道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

ピカソと20世紀美術(東京ステーションギャラリー)

2015年04月16日 | 美術道楽
東京ステーションギャラリーで開催中の「ピカソと20世紀美術」展に行きました。
3月に北陸新幹線が開業したのを記念して開催された展覧会です。

実は、このブログを休んでいた2012年の夏に金沢21世紀美術館と富山県立近代美術館を訪ねる旅を相方ねずみと共にしていました。そこで、富山県立近代美術館のコレクションがいかにすごいかを知っていたので、今回楽しみにして出かけました。

期待を裏切らない充実した内容です。
企画展の名称にはピカソと付いていますが、もちろんピカソだけではありません。といいますか、他の作品がよいので、相対的にピカソの存在感が薄まっています。
キルヒナー、クレー、ケーテ・コルヴィッツ、マックス・エルンスト、ポール・デルヴォー、ゲルハルト・リヒター、フランシス・ベーコン、アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンベルグ、ドナルド・ジャッド等々もう挙げたらきりがありません。展示作品は63点と小規模ではありますが、とにかく幅広いジャンルの現代アートが来ています。しかも、皆一流の作品ばかりです。
しかも、コンパクトに作者や作品の潮流についての解説も付いていますので、現代アートの入門者にも楽しめるようになっています。

私が特によいと思ったのは、ゲルハルト・リヒターの作品でした。アブストラクト・ビルダーでありますが、緑色をベースに明るい色彩で、隣の部屋から展示している空間を見ると、オーラを放っているように見えました。
ドナルド・ジャッドの作品も久しぶりに見ることができました。

私も現代アート大好きで沢山作品を見ていますが、それでもまだ知らない作家の作品も展示されていました。富山県立近代美術館は、地方にありながらこれだけのコレクションを持っているのですから、すごい美術館と思います。

北陸新幹線に乗ったら、金沢21世紀美術館だけではなく、富山県立近代美術館にも行って見ることをお勧めします。


東京ステーションギャラリーは駅のクーポラの中にあります。








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