東京オペラシティ・アートギャラリーで開催中の「高橋コレクション展」を再訪しました。
目的は、見逃していた作品、つまり須田悦弘《雑草》を見るためです。
この作品は、大岩オスカールの巨大な絵のすぐ手前にあります。
相方ねずみからも《雑草》という小さな作品を見落としていないかと尋ねられました。
話をしていて、あの大岩オスカールの作品の手前の作品だと話はかみ合っていたのですが…
道楽ねずみ「あ、あの消火器の作品ね」
相方ねずみ「消火器のところにあるけど、雑草だよ。」
道楽ねずみ「あれって、扉が半開きになっているところに消火器が見えるって作品じゃないの。」
相方ねずみ「雑草みてないの。」
道楽ねずみ「…」
ということで、私は、作品の場所を美術館の人に教えてもらい、消火器スペースの扉が半開きになって、そこに消火器が見えるのを見て、これがトーマス・デマンドの「浴室」のような作品なのかと勘違いをしていましたが、どうも違ったようです。なるほど、消火器には「東京オペラシティ・アートギャラリー」と日本語で書いてあり、他の場所で展示されたら、消火器はどうなるのだろうかなどと頭をよぎらなくもなかったのですが、現代アートなら何でもありだろうと思い、よく見る市販の消火器ではなく、あの目立つようにわざわざ「東京オペラシティ・アートギャラリー」と日本語で書いてある消火器はそういえば作品らしいだろうと妙に自分を納得させてしまっていたのです。何せ現代アートであれば、内容と無関係のタイトルもありますからね。
今回、閉幕前に間違いに気づき、きちんと消火器の前の雑草を確認してきました。
それにしても小さく奥ゆかしい作品です。本当に美術館の中に雑草が生えてきているように見える作品でした。
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