道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」(国立新美術館・港区六本木7丁目)

2010年06月17日 | 美術道楽
現在開催中のオルセー美術館展2010に行って参りました。
オルセー美術館の改装に伴い,大幅な貸し出しが可能となり,初めて実現することができた企画展と聞いております。
土曜日の夕方4時ころに出かけました。最初はかなり混雑はしていたものの,やはりこの時間帯になると純粋に絵の好きな人ばかりになるからでしょうか。混乱もなく丁寧に見ることもできましたし,午後6時の閉館間際になりますと,人もずっと減り,かなりゆったりと見ることができます。

この企画展は最初に「最後の印象派」と題する展示から始まります。印象派の到達点を最初に披露してくれるのです。日本の美術館では,往々にして入場者が最初ばかり気合いを入れて絵や細かい作品を凝視し,最後には力尽きて名画もそこそこに美術館を後にするという光景を目にしますが,今回の展示方法はこうした入場者には適しているのかもしれません。
ともあれ,最初からドガ,ピサロ,モネといった作品を目にすることができます。

そして,スーラ,セザンヌ,ロートレック,ゴッホ,ゴーギャン,ポン=タヴェン派,ナビ派,ギュスターヴ・モロー,アンリ・ルソー,ドニといった作品を次々に見ることができます。
人気はやはりゴッホとルソーでしょうか。ゴッホの「星降る夜」,「アルルのゴッホの寝室」の前には何層にも人だかりができていました。ルソーの「戦争」,「蛇遣いの女」も人気です。
私自身は,セザンヌの「サン・ヴィクトワール山」や静物画を見られたのが良かったです。

とにかく,皆,本物の素晴らしい絵で,作品数の帳尻を合わせる展示などありません。
「空前絶後」のオルセー美術館展と言われていますが,この宣伝はあながち誇大広告ではないと思われました。
今回は珍しく図録まで買ってしまいました(家に図録が増えすぎたので,最近はできるだけ買わないようにしているのです。)。少なくともあと2回は見に行きたいと思いました。

余談ですが,音声ガイドの解説はやや時間が長すぎるようです。皆さん同じ絵の前に長時間立ちつくさないように配慮して,絵から離れたところで音声ガイドの続きをきいていました。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他では開催しないんですね (のさ)
2010-06-22 09:34:37
この美術展を調べてみましたが東京だけのようですね
関西では無理のようですが、かと言って以前のように東京への出張も無く
残念ながら行けそうではありません

さすがに東京では多くの美術展があって羨ましい限りです
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それは残念ですね (フランツ)
2010-06-23 05:16:43
おはようございます。

オルゼー展は東京の展示のみですか。
それは残念で,申し訳ないようです。
私も,以前は美術展のためだけに関西に出かけることもありましたが,最近はその機会も減ってしまいました。
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