテプ3世の妃でアメンヘテプ4世の母)、ネフェルトイティ(ネフェルティティ。アケン・アテンことアメンヘテプ4世の妃)、クレオパトラの4名に焦点があてられていました。ティイが他の3名ほど存在感があるのかどうかは分かりませんが、昨年のメトロポリタン美術館展でもネフェルティティとハトシェプスト女王は取り上げられていたので、今回はメトロポリタン美術館展と差別化を図るために4名の女王、王妃の組み合わせにしたかったのかもしれません。
ネフェルティティの顔面像は、ベルリンからきているとはいえ、もちろんあの有名な新美術館の《ネフェルティティ像》ではありませんが、十分に写実的でアマルナ芸術の真価を発揮しています。
ところで、今回のネフェルティティ像は、《ベルリン・エジプト美術館》からとありますが、現在はベルリンにエジプト美術館という美術館(建物)はなくなっており、博物館島の新美術館の所蔵品だと思うのですが、その中の古代エジプトとパピルス・コレクション類のことを《エジプト美術館》とくくるのでしょうか。不思議なくくり方です。箱物はどうでもよいのかもしれません。
ネフェルティティ像の近くに、開会式にも来賓としてこられていた早稲田大学の近藤先生のお姿を発見しました。この間、参加下新宿歴史博物館のご講演で講師を務められた先生です。
トリノやヴァチカンからもクレオパトラやカエサルの像が来ています。
小さな装飾品も多いのですが、大きな像も多く、十分にエジプト美術の雰囲気を味わうことができました。